ウサギと言えば、警戒心が強い動物と言う印象がありますよね。
ですがこのホーランドロップという品種は、ウサギにしては警戒心が少ないんです。
大きく垂れた耳が可愛らしく、人懐っこい性格で人気の高いホーランドロップ。
どんなウサギを飼おうか迷っていたら、是非読んでみてくださいね。
それでは、ホーランドロップの歴史や特徴、飼育で気を付けることを紹介していきます。
ホーランドロップには、どんな歴史があるの?
オランダが原産のウサギです。
品種名のホーランドとは、オランダの事を指しています。
きっかけは1949年のこと。
小さな垂れ耳ウサギを作りたいと考えた、ネザーランドドワーフとフレンチロップのブリーダーがいました。
ホーランドロップの歴史は、この2種を交配させるところから始まりました。
この試みはなかなか思うように進みませんでした。
でも諦めずに続け、アンゴラやイングリッシュロップも交配させたりしました。
その結果、2kgくらいの小さな垂れ耳ウサギが誕生したのです。
小さな垂れ耳ウサギは1976年にアメリカに渡り、1980年にはアメリカのウサギ協会(ARBA)に認定されました。
どんな特徴があるの?
身体的特徴
体重1.5~2kg、体長30~35cm
寿命7~10年(比較的寿命が長めと言われている)
耳が垂れているのが特徴で、垂れ耳ウサギの中では最小の品種となります。
アメリカのウサギ協会(ARBA)によると、基準の体重はオスもメスも1.81kg未満です。
頭にはフワフワの毛が生えており、これは「クラウン」と呼ばれています。
ショーでは、クラウンの位置も評価の対象になります。
大きくて丸い頭と、ちょっと潰れたような顔が可愛らしいです。
とても人気のあるウサギで、その人気はネザーランドドワーフに匹敵するほどです。
寿命はウサギにしては長めで、10年以上生きる個体もいます。
ギネス記録には、18歳まで生きたウサギもいるそうですよ。
寿命は個体差もありますが、環境にも左右されるので大切に飼っていきましょう。
性格の特徴
ペット用に改良されてきた品種なので、飼い易い性格をしています。
他のウサギと比べて、人懐っこくて警戒心が少ないのが特徴です。
ウサギは抱っこされるのを嫌いますが、ホーランドロップは抱っこさせてくれる子が多いです。
好奇心が旺盛で活発に動き回るので、見ていて飽きないでしょう。
とても甘えん坊で、飼い主さんの後追いをすることもあります。
ウサギとスキンシップを取りたいなら、ホーランドロップはおすすめです。
どんな毛色があるの?
ホーランドロップの毛色はとても豊富で、アメリカのウサギ協会(ARBA)によって次の8つのグループに分けられています。
セルフ
単色で成り立っています。
ブラック、チョコレート、ブルー、ライラックなど。
シェイデッド
グラデーションが掛かった、とても美しい被毛を持っています。
セーブルポイント、トータス、フロスティー、ブルートータス、サイアミーズスモークパール
ブロークン
全体的に白で、そこに模様が入るパターンです。
ブロークントータス、ブロークンブラック、ブロークンオレンジ、ブロークンスクワレル、ブロークンセーブルポピントなど
アグーチ
単色ですが濃淡があり、奥深さを感じるカラーです。
オパール、チンチラ、スクワレル、リンクス、チェスナットアグーチ
タンパターン
目の周りや耳の下などに、白い部分があるパターンです。
ワイドバンド
目の周り、顎の下、お腹の色が薄く、その他の部分は同じ色になっています。
ブラックオター、チョコレートオター
チックドグループ
基本の色と、別色の上毛を持つタイプです。
スティールブルー、スティールブルー、スティールライラック
ポインテッドホワイト
一部だけ違う色になっているのが、ポインテッドホワイトです。
飼育する時に気を付けること
落ち着ける環境を整えよう
多くの人が室内飼育をしていると思いますが、ウサギのケージは室温がなるべく安定している部屋に置きましょう。
直射日光やエアコンの風が直接当たる場所は避け、人通りの少ない壁際に置くと良いでしょう。
食事はバランス良く
ペレットは質の良い物を与えましょう。
牧草はいつでも食べられるように、ケージ内に入れておいてあげましょう。
牧草は一番刈りや二番刈り、三番刈りがありますが、歯の伸び過ぎを防ぐには硬い一番刈りがおすすめです。
高齢になったら柔らかい牧草に移行するなど、年齢によって変えていくと良いでしょう。
咬み合わせのチェックをしてあげよう
ウサギは、歯が一生伸び続ける動物です。
日頃から繊維質の多い食事をする事で、自然に歯が削られていきます。
ですがうまく削られていない場合は、歯が伸び過ぎて色々なトラブルを招きます。
もし歯の状態で気になる事があれば、動物病院で口の中を診て貰うことをおすすめします。
耳の病気に注意!
ホーランドロップの耳は大きく垂れさがっています。
そのため耳の中に湿気が溜まりやすくて、中耳炎になりやすいと言われています。
予防するには、定期的に耳を拭いてあげましょう。
その時に耳の中もチェックしておきましょう。
変なニオイがしたり、痛がったり痒がったりしていたら動物病院へ行きましょう。
こまめにブラッシングをしよう
ホーランドロップは、毛球病になりやすい品種です。
毛球病とは、飲みこんだ被毛によって胃腸の働きが低下する病気で、食欲不振やフンが小さくなる症状があります。
お腹も痛くなるので、動きが鈍くなったりうずくまったりします。
定期的にブラッシングをして、飲みこむ被毛の量をなるべく減らしてあげましょう。
最後に
ホーランドロップについて、歴史や特徴、飼育の注意点をお話しましたがいかがでしたか?
大人気のネザーランドドワーフの血が混ざっているだけあって、こちらも大変な人気ぶりです。
小柄な体に垂れた耳、頭のフサフサの毛がとても可愛らしいです。
性格もウサギにしては警戒心が少なく、人懐っこいので飼育しやすいですよ。
他の品種に比べて、抱っこをさせてくれる子も多いようです。
ホーランドロップは、ウサギとの触れ合いを楽しみたい人におすすめの品種です。
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