ペットとして人気の高い猫。
現在、動物医療の進歩やフードの品質により、どんどん高齢化が進んでいます。
今では10年以上生きるのが当たり前になっており、20歳を超える猫も少なくありません。
完全室内飼いの猫では、事故や感染症のリスクが少ないので、より長生きする傾向にあります。
高齢化が進むと、老化現象として夜鳴きが起こるようになる場合があります。
結構大きな声で鳴くため、飼い主が寝不足になったりもしているようです。
今回は、老猫の夜泣きの原因と対策について、お話をしていきたいと思います。
年を取ると、どうして夜鳴きをするようになるの?
猫も年を取ると、老化現象として様々な行動が見られるようになります。
若い猫でも夜鳴きをする場合がありますが、その理由はストレスによるものや、飼い主へ訴えたい事があるなどです。
老猫の場合の夜鳴きは、それとは少し違った理由です。
耳や目が悪くなってくることで、不安感が募ります。その不安に耐え切れずに、夜鳴きをする場合があります。
耳や目の機能低下が著しいと、夜鳴きもより大きなものとなるでしょう。
また、人間と同じように、猫に痴呆症状が現れる場合があります。
痴呆症状には、夜鳴き以外にも以下のような行動があります。
- 攻撃的になる
- 異常に食べたがる
- 物を壊す
- 粗相が増える
- 徘徊する
- ずっと寝ている
- 反応しない
上記のような行動が見られたら、動物病院で診察を受けることをおすすめします。
夜鳴きの対策ってあるの?
老猫の夜鳴き対策としては、次のような方法があります。
コミュニケーションをたくさん図る
猫を膝に乗せたり、撫でたり、声を掛けたりして、なるべく一緒にいてあげましょう。
体に触れたり言葉をかけることで、猫の脳に刺激を与えることが出来ます。
老猫にとって、脳への刺激はとても大切なものになってきます。
安心感を与える
老猫が一人で留守番をする時、安心出来るような環境を整えてあげましょう。
ラジオをかけておくとか、毛布などの暖かくて柔らかい物を置くことで、猫の不安を緩和出来ます。
動物病院へ行く
痴呆症状と思われる行動が見られたら、動物病院で診察を受けてみましょう。
症状を抑えることが出来るかも知れないからです。
原因により様々ですが、代謝性疾患の場合などは薬で夜鳴きを抑える事も出来ます。
夜鳴きが病気によるものであるかどうか、診察してもらわなくては分かりません。
最後に
老猫が夜鳴きをする原因とその対策について、ご紹介いたしました。
飼い猫の高齢化が進む中、こうした問題はもっと増えて行くと思われます。
毎晩大きな夜鳴きが続くと、飼い主さんの体調も崩れてしまいますよね。
猫も自分の状態を把握出来ていませんので、異変に気付いたらとにかく動物病院へ行ってみましょう。
まずは原因を探る事が大切ですね。