猫の肉球と言えば、可愛らしさの代名詞とも言えるほど、たくさんの人に愛されていますよね。
猫の肉球に関連した商品も多く販売されているのを見ると、いかに人気があるか分かります。
ぷにぷにして可愛らしい肉球には、実はたくさんの秘密が詰まっているんです。
今回は、猫の肉球の秘密に迫ってみたいと思います。
肉球には正式名称がある
肉球と言う呼び方が一般的ですが、これは俗称です。
正式名称は「蹠球(しょきゅう)」です。
そして、それぞれの部分ごとに呼び方が決まっているんです。
前足の肉球の名称
掌球(しょうきゅう)・・・前足の一番大きな肉球
指球(しきゅう)・・・掌球の上にある、指部分の肉球
狼爪(ろうそう)・・・親指にあたる部分の肉球
手根球(しゅこんきゅう)・・・手首の辺りにある小さな肉球
後ろ足の肉球の名称
跡球(しきゅう)・・・指にあたる部分の肉球
足底球(そくていきゅう)・・・後ろ足で一番大きな肉球
肉球の構造
ぷにぷにした肉球の中身がどうなっているか、ご存知でしょうか?
肉球の断面は外側から、表皮-a、角質、真皮、コラーゲン-b、皮下組織、脂肪細胞-c、と言う順番で並んでいます。
一番外側の表皮は硬くなっており、その下に角質層が重なり合っています。
血管や神経は脂肪の下にあるので、熱さや冷たさに対応出来るようになっています。
脂肪の部分には、網目状の弾性繊維があります。
肉球のぷにぷにした感触は、この弾性繊維によるものです。
肉球に怪我をすると、傷が開きやすく治りが遅くなりがちです。
日頃から肉球に気を配ってあげましょう。
肉球用の保湿クリームなども売られていますよ。
肉球は何のためにあるの?
獲物を捕らえるため
狩りをする時は獲物に少しずつ近づき捕らえるのですが、その時に音を立てないように肉球が存在しています。
滑り止め
木に登った時や、獲物に飛びかかる時に滑り止めの役目をしています。
衝撃吸収
高い所から飛び降りた時などに、クッションの役割をして足への負担を減らします。
物をつかむ
爪と肉球の間に挟んで、物を掴むことが出来ます。
うちの猫も肉球を上手く使って、物をすくい上げたりしています。
肉球の色について
様々な色の肉球が存在しますが、これは猫の毛色によって左右されているようです。
毛色が薄いと肉球の色も薄く、毛色が濃いと肉球の色も濃いです。
我が家のサビ猫(まだら模様の毛)は、肉球の色もまだらです。
肉球のにおいについて
猫の足って、独特な香ばしいにおいがしませんか?
ポップコーンのような香りにも思えます。
これは、肉球にある汗腺から出る汗のにおいなんです。
汗が指の間で蒸れることで、においを発しているのです。
最後に
ぷにぷにの感触が気持ちいい猫の肉球についてお話をしましたが、いかがでしたか?
我が家の猫は完全室内飼育なので、肉球が柔らかめです。
外を歩く猫は、固めの肉球をしていますよ。
猫の肉球の秘密を知ると、もっと肉球が好きになっちゃいそうですね。
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