うさぎとプレリードッグは同じ齧歯目です。
ケージの大きさや、飼育環境もほとんど変わりません。
室内での運動で満足し、外での散歩の必要ないため、お世話もちょっと楽で、一人暮らしの方にはとてもおススメなのですが、「どっちにしよう?」と迷った時には何を基準にすればよいのでしょうか?
様々な視点で比較してみましょう。
種類について
うさぎの場合
ネザーランドドワーフ、ホーランドロップ、ライオンラビット、ミニレッキス、ミニうさぎなど、毛質(短毛、長毛)や耳の形(立て耳、垂れ耳)など種類によって見た目も違ってきます。
プレーリードッグの場合
日本で飼育されているのは主にオグロプレーリードッグです。丸みのある体で尻尾が長く先が黒いのが特徴です。
からだについて
うさぎの場合
日本でペットとして飼育されている種類では体重1~2.5㎏、体長25~40㎝が主流で、成長すると両腕で抱きかかえる程の大きさとなります。
プレーリードッグの場合
体重0.9~1.4㎏、体長30~40㎝(尻尾も含む)で、成長しても両手で抱えられる程の大きさです。
数字だけ見ると、大きさに違いはなさそうですがプレーリードッグは長い尻尾(約10㎝)を含んだ数字のため、体はうさぎに比べ小さめです。
購入方法と価格について
うさぎの場合
扱っているペットショップは多く、比較的簡単に購入できます。
しかし、血統書付きや珍しい種類に関しては専門店やブリーダーから購入することもあります。
価格は種類によって差はありますが、1~5万円です。
プレーリードッグの場合
扱っているペットショップが少ないため、エキゾチックアニマル専門店やブリーダーから購入することが多く、価格は20~50万円とかなり高めです。
性格と特徴について
うさぎの場合
種類や個体によって性格は異なりますが、基本的に飼い主に懐き、膝の上などで撫でてもらうのが大好きな甘えん坊です。
愛情を持って接すれば、名前を呼ぶと近くに来て「遊ぼう」とせがむこともします。
ただ、抱っこ嫌いな個体が多いため小さなころから慣れさせるのが大切です。
犬や猫のように歩くことはなく、ぴょんぴょんと飛び跳ねて移動します。嬉しい時は、尻尾を振って何度もジャンプをしたり、ジャンプしながら体をひねって喜びを表します。
基本的に鳴くことはありませんが、怒った時に「ブゥーブゥー」と鼻を鳴らすことがあり、時には後ろ足を思い切り床に叩きつけ「ダンッダンッ!」と大きな音を出し感情表現します。
プレーリードッグの場合
好奇心旺盛でやんちゃな個体が多く、飼い主にとても懐くため手に体を摺り寄せて甘えてくることもあります。
丸い体を左右に揺らしながらトコトコと歩き、時には高い場所にピョン!と飛び乗り、背伸びをしながら周囲をキョロキョロと見回す動作をします。
ビックリした時、怒った時、嬉しい時などに「キャンキャン」「キャッキャッ」「キュイーン」と子犬のような鳴き方をするのが一番の特徴です。
また、エサをは両手で持って起用に食べる姿がとても可愛いらしいです。
発情期について
うさぎの場合
「警戒心が強くなり飼い主に寄ってこない」「食欲が減る」「いつもより飼い主に甘えるようになる」「そわそわと落ち着きがなくなる」など個体によって様々です。
またオスに関しては、「スプレー行為」といってオシッコを飛ばすこともあります。
プレーリードッグの場合
特にオスは、落ち着きがなくなり攻撃的になります。尻尾が膨らみ、普段は甘える飼い主に対しても威嚇をし、突然噛みつくこともあります。
この時の噛む力はかなり強く大けがをした飼い主もいるほどなので注意が必要です。
どちらも、発情期は必要以上にかまうことはせずそっとしておくことが一番でしょう。
また、「スプレー行為」や「噛みつき」が過剰な場合は獣医に相談してください。
エサについて
専用ペレット 牧草、麦、野菜、果物など食べられるものがほとんど一緒です。
ペレットは1日2回、牧草は常に食べられるよう床に敷いたり、ボックスに入れておきます。
飼育方法とケアについて
うさぎの場合
ケージはうさぎ用を使用します。
プレーリードッグの場合
ケージはうさぎ用の大きいサイズ、もしくは大きめの水槽などが適しています。
うさぎ、プレーリードッグ共に
ケージ内に用意するものは、すのこ、エサ入れ、水ボトル、牧草入れなどで、1カ月の飼育代はともにエサ、牧草、トイレ砂など約3千円です。
爪切り、耳や鼻の掃除など基本のケアは共通です。また、歯の伸び過ぎには十分注意しましょう。
トイレの覚えは個体差がありますが、おしっこや糞のにおいを付けたティッシュなどをさせたい場所に置き、「ここでするんだよ」と教えることで覚えていきます。
換毛期があるのでお腹に毛玉が溜まらない様、おやつとして小動物専用のパイナップルやパパイヤを与えると良いでしょう。
運動について
うさぎの場合
1日1回30分ほどケージから出して遊ばせてあげましょう。
部屋中をピョンピョンジャンプたり、その場で飛び跳ねたりします。
プレーリードッグの場合
大きめのケージであれば回し車を置いたり、時々は部屋に出して遊ばせてあげましょう。
どちらも遊び疲れると寝そべったりして休憩し、時に飼い主に甘えに来たりする姿はとても愛らしいです。
病気やケガにつてい
どちらも、ジャンプ力があるのでソファーや棚、カーテンなど高いところに登ってケガをしないように注意が必要です。
何でも齧る可能性があるので、お腹に入って悪影響のあるものは片付けたり、サークルなどで囲うようにします。特に電気コードは感電の危険があるので注意が必要です。
個体によっては、絨毯やタオルを齧って飲み込んでしまいお腹をこわすこともあります。齧り癖があると感じた時には、近くに置かないようにしましょう。
歯の伸び過ぎも病気の原因となります。日頃から硬めのペレットや牧草を与え、かじり木を備えることをお勧めします。
また、プレーリードッグは「自咬症」といってストレスや、体にできた傷が気になった時に自らを咬んで傷つける行為をします。命にかかわる危険もあるため、気づいたらすぐ病院に連れていきます。
病院について
うさぎを診てくれる病院は多く、専門医もいるのですが、プレーリードッグをしっかり診れる獣医は決して多くありません。
多少距離があったとしても、大きい規模の動物病院やエキゾチックアニマル専門病院を探すのが良いでしょう。
最後に
うさぎとプレーリードッグ、あなたにとってどちらがペットとして適しているでしょうか?
大きさや価格はもちろん大切な判断基準となりますが、最後まで責任を持ってお世話し続けられるか?相性が良いのはどちらか?どのペットを飼うにしても簡単に決断せず、しっかり考えて可愛い家族の一員をお迎えください。
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