うさぎの体の特徴と聞くと、真っ先に思い浮かべるのが長い耳ではないでしょうか?
それとも、ふっくらとした口元でしょうか?
可愛らしい尻尾を思い浮かべる人もいることでしょう。
耳や口元、尻尾の他にも、うさぎには特徴的な部分がたくさんありますよ。
ここでは、うさぎの体の各部分の特徴を紹介していきたいと思います。
また、うさぎの魅力的な部分も一緒に紹介してきますね。
うさぎはどんな生き物なの?
まずはうさぎについて簡単にまとめますので、ちょっと目を通してみてくださいね。
その後で、目や鼻、口など、各部分の特徴を細かく紹介していきたいと思います。
草食動物であるうさぎは、野生では肉食動物に狙われる存在です。
敵から逃げるためには、出来るだけ早く危険に気付く必要があります。
そのためにうさぎの体は、素晴らしい進化を遂げました。
わずかな音でも聞き逃さない長い耳と、速く走るため強靭な筋肉を持った足、そしてものすごく軽量化された骨。
うさぎは妊娠率が高くて子沢山ですが、これは弱い立場でもしっかりと子孫を残すためです。
現在ペットとなっているうさぎは、元々はヨーロッパのアナうさぎでした。
野生のアナうさぎは地下に掘ったトンネルで暮らしているので、薄暗くても目が見えるようになっています。
それに加え、口やヒゲの感覚が鋭いのが特徴です。
警戒心や縄張り意識が強い面は、ペットとして品種改良される中でも受け継がれています。
ただ、やはり個体差はあって、警戒心があまり無い子もいるようです。
もしお迎えする時には、ペットショップの店員さんやブリーダーさんに、性格も聞いてみると良いでしょう。
うさぎの体の、各部分の特徴について
それでは、うさぎの体についてもっと細かく見ていきましょう。
耳の特徴
うさぎと言えば、きっと誰もが思い浮かべる長い耳。
うさぎの絵を描く時なども、耳を長くしておけばとりあえずうさぎと分かって貰えます。
長くて可愛い耳は、音を集めやすい形になっています。
そして、よく見ていると結構細かく動いているんですよね。
左右別々の向きに動かすことで、音の場所を特定することが出来るんですよ。
耳の役割は音を聞くだけではありません。
もう一つの大きな役割が、体温調節です。
耳には太い血管があるので、ここに風が当たる事で体温を下げることが出来るんです。
走りながら放熱が出来ちゃうなんて、とても効率が良いですよね。
目の特徴
うさぎの真っ黒で大きな瞳は、とても可愛らしいですよね。
まずは、目が付いている位置を思い浮かべてください。
うさぎの目って、顔の横についていますよね。
こういう動物は視野が広く、うさぎは約360℃見ることが出来るそうです。
ただ、正面を見るのは苦手で、口の辺りの物はヒゲの感覚で確かめているようです。
うさぎを飼っている人はお気付きと思いますが、うさぎって瞬きをあまりしないんですよね。
厳しい野生の暮らしでは、ちょっとした隙が命取りになることもあります。
そのため、目を開けている時間をなるべく長くするために、瞬きをあまりしなくても良いように進化したと言われています。なんと、眠っている時ですら目を開けているんですから、すごいですよね。
うさぎの目は光に対する感度が素晴らしく、人間の8倍もあるそうです。
先祖が穴の中で暮らしていたため、薄暗い場所でも見える目になっているのです。
鼻の特徴
うさぎの顔を見ていると、頻繁に鼻を動かしているのが気になります。
なんと、1分間に20~120回も動いているそうです。
ただ、くつろいでいる時や眠っている時には動きが鈍くなります。
ごはんの匂いがしたり、警戒している時などに、動きが激しくなります。
うさぎはとても鼻が良くて、嗅覚は人間の10倍もあります。
飼い主が外で他の動物を抱っこしたりすると、うさぎにはすぐバレてしまいます。
ヤキモチを妬いて、不機嫌になってしまうこともありますよ。
口の特徴
うさぎの上唇は、大きく割れています。
この部分がとても可愛くて、ついつい見入ってしまいますね。
口の中には一生伸び続ける歯があります。このような歯を「常生歯」と呼びます。
牧草などの硬い物を齧ることで、適度な長さに維持する事が出来ます。
大きな2本の前歯が印象的ですが、実は上の歯の後ろにも小さい2本の歯があるんですよ。
上下合わせると、前歯は全部で6本です。
臼歯は22本あります。
四肢の特徴
うさぎの後ろ足には、強烈なキック力があります。
敵から逃げるために力強く走り続けなければいけないので、筋肉が発達しています。
短い前足は、穴を掘る作業に適しています。
爪は前足が5本、後ろ足が4本です。
犬や猫のような肉球は無く、その代わりに毛が生えています。
飼育下では、ケージの床材が固かったり運動不足のせいで、足裏に炎症が起きてしまう場合があります。
これはソアホックと呼ばれ、うさぎを飼っている人の間ではとても有名な病気です。
被毛の特徴
うさぎの被毛は、上下2層に分かれています。
下側の毛をアンダーコートと呼び、表面側の毛をガードコートと呼びます。
年に4回の換毛期があり、特に抜け毛が多いのが夏と冬の前です。
メスのうさぎは、出産前に巣材として自分の毛を利用したりします。
うさぎの可愛いところ
うさぎは何をしても可愛いのですが、特に可愛いと評判の仕草などを紹介しますね。
- リラックスして寝そべっている姿
- オヤツのおねだりで、立ち上がって前足を合せる仕草
- 撫でられている時の、気持ち良さそうな表情
- 毛づくろい中に、耳を両手で持つ仕草。
最後に
うさぎの体の特徴と魅力的な仕種について紹介しましたが、いかがでしたか?
うさぎの体って、どの部分を見ても全部可愛らしいですよね。
でもそれは、生き抜くために進化した結果であり、逞しさも感じますね。
うさぎの長くて大きな耳は、集音だけでなく体温調節の役割もあります。
目は光に対しての感度に優れ、視界の広さが自慢です。
敵から逃げるため、骨は軽量化されて取りに近い状態にまでなっているそうです。
色々な特徴を知れば知る程、「うさぎってすごいな」と感心せずにはいられませんね。
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