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食虫植物の花を楽しみたい!花が可愛い食虫植物の種類と特徴や栽培のポイントについて。

ディオネア
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夏が近づくと、園芸店やホームセンターの片隅に食虫植物が並び始めます。

粘着式や落とし穴式、挟みこみ式など、様々な戦略で虫を誘い込み消化する食虫植物。

その暮らしぶりから怖いイメージを持たれがちですが、意外と可愛い花を咲かせるんですよ。

花の色や形、大きさも様々で、観賞価値の高いものも多いです。

今回は花が可愛い食虫植物の中から、特に人気の種類を集めてみました。

目次

食虫植物って、どんな植物なの?

食虫植物としてよく知られているのが、ハエトリ草ではないでしょうか?

ハエトリ草は、大きく開いた2枚の葉で虫を挟み込んで捕らえ、消化して栄養とします。

このように、虫や小動物を捕まえて消化し栄養とする植物の総称が、食虫植物です。

その種類はとても多く、虫の捕まえ方も様々です。

葉から粘液を出す種類もあれば、葉が袋状になっている種類など、どれも独特な姿をしています。

過酷な環境に分布している食虫植物は、このような栄養の摂り方をすることで窒素やリン酸、カリを補給しています。

それでは、可愛い花で人気の種類を紹介していきますね。

ウトリクラリア・サンダーソニー

学名Utricularia sandersonii、タヌキモ科タヌキモ属

ウトリクラリア・サンダーソニー

特徴

うさぎ苔の愛称で呼ばれる、食虫植物です。

南アフリカ原産で、自生地が210~1200mの垂直な岩場ということもあり、発見されたのは比較的遅く1865年です。

食虫植物ですが、虫を捕らえるような葉っぱをしていません。

タヌキモの仲間は、根っこにある補虫袋によって虫を捕まえるからです。

見た目が食虫植物らしくないのと、うさぎのような可愛らしい花を咲かせるということで、女性にも人気が高いです。

うさぎの形をした花は、大きさが1cmくらいです。

調子が良い時には一斉にたくさん咲くので、まるで草原の上を無数のうさぎが跳びはねているかのように見えます。

白花と青花がありますが、白花の方がよりうさぎらしい感じがします。

「夢でもあなたを想う」という、可愛い花言葉もありますよ。

育て方のポイント

私も大好きで長年育てていますが、とても丈夫で初心者さんにもおすすめです。

水が切れないように腰水栽培にしますが、夏は溜まった水がお湯にならないように気を付けましょう。

また、鉢がいっぱいになるまで育てると、急に枯れてしまったりするので、早めに植え替えてあげると良いです。

ウトリクラリア・ワーブルギー

学名Utricularia warburgii、タヌキモ科タヌキモ属

特徴

中国原産で、草丈は10cmくらいです。

別名クリオネとも呼ばれています。

うさぎ苔と同じくタヌキモの仲間で、根っこで虫を捕らえるタイプの食虫植物です。

葉っぱはうさぎ苔と同じような感じですが、こちらは花の形がまるでクリオネのように見えます。

クリオネと言えば、「流氷の天使」とも呼ばれる北の海の生き物ですよね。

見れば見るほど可愛らしい花で、こちらもとても人気のある食虫植物です。

育て方のポイント

日当りと風通しの良い場所を好みますが、真夏は遮光した方が良いでしょう。

乾燥が苦手なので、腰水にして用土を乾かさないように気を付けます。

夏は、溜まった水が熱くならないようにしましょう。

ピンギキュラ・プリムリフロラ

学名Pinguicula primuliflora、タヌキモ科ムシトリスミレ属

特徴

北アメリカ原産の、ムシトリスミレの仲間です。

日本の環境でも育てやすく、葉の先から子株が出来てどんどん増えていきます。

ムシトリスミレの仲間は、スミレのような可愛らしい花を咲かせるのが特徴です。

中でもプリムリフロラは、桜のような花を咲かせるので大人気です。

色合いも優しいピンクで、食虫植物のイメージからは程遠い感じです。

プリムリフロラには八重咲きの品種もあって、そちらも人気が高いです。

虫を捕らえる場所は、粘り気のある葉っぱです。

人間が触ったくらいではそれほど粘り気は感じませんが、小さな虫はくっついて動けなくなります。

育て方のポイント

湿地に自生する植物なので、乾燥にはとても弱いです。

冬は空気が乾燥するので、適度なサイズのプラケースに入れてあげると良いでしょう。

水はけを良くするために、鉢の8分目までを軽石や富士砂などで埋めます。

その上に、刻んだ水苔を2cmくらい敷いてから植えましょう。

ドロセラ・システィフロラ

学名Drosera cistiflora、モウセンゴケ科モウセンゴケ属

特徴

南アメリカに分布している、モウセンゴケの仲間です。

いわゆる「芋ドロセラ」と呼ばれる種類で、根っこが太く塊根状になっています。

葉っぱからは虫を捕るために玉状の粘液を出していて、光に当たるとキラキラ光って綺麗です。

花は葉っぱの割に大きめで、3~4cmくらいです。

花の色は白やピンク、クリーム色、紫などがあり、コレクション性が高いでしょう。

丸っこい花弁も可愛らしく、女性にも人気の食虫植物です。

育て方のポイント

乾燥させないように、腰水で栽培します。

寒くて乾燥しやすい冬は、大きめのケースに入れて簡易的な温室を作ってあげると良いでしょう。

夏は腰水をやめて、土が乾かない程度に水やりをします。

日中に水やりするとお湯になってしまうので、朝か夜にしましょう。

ディオネア

学名Dionaea muscipula、モウセンゴケ科ハエトリグサ属

ディオネア
ディオネア

特徴

北アメリカの湿地に自生している、食虫植物です。

別名ハエトリ草とも呼ばれていて、こちらの呼び方の方が一般的ですよね。

品種がたくさんあり、赤色が強かったりトゲが変形していたり、大きな株に育ったり、個性豊かです。

葉は2枚でワンセットになっていて、よく見ると小さな突起が3つ付いています。

この突起を2回刺激すると、葉が素早く閉じて虫は逃げられなくなります。

葉っぱを閉じるには、とてもたくさんのエネルギーが必要です。

わざと閉じさせて遊んでいると、疲れて枯れてしまうこともあるので気を付けましょう。

梅雨くらいに、長く伸ばした花茎の先に純白の可憐な花を咲かせます。

風でゆらゆら揺れる様子が、とても可愛らしいですよ。

育て方のポイント

風通しと日当りの良い場所で育てましょう。

真夏の直射日光は強すぎるので、遮光してあげると良いですよ。

私は屋外で一年中放ったらかしにしていますが、問題なく育っています。

冬に雪が積もる事がありましたが、大丈夫でした。

でも念のため、霜が当たらない場所に移動させた方が安心でしょう。

ちなみに冬は、地上部は枯れた状態になります。

この様子を見て枯れたと思って捨ててしまう人が多いようですが、春にまた葉っぱが出て来るので、待っててあげてくださいね。

最後に

不思議な魅力たっぷりの食虫植物の中から、特に花が素敵な種類を集めてみましたがいかがでしたか?

食虫植物と聞くと、怖いとか気持ち悪いというイメージを持つ人も多いかも知れませんね。

でも意外と可愛らしい花を咲かせる種類が多いんです。

今回紹介したのはほんの一部で、もっともっとたくさんおすすめの種類があります。

うさぎ苔やクリオネなどは、根っこで虫を捕まえるのでパッと見た感じでは食虫植物っぽくありません。

そのため、女性にも人気が高いんですよ。

育て方が簡単な種類ばかりを紹介したので、初心者さんも是非育ててみてくださいね。

ディオネア

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