ライオンラビットは、その名の通りライオンみたいなウサギです。
顔の周りの飾り毛が長く、それがライオンのたてがみのように見えるんです。
顔はウサギなので、強そうというよりもユーモラスな雰囲気が漂って可愛らしいです。
ちょっと風変わりなこのウサギ、一体どんな特徴があるのでしょうか?
それでは、ライオンラビットの特徴や性格、飼育のポイントについてお話をしていきます。
ライオンラビットには、どんな特徴があるの?
身体的特徴
体重は2~3kg、体長25~30cmの小型のウサギです。
寿命は5~10年です。
ベルギーで改良されたウサギです。
ライオンヘッドと他の品種を交配させて誕生したのが、ライオンラビットです。
どの品種と交配したかによって、生まれた子はドワーフ系をロップ系に分かれます。
ドワーフ系の小さいサイズでは、体重が1~1.3kgとなりかなり軽いです。
現在ではライオンヘッドの入手は困難になっており、ライオンラビットが一般的に流通しています。
2014年にアメリカのウサギ協会(ARBA)に認定されたばかりでまだ歴史が浅く、大きさや毛質などに個体差があり不安定な血統です。
顔の周りに、まるでライオンのたてがみのような飾り毛が付いているのが特徴です。
元々耳が短いのですが、顔周りの長い毛に隠れて一層短く見えます。
毛質は個体差が大きく、ふわふわと柔らかい場合もありますし、ゴワゴワして固めの毛質もあります。
毛色はバラエティ豊かで、ブラック、ブルー、グレー、ホワイト、チョコレートなど、様々なカラーが存在しています。
個性豊かな品種ですので、自分だけのウサギを探す楽しみもありますね。
性格の特徴
温厚な性格をしていて、人懐っこいです。
活発で好奇心旺盛な、可愛らしい性格です。
社交的で寛容さもあるので、子どもがいる家でも飼育しやすいでしょう。
自分から撫でて貰いに来たりもしますよ。
ウサギとのスキンシップを楽しみたい人におすすめです。
飼育する時に気を付けること
ブラッシングしよう
毛の量が多い品種なので、グルーミングで飲みこんだ毛がお腹に溜まる「毛球病」になりやすいです。
猫と違って、ウサギは飲んだ毛を吐き出せません。
飲みこんだ毛によって腸の働きが鈍るため、糞が小さくなったり、食欲がなくなったりします。
予防するには、ブラッシングをこまめにすることです。
温度変化に注意!
ウサギは体温調節が苦手です。
その中でも特に、ライオンラビットは気温の変化に弱いです。
酷い場合は、急激な温度変化で死んでしまう事も!
ウサギの適温は16~25℃、湿度は40~60%です。
エアコンや保温器具を使い、温度の変化が少なくなるようにしてあげましょう。
ケージを置く場所は、直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所にしましょう。
トイレを教えてみよう
ライオンラビットは、他のウサギよりもトイレを覚えてくれるようです。
オシッコは臭いが強いので、トイレを覚えて貰えると助かりますよね。
トイレをケージに内に設置し、オシッコの臭いがするものを置いてみましょう。
他の場所にオシッコをしてしまっても、決して怒らないで下さいね。
ベランダ飼育はなるべく避けよう
ベランダでの飼育は、寒暖差が激しくなります。
ウサギは気温差に弱い動物ですので、体調を崩す可能性が高くなります。
また外敵も多いので、ベランダでの飼育はおすすめ出来ません。
掛かりやすい病気について
毛球病
ライオンラビットは毛の量が多いため、お腹に毛が溜まる毛球病になりやすいです。
ウサギは猫と違って、溜まった毛を吐き出す事が出来ません。
溜まった毛によって、食欲がなくなったり糞が小さくなったりします。
予防するには、こまめなブラッシングが必要です。
特に換毛期には、抜け毛の量が多くなるので注意しましょう。
ウサギ用の毛球ケアおやつもありますよ。
おやつを食べながら毛球ケアが出来るなんて、良いですよね。
不正咬合
ウサギの歯は一生伸び続けますが、食事の時にすり減るので伸び過ぎて困る事はありません。
ただ、咬み合わせがずれてしまうと、上手くすり減らす事が出来ません。
口の中でどんどん伸びて、ご飯を食べられなくなってしまいます。
牧草を主食にして、しっかり歯を使わせるようにすれば予防出来ます。
中耳炎
ウサギはパスツレラ菌の保有率が高いですが、元気なウサギなら特に問題なく過ごす事が出来ます。
ただ免疫力が低下するとパスツレラ菌が鼻の中で炎症を起こして、それが広がり中耳炎になることがあります。
耳を掻いていたり、耳が垂れていたり、ぐるぐる回るように歩いていたら、中耳炎かもしれません。
早めの受診をおすすめします。
どこから入手出来るの?
金額の相場は、2~3万円くらいです。
個体差が大きいので、もっと高い場合もあります。
ペットショップから
ライオンラビットを取り扱いしている店は、あまり多くありません。
お店に行く前に、電話で確認してみると良いでしょう。
インターネットで広告を出しているお店もあるので、まずはそれを見て探しておいても良いですね。
ブリーダーさんから
ウサギを専門に扱っているブリーダーさんには、海外のウサギ協会から認定されているお店もありますよ。
里親を探している人から
事情があって飼えなくなった人が、里親を探している場合があります。
ウサギ関係のイベントやインターネットで、里親募集の情報が得られます。
お店で探す前に、里親についても検討してみてはいかがでしょうか?
最後に
ライオンララビットの特徴と飼育のポイントをお話しましたが、いかがでしたか?
たてがみのような顔周りの長い毛が特徴で、愛嬌たっぷりです。
穏やかで人懐っこく、自分から飼い主に甘えに来たりする様子が可愛らしいです。
気温の変化に弱いので、飼育の際には室温管理に十分気を配ってくださいね。
また、毛の量が多いので毛球病に注意が必要です。
こまめにブラッシングをしてあげましょう。
撫でられるのが好きなウサギなので、ウサギとのスキンシップを楽しむ事が出来ますよ。
ライオンラビットは2014年に認められたばかりの新しい品種。
これからどんどん知名度が上がっていきそうですね。
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