インコはペットとしての歴史が長く、珍しい種類を飼育している人も多くいます。
私もセキセイインコを飼っていたことがあり、外でハコベを採取して与えていました。
美味しそうに食べていましたが、インコにも人間と同じような味覚があるのでしょうか?
今回は、インコの味覚の特徴や、人間との違いをお話したいと思います。
味覚って何?
人間が感じる味覚は、甘味、酸味、苦味、塩味、旨味の5つがあります。
味覚というのは、哺乳類だけでなく鳥類にもあります。
特に野生の鳥にとって、味覚はとても重要です。
酸味で腐敗の判断をしたり、苦味で有毒かどうかを判断したりするのです。
ちなみに、「辛味」は味覚には含まれていません。
辛いというのは、痛覚で感じ取っているものだからです。
そして、インコはその辛味を感じることがないと言われています。
インコの味蕾の場所は、人間と違う
味を感じる細胞を「味蕾」と言います。
味蕾は人間にもインコにもあるのですが、その場所が違っています。
人間の味蕾は舌に存在します。
それに対して、インコの味蕾は「口蓋、舌の付け根、咽頭、喉頭」に存在しているのです。
鳥類の味蕾の数をまとめてみました。
- ニワトリ・・・約24個
- アヒル・・・約200個
- インコやオウム・・・約350個
この数字から、インコやオウムは鳥類の中ではグルメな方だと言えますね。
みなさんは、人間の味蕾の数がどれくらいかご存知でしょうか?
幼児の頃で、約1万個です。
成長すると減っていき、成人になる頃には約5000~6000個になります。
幼い子が苦味のある野菜を食べたがらないのは、このためかも知れませんね。
減少しても約5000個くらいあるので、人間はインコよりもずっと味覚に優れているようです。
インコは甘味が好き
果物が好きなインコって多いですよね。
私も飼っていたインコに、よくミカンをあげたりしていました。
実はインコって、甘味が一番好きなようです。
野鳥の写真などでも、果物を食べている姿を見たりしますね。
最後に
ペットとして大人気で、身近な鳥類であるインコの味覚についてお話をしました。
インコの味覚は人間ほど敏感ではないようですが、味覚を感じる「味蕾」の数が鳥類の中では多い方です。
そのため、鳥類の中ではグルメな方だと言えるでしょう。
味の好みにも、それぞれ個体差があるようですよ。
飼っているインコの好みを知ると、益々愛情が沸いてきそうですね。
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