スコティッシュフォールドに代表されるような、垂れ耳の猫がいます。
頭がまん丸でとても愛嬌があり、ペットとしての人気も高いです。
ですがこの垂れ耳、実は骨の異常で起こっているというのです。
そして近年、スコティッシュフォールドの繁殖は「残酷だ」という声が挙がるようになりました。
一体どういうことなのか、今回は垂れ耳の猫について詳しく書いていきたいと思います。
垂れ耳の猫って、どんな猫?
猫と言えば、普通はピンと立った耳が特徴的ですよね。
ところが中には、耳が折れ曲がっていて、いわゆる「垂れ耳」とよばれる猫がいます。
頭のシルエットがまん丸で、とても愛嬌のある猫と言えるのですが、猫本人にとっては良い事はないようです。
この耳はずっと曲がったままです。
そのため、耳の通気性が悪くなり、雑菌の繁殖に繋がりやすいというデメリットがあります。
耳ダニにも気をつけなくてはなりません。
垂れ耳は、軟骨異常が原因
垂れ耳と言えばスコティッシュフォールドが有名ですが、耳が垂れる原因というのが軟骨の異常にあるそうです。
更に、関節の軟骨にも問題がある可能性があるというのです。
2017年にこの研究を発表したのは、シドニー大学のリチャード・マリク博士です。
そして、スコティッシュフォールドについて「病気の状態で繁殖させられている」、「残酷だ」と語っています。
スコティッシュフォールドは、健康面における深刻な問題が発症することがよくあるそうです。
手足の変形や、変な歩き方、おかしな姿勢をするようになるのは、関節痛が原因となっていると言われています。
また鼻の関節に異常が起こると、鼻血が出やすくなったりもします。
さらに、耳の疾患や聴覚に問題があるという懸念もあり、イギリスの血統登録団体である育猫管理評議会では品種登録を禁止しています。
スコティッシュフォールどはいなくなる?
スコットランド動物虐待防止協会(SSPCA)が、スコティッシュフォールドの繁殖を禁止させるように要請しているようですが、スコットランド自治政府は今の所動きを見せていないようです。
ただ、検討はしているようですので、今後どうなるか注目ですね。
既にイギリスでは、スコティッシュフォールドの人気は無くなっています。
ただ、ブリーダーたちからは反論の声が挙がっています。
「骨の異常は、厳選された繁殖で改善する」とか、「垂れ耳でも健康上の問題の数は他の品種と同じだ」という意見もあります。
最後に
垂れた耳と丸い頭で、愛くるしい姿が人気のスコティッシュフォールドですが、その垂れ耳には問題があるようです。
猫の健康を損ねてまで、可愛らしさ優先の繁殖をするのは倫理に反するという意見が多い中、ブリーダーからは反論の声も挙がっています。
スコットランド政府が、今後度のような対応をして行くのか気になるところですね。