排尿や排便の様子は、健康チェックとして大きな意味があります。
飼っている猫が、いつもより多くトイレに行くようになったり、逆に行かなくなったりと、トイレ回数に変化が見られたら注意する必要があります。
猫は一体、どれくらいトイレに行くものなのでしょうか?
そしてトイレ回数から考えられる病気には、どうのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、猫のトイレ回数と病気についてお話していきます。
トイレの回数って、どれくらいが普通?
トイレに行く回数は、年齢によって違ってきます。
子猫の場合(1歳未満)
排便の回数が多く、1日に2~4回くらいです。
排尿の回数は少なく、1日に1回で大丈夫です。
成猫の場合(1歳以上)
大人になると回数が減ります。
排便は1日に1~3回、排尿は1日に2~4回です。
排便の場合は、規則正しく出ているならば2日に1回でも問題ありません。
高齢の場合
年を取ると、便秘になりやすい傾向にあります。
排便の回数が減っていないかチェックしましょう。
尿の量に大きな変化があったら、腎不全の可能性もあります。
健康的な便や尿
異常に気付くためには、元気な内から便や尿の状態を把握しておきましょう。
正常な便
色は茶かこげ茶。硬過ぎず軟らか過ぎず。
細長い形が良い。
正常な尿
色は黄色や琥珀色。透明感がある。
ただし、冬場などに一時的に濃い色になる場合がある。これは問題なし。
トイレの回数が増えた!
便の回数が増えた場合
下痢かどうか、便の中に異物がないか、血が混ざってないかをチェックしてください。
特に、子猫にとって下痢は危険な症状。1日以上続く下痢は、病院に連れていくことをおすすめします。
元気がなかったり、嘔吐、多飲多尿を併発の場合、すぐに病院へ!
尿の回数が増えた場合
何度もおしっこをしにトイレに入るようでしたら、尿の量を確認してください。
もしかしたら、殆ど出ていないかも知れません。
他にも、排尿後に陰部をしきりに舐めたり、尿のニオイ・濁り・色の濃さが目立ったり、血が混ざっていたりしていませんか?
うちにも膀胱炎の猫がいたのですが、調子が悪い時はトイレに何回も入っていました。
すると、白い猫砂がうっすらピンク色になっていたので、急いで病院に連れて行きました。
尿路結石で尿が出にくくなった猫もいて、トイレ以外で漏らす(というか自然に垂れてしまう感じ)のを見て病院へ行きました。
トイレの回数が減った場合
便の回数が減った場合
猫は高齢になると便秘になりやすくなります。
水分をきちんと摂っていないようでしたら、ドライフードを利用するのもおすすめですよ。
ストレスなどでも水を飲まなくなったりしますので、生活環境を見直してみましょう。
尿の回数が減った場合
排尿をしなくなったら、急性腎不全が考えられます。
食欲もなくなり、嘔吐も見られます。気付いたら早めに病院へ!
早期治療で完治することも可能ですよ。
最後に
猫のトイレ回数が変化した場合は、病気の可能性があることが分かりました。
いつもより多くても少なくても、とにかく回数が変わったら注意深く観察する必要があります。
痛みがあれば、トイレで悲痛な鳴き声を上げることもあります。
判断に困ることもあると思いますが、おかしいな、と感じたら、病院に連れて行きましょう。