ハーブの生の葉を乾燥させたものは、ドライハーブと呼ばれています。
乾燥させても栄養はきちんと残り、香りは凝縮され深みが出ます。
保存期間も長くなるので、たくさん収穫で来たらドライハーブに挑戦してみませんか?
挑戦と言っても、特に難しい作業はありません。
今回はドライハーブの作り方と、ドライハーブにおすすめの種類を紹介していきます。
ドライハーブにするメリットって何?
ドライハーブの一番のメリットは、やはり保存期間が長くなるということでしょう。
乾燥させて水分を無くすので、生の葉よりもずっと長く保存できるようになります。
約半年~1年くらい保存可能なので、ハーブの季節が過ぎてしまっても使う事が出来ます。
また、使う量が少なくて済むのも嬉しいですね。
生の葉の場合、使う量はドライハーブの3倍も必要となります。
ドライハーブにおすすめの種類
ドライハーブにしやすく、よく使われている種類を集めてみました。
どれも栽培が簡単で入手しやすいので、初心者さんにもおすすめですよ。
オレガノ
シソ科のハーブで、イタリア料理によく使われていますね。
ほろ苦さと香りの良さで、生でもドライでも人気のハーブです。
ハーブティーとして楽しむ人も多いですよ。
オレガノは抗菌作用が強く、民間薬として活躍してきました。
炎症や痛みを抑えたり、体を温める効果もあります。
![ドライハーブ オレガノ](https://sacchiga.com/wp-content/uploads/2024/04/72620b34a1bdda98340c1a3d3900fa46.jpg)
ペパーミント
シソ科のハーブで、スーッとした清涼感が魅力です。
この爽やかで強い香りは、豊富に含まれるメントールという成分によるもの。
歯磨き粉やガム、ハーブティーなど、幅広く利用されています。
ペパーミントの香りは精神安定の効果が期待出来るので、気分が落ち込んでいる時におすすめです。
イライラしたり怒っている時には、気分を鎮める効果もあります。
![ドライハーブ ペパーミント](https://sacchiga.com/wp-content/uploads/2024/04/c4eaec541580bf9643fbd37dd4ca7636.jpg)
セージ
シソ科のハーブで、強くて爽やかな香りが特徴です。
肉の臭みを抑えるために、よく料理に使われています。
セージには脂肪分解の働きも期待出来るので、肉料理との相性は抜群です。
天ぷらにする食べ方もあります。
抗菌作用があり、炎症を抑えたり血行促進、更年期症状の緩和など、たくさんの効能が期待出来るハーブです。
のどの痛みや口内炎にも効くので、ハーブティーでうがいをするのも良いですね。
![ドライハーブ セージ](https://sacchiga.com/wp-content/uploads/2024/04/6f8642ee76d759416af9282f7cbe2c57.jpg)
ローズマリー
シソ科のハーブで、可愛らしい花も楽しめるので庭木としても人気のハーブです。
スパイシーな香りは、料理やお菓子などに使われる事が多いです。
丈夫で初心者さんにも育てやすく、地植えにすると大きく育ちます。
肝臓の働きや血行を促進する働きのほか、気分をリフレッシュさせる効果も期待出来ます。
虫除け効果も高く、庭にあると何かと使えるハーブです。
![ドライハーブ ローズマリー](https://sacchiga.com/wp-content/uploads/2024/04/e0c8c241bad1f748a08c7baec501e519.jpg)
イタリアンパセリ
セリ科のハーブで、強めの香りがします。
その香りに含まれる成分には、食中毒を予防する効果が期待出来ます。
独特な風味が人気で、ソースやドレッシングに利用されたりしています。
葉が柔らかく可愛らしい形をしているので、料理やサラダに添えられることも多いです。
![ドライハーブ イタリアンパセリ](https://sacchiga.com/wp-content/uploads/2024/04/78401610ff6a5b1b398d3bf4e8b68df2.jpg)
ドライハーブの作り方
いくつかの方法がありますが、どの方法でもまずは下準備が必要となります。
摘み取ったハーブを水で洗い、水気を拭き取っておきましょう。
花が咲くと栄養が取られたり葉が硬くなったりするので、なるべく花が咲く前に摘みましょう。
自然乾燥する
下準備したハーブを、輪ゴムで細い束にして逆さに吊るします。
細い束にするのは、蒸れてカビが生えるのを防ぐためです。
光が当たると香りが弱まるので、日陰に干しましょう。
電子レンジを使う
クッキングシートに、下準備したハーブを重ならないように並べます。
500Wで1~2分くらい加熱したら、一度取り出して並べ直します。
再び500Wで1分加熱したら、その後は様子を見ながら10秒ずつ加熱してください。
加熱時間は、様子を見ながら調整してくださいね。
オーブンを使う
クッキングシートを敷いた天板に重ならないように並べたら、180℃で10~15分加熱します。
上下を返して、再び10~15分加熱します。
時間は様子を見て調整してくださいね。パリッと潰せたら完成です。
ドライハーブの使い道
作ったドライハーブは、色々な使い道がありますよ。
ハーブティー
ドライハーブと言えば、真っ先に思い浮かぶのがハーブティーではないでしょうか?
ティースプーン2杯分のドライハーブを茶こしに入れ、お湯を注いだら3~5分蒸らしましょう。
濃さには好みがあるので、ドライハーブの量は自分で調整してくださいね。
バスソルト
天然塩300gにドライハーブ5gを入れて、乳鉢で擦り合わせます。
そこに精油20滴を垂らせば完成です。
ハーブソルト(料理用)
塩をレンジで1~2分加熱してサラサラにしたものに、ドライハーブを混ぜます。
フードプロセッサーなどで粉々にして完成です。
保存方法について
ドライハーブを保存するには、密閉できる容器が必要です。
湿気で栄養や香りが減ってしまうので要注意です。
乾燥剤を一緒に入れておけば、湿気が防げるのでおすすめです。
どの瓶にどのハーブを入れたか分かりやすいように、瓶にはラベルを付けておきましょう。
作ったドライハーブは、半年~1年くらいで使切るようにしましょう。
保存は常温でします。
冷蔵庫に入れると、出した時に温度差で湿気やすくなるからです。
光によっても栄養が減るので、風通しの良い冷暗所で管理するようにしましょう。
最後に
ドライハーブの作り方とおすすめの種類を紹介しましたが、いかがでしたか?
季節感があってフレッシュな生葉も魅力的ですが、ドライハーブにするメリットも色々あります。
乾燥させることで長期保存が出来ますし、使う量が少なくて済むのも魅力的です。
今回紹介したドライハーブにおすすめの種類は、どれも育てるのが簡単なので初心者さんにおすすめです。
乾燥方法はいくつかあるので、やりやすい方法を試してみてくださいね。
ドライハーブの使い道にもいくつかありますが、ハーブティーが一番手軽かも知れませんね。
ハーブティーにする時には何科のハーブか確認して、アレルギーに気を付けましょう。
是非ハーブのある生活を楽しんでみてくださいね。
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