うさぎの魅力は、何といっても、ふわふわもこもこの愛らしいルックスです。
肉球がないため、まるでぬいぐるみの様に足の裏も毛で覆われていているのを知っていますか?
気になる事があると、耳をピーンと立てて、あちこちキョロキョロ見回す動作や、鼻をぴくぴく絶え間なく動かす姿も可愛いのです。また、外での散歩や予防接種などの必要がないため、犬や猫に比べて飼育は楽で、鳴かないので近所への迷惑も気になりません。
愛情を持って接すれば、名前を呼ぶと来る様になりますし、膝の上に乗って撫でてもらうのを待っていたり飼い主との関係は犬や猫と変わらないことが多いのです。
ケージの中から「遊んでほしいな」「おやつ食べたいな」とこちらをジッと見つめる姿にキュンとする飼い主も多いのではないでしょうか。
うさぎの種類
ネザーランドドワーフ
- 原産国は、オランダ。
- 体長約25㎝。体重0.8~1.3㎏。短毛でたち耳。
- 価格は15.000~30.000円。
個体差はありますが、基本的に人間に懐きやすく感情表現が豊かで活発な子が多く、とても人気のある種類です。
ホーランドロップ
- 原産国は、オランダ。
- 体長約35㎝。体重1.3~1.8㎏。短毛で垂れ耳。
- 価格は20.000~30.000円。
とてもおとなしく、甘えん坊で、触られることを嫌がらないので飼いやすい種類です。
アメリカンファジーロップ
- 原産国は、アメリカ。
- 体長約30㎝前後。体重1.3~1.8㎏。長毛で垂れ耳。
- 価格は30.000~50.000円。
基本的に、自己主張が強くて好奇心旺盛、人懐こく抱っこを嫌がらない個体が多いです。
毛が長く、ぬいぐるみの様にふわふわしています。
ライオンラビット
- 原産国は、ベルギー。
- 体長約20~30㎝。体重2~3㎏。長毛でたち耳。
- 価格は25.000~30.000円。
名前どおり顔の周りにライオンの様なたてがみの様な毛があるのが特徴。
運動が大好きで、活発な性格であり抱っこを嫌がる個体が多いです。
ミニレッキス
- 原産国は、アメリカ。
- 体長約35㎝前後。体重1.3~2.0㎏。短毛でたち耳。
- 価格は20.000~50.000円。
ベルベットの様に光沢のある短い毛が特徴。とても人懐こく、触ってもらうのが大好きな個体が多いです。
ミニウサギ
- 雑種のため、体長や体重がどの程度まで成長するか分かりません。
- 価格10.000円前後。時には、3㎏を超えることもあるので飼育スペースには余裕を持ちましょう。
また、性格も様々です。ペットショップなどでお気に入りの子と出会ってからも、何度か足を運び触れ合う中で相性を確認してお迎えするのが良いでしょう。
うさぎの特徴
体長、体重は上記で述べた様に種類によって異なります。寿命は5~10年ほどです。
耳
長い耳は、上に伸びた状態で左右に動かしあらゆる方向からの音をキャッチ出来ます(ただし、垂れ耳うさぎはこれが苦手です)。
鼻
常にぴくぴく動き、においにとても敏感です。眠っている時は動きが止まります。
歯
齧歯目であるため一生伸び続けます。牧草を食べさせたり、かじり木などで伸び過ぎを防止しましょう。
尻尾
ちょこんと短いのですが、犬や猫の様に感情を表します。嬉しい時はプリプリと振り、怒ったり怖い時にはピンと立て、安心している時は下に落ち着きます。
足
後ろ足は飛び跳ねたりジャンプをするために瞬発力に優れていて、ご機嫌な時は部屋中をピョンピョン飛び回ります。
マーキング
うさぎのマーキング方法は大きく分けて2つあります。ひとつは、あごを物に擦りつける行動です。これは、お気に入りのおもちゃや初めて見た物などに対し「自分の物」だとにおいを付けているのです。
もうひとつは、オスに多いのですが縄張りを示すためにおしっこを飛ばすことがあり、これを「スプレー行為」と言います。発情期に多いのですが、初めての場所で自分のにおいがない所や気に入らない事があった時などに行います。まれに、癖になってしまう子もいるので心配な時は病院で相談してみるのが良いでしょう。
飼い方
飼育環境
ゲージはうさぎ用の物で「すのこ」があり、余裕のある大きめのサイズが良いでしょう。
中には、トイレ(うさぎ用)、エサ入れ、水ボトル、牧草入れ、かじり木、余裕があれば巣箱を入れてあげましょう。最適な気温は16~22℃で、暑さに弱いため夏はひんやりマットを敷くなどの対策をしましょう。
トイレ
うさぎは、歩きながらやエサを食べながらもウンチをします。
そのため、なかなかトイレを覚えてくれない子もいます。 覚えさせるためにはおしっこの付いたティッシュやウンチをトイレの「すのこ」の下に置き、「ここがトイレだよ」と教えてあげましょう。
においの敏感なため、この方法が一番なのです。根気良くしつければ、おしっこは必ずトイレで出してくれる様になります。
エサ
主食は、うさぎ用のペレット(年齢に応じて選びます)、牧草です。麦や豆類を少しだけ混ぜて与えることもあります。キャベツ、ニンジン、小松菜なども好みます。
ペレットは1日に2回(朝、夕など)決まった時間に与え、1回の量は年齢や体重によって異なるので飼育本や専門サイト、または獣医に確認をしましょう。牧草はいつでも食べられる様にたくさん入れて下さい。
また、ペレットは歯の伸びすぎ防止のためにも硬めの物が良いでしょう。
おやつ
毎日必ず与える必要はありませんが、与える場合は1日に1回だけバナナやリンゴ、イチゴなどの果物を人間の一口分程度、小動物用のクッキー等であれば一つで十分です。
齧る
家具や柱、絨毯、コードなど何でも齧ってしまいます。安全対策として、危険な物や齧られて困るものは片付けたりサークルなどで囲うようにしましょう。
運動
もともと野山を駆け回る生活をしているうさぎなので、運動は大切です。
できるだけ、1日に1度30分程度はケージから出して遊ばせてあげましょう。その際に名前を呼んだり、膝の上で撫でたり、おもちゃで一緒に遊んであげるとより仲良くなれます。
掃除
トイレは毎日、ケージは週に1~2回程度汚れに応じて行って下さい。
健康チェック
毎日、体を撫でながら耳や鼻が汚れていないか、爪は伸びすぎていないか、お腹にハリがないかチェックしましょう。
また、換毛期にはこまめにブラッシングをしお腹に毛玉が溜まらない様に注意をして下さい。
性格
「おとなしく抱っこが好き」「活発で抱っこ嫌い」「わがままで自由奔放」など種類や個体によって性格は様々です。お迎えした時は、おとなしかったのに慣れてきたらやんちゃになった、ということもある様です。
しかし、ご機嫌な時、嬉しい時、怒っている時などの感情はどのうさぎも同じ様に表現します。嬉しい時は、尻尾振ってピョンピョンとジャンプをしたり、時にはジャンプしたりしながら体をねじるスゴ技も見せてくれます。
遊んでほしい時には、飼い主の体を鼻でツンツンと突いたり、撫でてもらうために手に中に入ってきたり可愛らしい行動をたくさんします。
こんなことするの!?
とっても可愛いうさぎですが、時には「え!?」とビックリする行動をします。
足ダンッ!
何か嫌な事があったり、威嚇をしたりしている時には後ろ足で「タンッタン!」と床を踏み鳴らしてアピールします。かなり強く鳴らすので、初めて聞いた時はドキッとするかもしれません。
うんちを食べる!?
うさぎと生活をしていると、おしりに口を近づけて出てきたうんちを食べることがあります。「え!?うそでしょ!?」と思いますよね。しかし、これはとっても大切な行動なのです。
すべてのうんちを食べるのではなく、体に吸収出来なかった栄養を含んだ物だけをちゃんと理解して食べているのです。つまり、うさぎ自身の体内で作られた最高のサプリメントなのです。
突然バタッと倒れる
それまで普通にしていたのに、突然「バタッ!」と倒れることがあります。初めて見た時はとても驚くと思いますが、心配しなくて大丈夫です。これは、リラックスしている時に「ちょっと横になろう」と脱力して倒れているからなのです。
目を開けたまま寝る
他の動物ではなかなか見られませんが、うさぎは目を開けて寝ることがあります。
これは、野生生活の中で大きな敵に襲われない様注意をしていた名残だと思われます。しかし、いつも目を開けたままではありません。リラックスしている時は、しっかり目を閉じて寝ることもあります。
また、時には白目を剥くこともあり、寝姿にも様々な表情を見せてくれます。
最後に
しっかり、世話し愛情たっぷりで接していれば、様々な表情を見せてくれる可愛さいっぱいのうさぎです。
一緒に楽しく健康に暮らすため、特性をしっかり理解し環境を整えてからお迎えしましょう。
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