花が咲き、緑が芽吹く春。本来なら待ち遠しい季節ですが、花粉症の人にとってはそうではないかもしれません。
しかし、実は花粉症で苦しむのは人間だけではないのです。犬や猫でも、花粉症になってしまう子はいます。
ここでは、ペットの花粉症について解説します。
どんな症状が出る?
人間の花粉症は、鼻水やくしゃみなどが主な症状として現れることが多いです。
しかし犬の花粉症は、皮膚のかゆみが症状として現れることが多いようです。猫の場合は、目ヤニの増加、目の腫れといった症状が現れやすいと言われています。
ただし、もし季節に関係なくこれらの症状が出るのだとしたら、花粉症とは違った病気である可能性があります。早めに病院で診てもらったほうが良いでしょう。
犬の花粉症対策
犬の場合、症状が皮膚に出やすいので、皮膚に花粉が付着することをできるだけ防ぐ必要があります。
例えば、散歩のときに服を着せるのはいかがでしょうか?
全身を包むタイプのものや、防花粉タイプのものがおすすめです。
室内に花粉を持ち込むことのないよう、帰ったらすぐに脱がせましょう。帰宅後は、濡れタオルや不織布でやさしく身体を拭いてあげると、付着した花粉を取り除くことができます。
ちなみに、ブラッシングはNGです。花粉が室内に飛び散ったり、毛の間に入り込んでしまったりする恐れがあるからです。
また、花粉が少ない時間に散歩をするのも効果的です。湿度が低いときや気温が高いときは花粉が飛びやすいので、こういった時間帯は避けて散歩に行くと良いでしょう。
猫の花粉症対策
猫は室内で過ごすことが多いと思うので、飼い主さんがいかに室内に花粉を持ち込まないかということが重要になります。
帰宅後は、室内に入る前に衣服やバッグ、髪の毛に付着した花粉をこれでもかというくらい払い落としましょう。そして皮膚に付着した花粉も落とすために、手洗い・うがい・洗顔も行います。
それでも室内に入ってきてしまった花粉は、空気清浄機で吸引します。
こまめに掃除機をかけて、花粉のない部屋を保ってあげることも大切です。
最後に
ペットの花粉症についてご説明しました。
ペットは言葉を話せませんから、飼い主さんが異変に気づいて対策をとってあげなければ、花粉の季節が来るたびに苦しい気持ちを味わうことになってしまいます。
今は、何ともない子でも、来年には花粉症になってしまうことがあります。
ペットの様子に異変がないか、日頃からチェックするようにしてあげてください。