猫にはたくさんの種類が存在していて、体の大きさもさまざまです。
中には、大人になっても体重が2kgくらいにしかならない猫種も存在します。
逆に大型猫では8kgくらいになったりするので、それを知らずに飼ってしまうと飼育スペースが足りなくなることも。
猫を選ぶ時には、その猫種の特徴をよく把握しておく必要があるでしょう。
今回は、小柄な猫を飼ってみたい人向けに、体の小さな猫の種類を紹介していこうと思います。
小柄な猫って、どんな猫？
「猫」と聞いてパッと思い浮かぶのは、大体体重が3～5kgくらいのサイズだと思います。
それが平均的な猫のサイズで、それより小さな猫が小型猫と言えます。
ハッキリと決められてはいませんが、大人になっても体重が2～3kgにしかならない品種が小型猫です。
小さい体をしていることで、いくつかのメリットがあります。
一つは、広い飼育スペースが無くても大丈夫ということです。
勿論、十分運動出来る場所は確保しなくてはいけませんが、体が大きな猫と比べて場所を取りません。
走り回ったり鳴いたりしても、音が小さいのでマンションなどでも飼い易いでしょう。
また、食べる量が少ないのでエサ代も少なくて済みます。
病気になって療法食に切り替える時も、大きな猫に比べて負担が軽いです。
そしてキャリーケースで運びやすいという点も、メリットと言えるでしょう。
我が家には5kgを超える猫が居て、大きめのリュックタイプのキャリーケースを用意しています。
動物病院には自転車で連れて行きますが、リュックタイプでも結構重くて大変です。
小さい猫を飼う時の注意点って何？
小さい猫ならではの、飼育上の注意点があります。
次のような事に、気を付けましょう。
隙間に気を付ける
猫って、「まさかこんな所に？」というような狭い場所にも入れてしまいます。
ましてや体が小さい猫ですから、わずかな隙間にも入ってしまったりします。
入ったまま出られなくなったり、思わぬ事故に繋がる危険もあります。
隙間には気を付けてくださいね。
踏まないように気を付ける
小さいので、足元に居ても気付きにくいことがあります。
足音も小さいので、近くに居ても気配がつかみにくいです。
特に気を付けたいのが、真後ろです。
猫って、飼い主の真後ろにピタッとついて座っていることがあるんですが、死角になってしまうので体が小さいと踏んでしまう可能性もあります。
小さい猫を飼ったら、常に足元に気を配る生活を心がけましょう。
肥満にならないように
肥満になってしまうと、小さな骨格に負担が掛かって関節を痛めやすくなります。
心臓などへも負担が掛かるので、病気のリスクも高まります。
食事の量をきちんと調整したり、一緒に遊んで運動をさせてあげると良いでしょう。
小さな猫には、どんな種類があるの？
それではいよいよ、小さな猫の種類を紹介していきます。
たくさんの猫種がありますが、その中から飼い易くて人気のあるものを選びました。
シンガプーラ
体重2～3kg、体高25cm
小型猫の代名詞とも言える、シンガプーラ。
大きな目にはラインが入り、アーモンド型を強調しています。
美しい顔立ちや気品のある雰囲気が魅力的で、小さな妖精とも言われています。
甘えん坊な性格をしているので、猫とのスキンシップを楽しみたい人におすすめです。
マンチカン
体重3～5kg、体高15～20cm
短い足で歩く姿が可愛らしく、人気の高い猫種です。
好奇心旺盛で人懐っこく、飼い主さんと遊ぶのが大好きです。
穏やかな性格をしているので、初めて猫を飼う人にもおすすめですよ。
ミヌエット
体重2～4kg、体高は個体差がある
マンチカンの血を引く猫種なので、足が短いです。
性格はマンチカンと同じく穏やかで、人懐っこいです。
飼い主さんと過ごすことが好きなので、一緒に居てあげられる人におすすめです。
ペルシャ
体重3～5.5kg、体高23～25cm
美しい長毛がチャームポイントで、上品な雰囲気の猫です。
穏やかな性格で、ゆっくりと静かに過ごすことが好きなので、あまり構い過ぎない方がいいかも知れません。
適度に距離を取りつつも、家族とは愛情深く接してくれますよ。
長毛なので体が大きく見えますが、意外と小柄です。
ただ、結構個体差があるので、5kgを超える場合もあります。
ラムキン
体重1.8～4kg、体高17.7～20cm
まるで子羊のような、可愛らしい巻き毛の猫です。
青い目と短い足が特徴ですが、まだ安定していないようで、直毛や足が長い個体も診られます。
穏やかで陽気な性格をしていて、飼い易い猫種です。
ラパーマ
体重2.5～4.5kg
美しくやわらかい巻き毛が特徴で、ヒゲもカールしています。
巻き毛ですが、意外と絡まりにくいんですよ。
性格は大人しくて穏やかなので、飼い易い猫種と言えるでしょう。
スキフトイボブテイル
体重1.7～2kg
シンガプーラよりも小さい猫種で、世界最小と言われています。
とても珍しいこともあり高額で、なかなか手が出せないと思いますが、世界最小と言うことで紹介させていただきます。
スキフトイボブテイルは、顔面や耳、足の先端などが黒く、青い目をしています。
頭が丸くて胴が短く、尻尾も短いので、全体的に丸っこい印象の猫です。
性格は人懐っこくて、猫特有の警戒心があまりありません。
来客が多い家庭におすすめです。
気になるお値段ですが、500万円くらいでかなり高額です。
体が小さいので子猫をたくさん産めず、繁殖しにくい猫種なのです。
最後に
ペットとして飼い易い、小さい体をした猫種を集めてみましたがいかがでしたか？
世界最小の猫はスキフトイボブテイルで、人懐っこく犬のような性格をしています。
ペットとして飼い易いと言えますが、数百万円もしてかなり高額です。
同じくとても小さな猫として有名なシンガプーラは、18～30万円が相場です。
シンガプーラも性格的に飼い易く、人気の猫種ですよ。
体が小さい猫は隙間に入ってしまうことも多く、出られなくなる事故もあります。
また、気付かず踏んでしまう危険もあるので、足元には気を付けましょう。
いくつか気を付ける点はありますが、今回お話したようなメリットもあります。
小型の猫はいつまでも子猫のようで可愛いですよ。
もし体の小さな猫を探していたら、是非参考にしてみてくださいね。
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