ウサギのお散歩には、通称「へやんぽ」と呼ばれるものや「うさんぽ」と呼ばれるものがあります。
部屋の中でさせる散歩が「へやんぽ」、屋外でする散歩が「うさんぽ」です。
今回紹介するのは、屋外でさせる「うさんぽ」の方です。
飼っているうさぎと一緒に、公園を散歩出来たら楽しいですよね。
これから「うさんぽ」に挑戦してみようと思っている人のために、必要性や注意点などをまとめてみました。
うさぎの散歩、うさんぽは必要なの?
うさんぽの話を聞くと、「ウサギに散歩は必要あるの?」と疑問に思う人も多いと思います。
ウサギの散歩と言えば、部屋の中を歩かせる「へやんぽ」が一般的ですよね。
へやんぽをさせる目的は、運動不足を防ぐことです。
ウサギの体は、広々とした場所を駆け回るように出来ています。
ですから、ずっとケージの中に入れていては運動不足になってしまうんです。
運動不足は大きなストレスとなり、ウサギの体調に悪影響を及ぼします。
そのため、1日1回はケージから出して動き回らせてあげる必要があります。
ただ、それを屋外でやる必要があるかというと、必ずしもその必要はありません。
部屋の中の運動で満足していれば、無理に屋外に出すことはないでしょう。
外は危険がいっぱいで、ケガや病気のリスクも高まります。
散歩をさせる必要はありますが、それは部屋の中でも十分ということです。
好奇心旺盛で、ハーネスを付けさせてくれるウサギなら、外でのお散歩も大丈夫でしょう。
外は危険が多いと書きましたが、自然の風や匂い、草の上を歩く感触など、たくさんの刺激がある世界です。
素敵な写真を撮る機会も多いことでしょう。
メリットも多いので、もし大丈夫そうなら挑戦してみるのも良いかも知れません。
うさんぽデビューは、いつ頃がいいの?
ウサギをお迎えしたら、まずは部屋の中の散歩から慣れさせる必要があります。
環境に慣れるまでは、外で散歩どころか部屋の中の散歩すら怖がることでしょう。
無理にケージから出したりせず、自分から周りに興味を持つまで待ちましょう。
1週間くらいして、徐々に慣れて来てから部屋に出しても良いでしょう。
嫌になったらすぐに戻れるように、ケージの入り口は開けたままにしてあげましょう。
外での散歩は、生後6ヵ月以降が良いです。
それまでに、ハーネスを付ける練習をしておくとスムーズに進みますよ。
目的地へはキャリーケースで連れて行くので、キャリーケースにも慣れさせておきましょう。
うさんぽには、どんなものが必要なの?
外で散歩させる時には、次のようなものが必要になってきます。
キャリーケース
ウサギを目的地まで運ぶためのケースです。
屋外には車や外敵など、ウサギにとって危険なものだらけです。
安全に連れて行くためには、ケースに入れて運ぶのが一番でしょう。
日頃からキャリーケースに入る習慣を付けておくと、散歩中も落ち着いて過ごせます。
ハーネス、リード
散歩の時にはウサギの体に装着して、ウサギと飼い主さんを繋ぐ役目をします。
ハーネスに十分慣れてから、散歩デビューをするようにしましょう。
どうしてもハーネスを付けるのを嫌がる場合は、無理をせず部屋で散歩させてあげてくださいね。
おやつ
散歩をしてお腹が空くと、外に生えている草を食べようとするかも知れません。
公園などの整備された場所では、除草剤を使っている可能性もあります。
念のため、おやつを持参しておくと安心ですよ。
何か食べたそうにしていたら、草ではなくおやつを与えるようにしましょう。
水
飲み水も持って行きましょう。
キャリーケースに取りつけるタイプの給水器もありますよ。
ブラシ、タオル
散歩中に付いた虫や汚れを、ブラッシングして落としてから帰ると良いでしょう。
また、汚れてしまった足などを拭くために、タオルがあると便利ですよ。
うさんぽをする時、気を付けること
外でウサギと散歩するのは楽しいし気持ちが良いものですが、実はとても危険なことだと常に頭に入れて置いてくださいね。
ウサギにとって危険な世界ですから、飼い主さんが全力で守ってあげる必要があります。
それでは、うさんぽ中に気を付けることを挙げていきますね。
外敵がいないか気を配る
捕食される立場であるウサギにとって、外は敵だらけです。
犬や猫は勿論、空からはカラスなどの大きな鳥も狙っています。
いつどこから襲いかかってくるか分からないという気持ちで、常に周りに気を配ってください。
草むらはNG
ウサギが草むらに入ろうとしたら、やめさせましょう。
草むらにはノミやダニ、寄生虫がたくさんいます。
もし散歩の後に痒そうにしていたら、虫に刺された可能性が高いです。
皮膚炎に繋がりますので、速めに動物病院で薬を投与して貰いましょう。
気温に注意
温度変化に弱い生き物なので、散歩の時間帯には注意が必要です。
特に夏は熱中症のリスクが高く、命の危険もあります。
春や秋でも、暑い時間帯にコンクリートの上を歩かせるのは避けて下さいね。
適度に遊んだら帰る
うさんぽを経験することで、外が大好きになるウサギもいます。
そんなウサギでも、遊ばせ過ぎると疲れきってしまいます。
ウサギはテンションが上がると、疲れていることに気付かないことがあるんです。
疲労によって帰宅してから調子を崩すこともあるので、飼い主さんが様子を見ながら上手に調整してあげましょう。
最後に
ウサギの散歩「うさんぽ」について、その必要性や注意点などをまとめてみましたがいかがでしたか?
部屋の中でさせる散歩に対して、屋外でさせる散歩が「うさんぽ」です。
ウサギにとって、うさんぽは必要なものではありません、
好奇心旺盛で外に出たがる子もいますが、部屋の中を好む子も多いです。
ウサギの性格に合わせて、うさんぽをするかどうか決めると良いでしょう。
うさんぽをするつもりなら、その時期までにハーネスやキャリーケースに慣れさせる必要があります。
散歩中は車や外敵、感染症、寄生虫など、危険がたくさんあるので、飼い主さんは注意深く周囲に気を配ってくださいね。
運動不足解消と思って外に出しても、それが逆にストレスになることもあります。
外での散歩は楽しいものですが、くれぐれも無理の無いようにしましょう。
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