ペットとして飼育出来るということで、人気の高いタイハクオウム。
とても甘えん坊で、まるで犬のように飼い主を慕う鳥なんです。
見た目も性格も人気のタイハクオウムについて、特徴や性格、飼育のポイントをまとめてみました。
オウムを飼いたいけど、どんな種類を飼えばいいのか悩んでいる人は、是非読んでみてくださいね。
タイハクオウムの身体的特徴について
体長45cmくらい、体重450gくらい
コンパニオンバードでお馴染みのキバタンやコバタンと比較すると、両者の中間サイズとなります。
そんなに重過ぎるわけでもないので、腕に載せて疲れるといったことはないでしょう。
全身が真っ白の羽根で覆われた、とても美しいオウムです。
原産国はインドネシアで、モルッカ諸島北部の固有種です。
ちなみにタイハクオウムは、漢字では「太白鸚鵡」です。
太くて白いオウムだなんて、見た目の雰囲気がそのまま漢字になっているんですね。
厳密に言うと、尾羽と風切り羽の裏側が若干黄色いです。
タイハクオウムはどんな性格なの?
タイハクオウムは、まるで犬のような鳥だと言われる事があります。
それほど人によく懐き、甘えん坊なんです。
遊んで欲しくて玩具を持って来たり、飼い主さんとのスキンシップを好みます。
そんなタイハクオウムですから、寂しい状況が続くとストレスとなります。
忙しくて構ってあげる時間が少ないと、体調不良にもつながるので注意が必要です。
環境や生活リズムの変化、地震、長時間の留守番などに敏感に反応する子が多いようです。
ストレスが続くと、毛引き症をおこしやすいので気を付けましょう。
動きはそれほど機敏ではなく、むしろゆったりしています。
一見穏やかに見えるのですが、噛む力が強いので色々破壊していきます。
木製の家具は齧られたりするので、その点は覚悟が必要でしょう。
タイハクオウムを飼う前に知っておくこと
寿命が長い
タイハクオウムは、とても寿命が長いです。
大体40~60年と言われていますが、中には100歳まで生きた子もいるそうです。
そうなると、自分一人で最後までお世話をするのは難しくなります。
子供の代も含め、家族みんなで相談して決めなくてはいけません。
または、飼育を引き継いで貰える知人を見つけておく必要もあるでしょう。
鳴き声が大きい
タイハクオウムの鳴き声は、かなり大きいです。
野生では、朝夕の雄叫びが習慣となっています。
まるでニワトリのように、大きな声で鳴くのです。
全てのタイハクオウムが雄叫びをあげるわけではなく、個体差があります。
ただ、飼い主を呼ぶための「呼び鳴き」やビックリした時などに大声で鳴いたりします。
周囲の家に迷惑を掛けないように、防音対策をしておく必要があるでしょう。
毛引き症をおこしやすい
タイハクオウムは知能が高く、とても感情が豊かな鳥です。
「寂しい」という感情に弱く、飼い主が構ってくれないことで毛引き症をおこしやすいです。
毛引き症とは、自分で自分の羽根を引き抜いてしまう症状です。
酷いと、口が届く範囲が丸裸の状態になってしまう事もあります。
忙しくて構ってあげる時間が少ない人には、飼育が難しいと言えるでしょう。
タイハクオウムの飼育に必要な道具について
タイハクオウムの飼育には、他の鳥の飼育と同じようにケージや止まり木、床材が必要となります。
体がとても大きく、くちばしの力も強いので、それらを考慮して選ぶようにしましょう。
ケージは大型インコ用のサイズが必要です。
金属の素材だと、齧ることで金属中毒になる可能性があります。
そのため、素材はステンレス製の物がおすすめです。
止まり木の素材は、木製タイプにしましょう。
知能が高く遊びが大好きな鳥なので、玩具も入れてあげると喜びますよ。
タイハクオウムは、野生では雑食性です。植物や昆虫を食べて生きています。
長生きして貰うためには、栄養のバランスを考えた食事を与えるようにしましょう。
オウム・インコ用のペレットを主食とする事で、健康的な食生活が出来ます。
副菜には、葉物野菜や果物を与えます。
オウムにとって毒となる野菜も多いので、与える時には掛りつけの獣医に相談すると良いでしょう。
飼育場の注意点
タイハクオウムを飼育する際には、先ほども書いたように防音対策は必須です。
室温管理も重要で、21~23℃をキープするように心がけましょう。
放鳥する時には、部屋の中に危険はないか確認してくださいね。
角の尖った家具などは、ぶつかって怪我をする危険があります。
また、タイハクオウムの健康を守るのに欠かせないのが、日光浴です。
毎日1~2時間くらい、日光浴をさせてあげましょう。
ガラス越しの日光浴では、十分にビタミンが作られないと言われています。
出来ればベランダに屋根を作り、直射日光の当たらない明るい場所を作ってあげましょう。
小まめな掃除も大切ですよ。
タイハクオウムは、白い粉が出やすいです。
これは脂粉と呼ばれているものですが、きちんと掃除をしていないとケージの中が粉で白くなってしまいます。
排泄物もどんどん溜まるので、こまめに掃除をしてあげましょう。
掛かりやすい病気について
タイハクオウムは次のような病気にかかりやすいと言われています。
- 鼻眼結膜炎
- そのう炎
- 脂質過多症
- 腸炎
- 甲状腺腫
- PBDF
この内PBFDというのは、幼鳥の時期に掛りやすいです。
くちばしが変形したり、脱羽の症状が見られます。
羽を膨らませていたり、じっと動かないで居たら体調が悪いのかも。
いつもと様子が違っていたら、動物病院に相談してみましょう。
最後に
タイハクオウムについて、特徴や性格飼育のポイントを紹介しましたがいかがでしたか?
とても知能が高く、遊ぶことが大好きなオウムです。
人懐っこくて、飼い主さんに遊びの催促をしたりします。
それだけに、構って貰えないと寂しくてストレスになってしまいます。
毛引き症をおこす事も多いので、忙しくても遊んであげる時間を作りましょう。
日光浴やこまめな掃除など色々とお世話に時間が掛かるので、忙しい人には飼育が難しいでしょう。
タイハクオウムは、鳥とのコミュニケーションをたっぷり楽しみたいという人にピッタリのオウムです。
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