テトラ系の熱帯魚には飼育しやすい種類が多く、初心者さんにおすすめとされています。
最初に飼った熱帯魚がネオンテトラだったという人は、結構多いのではないでしょうか?
どんな熱帯魚を飼おうか迷ったら、ネオンテトラなどのテトラ系を選ぶと良いでしょう。
ただし、温和と言われるテトラの中にも混泳に向かない種類があります。
ここでは、前半で初心者さんにおすすめの種類を紹介し、後半では少し性格が荒い種類を紹介していこうと思います。
テトラ系の熱帯魚について
熱帯魚の中には、名前に「テトラ」とつく種類がいくつもあります。
これらは、カラシン目カラシン科に分類される小型の熱帯魚を指しています。
その殆どが南米原産ですが、アフリカ原産の種類もあります。
カラシンの仲間には、アブラビレというヒレがついています。
これは、背ビレと尾ビレの間にあります。
また、発達した葉を持っているのも、カラシンの特徴です。
カラシン全体では、1700種類くらいの種類が存在しています。
その中で体長数センチくらいの小型の熱帯魚が、テトラと呼ばれています。
初心者さんにおすすめの、育てやすい種類
ネオンテトラ
体長3cmくらいで、寿命は約3年です。
アマゾン川に分布していて、水質は弱酸性~中性を好みます。
ネオンテトラは熱帯魚の中で特に有名な種類で、初心者~ベテランまで多くの人に愛されています。
美しいメタリックブルーと赤いラインのコントラストが見事で、群れで泳がせると水草によく映えます。
ネオンテトラだけの水槽も圧巻ですが、性格が温和なので他の種類との混泳も可能です。
カージナルテトラ
体長4cmくらいで、寿命は約3年です。
アマゾン川に分布していて、水質は弱酸性~中性を好みます。
ネオンテトラとそっくりな魚なので、初めて見ると同じ種類だと思ってしまうかも知れません。
ですが、よく見ると違いが分かりますよ。
まず体の大きさが、カージナルテトラの方が大きめです。
色はネオンテトラと同じだけど、赤のラインが青いラインと同じくらいの長さです。
アルビノカージナルテトラ
カージナルテトラのアルビノ種で、白っぽい体をしています。
アルビノですが、うっすらと赤と青のラインが見えています。
カージナルテトラと同じく、温和な性格をしているので混泳に向いています。
ラミーノーズテトラ
体長5cmくらいで、寿命は約3~5年です。
アマゾン川に分布していて、水質は弱酸性~中性を好みます。
頭部に赤い色があり、まるで酔っぱらいのような顔に見えることからラミーノーズ(酔っぱらいの鼻)という名前になりました。
一見地味な印象がありますが、尻尾は黒と白の縞模様でとても美しいと感じます。
とても温和な性格をしているので、ほかの魚との混泳に向いています。
ただ、餌を食べる時は貪欲なので、他の魚もちゃんと食べることが出来ているか確認してあげましょう。
弱酸性の水で育てていれば、頭部の発色が良くなっていきます。
もし赤色が薄まってきたら、体調が悪いのかも知れません。
赤色の濃さは、体調のバロメーターになっています。
グリーンネオンテトラ
体長3cmくらいで、寿命は約3年です。
ブラジル産とコロンビア産があり、水質は弱酸性~中性を好みます。
ネオンテトラやカージナルテトラのように、メタリックに輝く美しい魚です。
こちらの種類は赤いラインが薄くて、青く涼し気な印象の魚です。
ネオンテトラなどに比べて派手さは少ないですが、キラキラ光るので群泳させるととても綺麗です。
コロンビア産の方が、赤色が濃いようです。
ネオンテトラのように流通量が多く、入手しやすいです。
レッドファントムテトラ
体長4cmくらいで、寿命は約3~5年です。
南米に広く分布していて、水質は弱酸性~中性を好みます。
オレンジ色の体に、黒いスポット模様が入る美しい魚です。
個体によっては赤っぽい色のものもいて、レッドファントムテトラ・ルブラと言う名前で売られたりもしています。
水草によく映え、飼育も簡単なので人気の熱帯魚です。
結構メジャーな種類なので、入手もしやすいし値段も手頃でおすすめです。
レモンテトラ
体長4~4.5cmくらいで、寿命は約5年です。
ブラジル原産で、水質は弱酸性~中性を好みます。
名前の通り、レモン色の体をしていて上品な美しさがあります。
目は赤く、ヒレは濃い黄色になっています。
簡単に飼育出来るので、初心者さんにおすすめです。
弱酸性をキープしていればと、美しく発色することでしょう。
丈夫だからと言って、水換えを怠り水質が悪くなると白点病に掛りやすいので気を付けましょう。
混泳に向かない種類
ブルーテトラ
体長5cmの、青くて美しい魚です。
たくさん泳がせたら素敵だとは思いますが、性格が荒いのが難点。
同種同士のケンカだけでなく、他の種類も追いかけ回したりします。
ブラックテトラ
体長8cmくらいの、少し大きめのテトラです。
黒いラインがカッコイイですが、体が大きくパワーがあり、気性も荒いです。
ペンギンテトラ
可愛らしい名前をしていますが、きつい性格をしています。
体長が7cmにもなり、エビを食べてしまうことがあるので注意が必要です。
同種同士でのケンカはあまり無いですが、他の種類の魚と縄張り争いをしてしまいます。
その結果、相手のヒレをボロボロにすることも。
群れを作らせておけば、他の種類への攻撃が少なくなるようです。
ペンギンテトラをメインとした水槽で、5匹以上で群れを作らせると良いかも知れませんね。
柔らかい水草は食べられてしまうことがあるので、注意しましょう。
最後に
テトラ系の熱帯魚について、初心者さんにおすすめの種類と混泳に向かない種類を紹介しました。
カラシン科の熱帯魚の内、体長が数センチの小型の種類を「テトラ」と呼んでいます。
テトラ系は殆どが温和な性格をしていて、体が丈夫で飼育しやすく見た目も美しいです。
更に値段も手頃なので、初心者からベテランまで幅広く飼われている熱帯魚です。
私も初心者の頃からずっとネオンテトラを飼い続けていて、ネオンテトラが居ない水槽なんて考えられないくらいです。
ただし、温和で混泳向きの種類ばかりではありません。
後半で紹介した種類は、性格がきついのでケンカをしてしまいます。
水草やエビを食べたり、他の魚を追いかけ回すこともあるので注意が必要です。
種類豊富なテトラ系の熱帯魚、購入の際には是非参考にしてみてくださいね。
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