2018年3月13日に放送された「マツコの知らない世界」を見ました。
今回は、「豆腐の世界」と「ペルシャ絨毯の世界」の2本立てでした。
その中から、「ペルシャ絨毯の世界」について、まとめてみました。
「豆腐の世界」は、こちらをご覧下さい。
出演者・オープニング
2018年3月13日に放送された、マツコの知らない世界「ペルシャ絨毯の世界」について、まとめます。
出演者は、マツコ・デラックスさん。そして、日本のペルシャ絨毯の半分を流通させる、大熊直子さんです。
最初に、大熊さんが訴えたことは、”ペルシャ絨毯=お金持ちの道楽”じゃない!という事です。マツコさんは、「完全に金持ちの道楽だと思ってました!」と、興味津々。
値段が高いということは、100年使える一生ものということ。
2人の後ろに吊るされた、2枚の絨毯を見てみると、ひとつはイラン・ビジャー産で、1つの結び目1mm以下の細かさで、丁寧に作られています。裏を見ても、繊細な柄が出来ていて、本物を感じさせる1枚です。全て手作りのため、修理しながら100年以上使えるのも、魅力の一つ。
もう1枚は、イラン・イスファハン産で、床に敷いた際に、シルクの部分が光って、美しく見えるのが、特徴です。
「使っていくうちに、シルクが沈んでウールが浮いて、下に置いたらすごい立体的ですごく綺麗」と、饒舌に話す大熊さんに、「完全にセールストーク」と笑っていました。
イスファハン産の、ハギギ工房の150×110cmで、お値段340万円。ビジャー産の151×107cmで、お値段315万とかなり高額!!
しかし、「最初はとてもいい物を見せたかった」という大熊さんでした。
続いて、手入れが面倒&暑そうという、イメージには、お手入れは簡単で、夏も涼しいと言います。めちゃくちゃ暑い、イランの方々が、1年中使っているのだから、暑いわけがないのです。天然ウールは、夏涼しく、冬暖かいという、特徴があります。
お手入れが簡単というのも、手縫いで目が詰まっているので、中までホコリが入りにくく、掃除機で簡単にホコリが取れるからです。とても便利ですね。
最後に、おばあちゃん家っぽい柄という点については、近年デザインが劇的に変化したことで、解消されていると話しました。
だから、”100年使えて”、”お手入れ簡単”で、”モダン”なペルシャ絨毯がオススメなのだと、説明しました。
今回、日本に流通する、ペルシャ絨毯の半分を取引きする、女性社長が案内人となり、値段は高くても、一家に1枚欲しくなる、進化したペルシャ絨毯を大公開します。マツコさんも、思わず購入決定!?
まずは、大熊さんのプロフィールから。大熊さんは、日本初の絨毯専門店に生まれました。30歳で、それまで勤めていた製薬会社を辞めて、絨毯の世界へ足を踏み入れました。現在では、日本のペルシャ絨毯の半分を仕入れる、凄腕絨毯商です。
産地別 オススメ絨毯
数あるペルシャ絨毯の中で、”品質”、”デザイン”、”価格”を大きく左右するのが、産地です。今回、大熊さん厳選の、5大産地のオススメ絨毯を、ご紹介してもらいます。
まずは、初心者向けの絨毯の産地からです。お店では、まずこの産地を伝えてほしいという、『ナイン』です。こちらの産地の絨毯は、ちょっと安めで、日本の家に合いやすいデザインだそうです。
登場した絨毯を見てみると、たしかに総柄ではありながら、クリーム色でさりげなく、違和感なく溶け込みそうな雰囲気です。ナチュラルカラーが多いのと、ウールなので使いやすいのが、特徴だと言います。
ウールには、適度な油分が含まれているので、液体をこぼしても、汚れにくいという嬉しいポイントが!
ナイン産、190×131cmで、お値段26万円です。マツコさんが、「おっ!急に!(お手頃な値段)」と、いい反応を見せると、すかさず大熊さんの目付きが変わり「5大産地の一つ!」と、セールスの空気を一気に出してきたのでした。
続いては、上級者向けの、芸術性が高い絨毯。上級者なら、1枚は欲しい高級絨毯というのが、『クム』です。シルク100%のものが多く、触り心地がとても良さそう。カスピ海沿岸で作られた、高級シルクを使用し、しっとりしています。
クム産、ラジャビアン工房の157×101cmで、お値段330万円です。
もう1枚の方は、工房で作られたものでは無いので、お値段下がって、60万円と聞くと、マツコさんは安く感じたのか「ちょっと洗脳されてきた」と、思考が働かなくなってきたようです。
もう少しリーズナブルなものを、と言われた大熊さんは、「任せてください!と」気合十分に、遊牧民が作る絨毯を、紹介してくれました。
それが、今、世界が注目する、ペルシャ絨毯の風雲児という、『ゾランヴァリ ギャッベ』です。”ゾランヴァリ”というのが、人名で、”ギャッベ”というのが、毛足の長い絨毯という意味だそうです。
そして今回は、大熊さんがイランで、実際に買い付けした現場に、同行させてもらいました。
イランの中で、ペルシャ絨毯の聖地と呼ばれているのが、首都テヘランにある、300年以上の歴史を誇る市場、『グランド・バザール』です。市場の規模は、中東最大と言われ、イラン全土から、ペルシャ絨毯が集まります。そのお店の数は、なんと数千軒!
そんな中、大熊さんが買い付けに訪れたのが、世界一の品質と名高い、『ゾランヴァリ社』の倉庫です。今、世界で大人気のギャッベが、数万枚保管されており、ゾランヴァリ社が認めたバイヤーのみ、買い付け可能だと言います。
いよいよ買い付け開始。そこで、驚きの光景が!「OK」と「NO」を繰り返し、それだけで月々とギャッベを購入していきます。この日、大熊さんが3時間で買い付けた総額は、なんと3000万円オーバーでした。すごい!大熊さんが、これだけ買い付ける理由は、『ゾランヴァリ ギャッベ』の圧倒的な品質の高さにあります。
さらに、特別にゾランヴァリ社の協力を得て、ギャッベを作る工程を、公開してもらいました。
テヘランから、飛行機で2時間のところにある、シラーズ。ギャッベを織る、遊牧民が住むのは、そのシラーズから車で約2時間の、山岳地帯です。
ギャッベを織るのは、女性の遊牧民に限られ、一様に華やかな衣装をまとっています。この衣装も、自分たちで作ります。子育ての合間を見て、手織りの絨毯を織っている人もいます。
ゾランヴァリ ギャッベは、全て手織りで、1枚にかかる月日は、なんと平均4ヶ月!手間暇かかってます。同じものが1枚もないデザインは、頭の中で構想し、その貴重な技術は世界無形文化遺産に、登録されているのです。
手織りが済んだギャッベは、刈り込みや洗浄など、様々な工程を経て、最高品質の絨毯になります。
スタジオに登場した、2枚のギャッベには、遊牧民の日常が描かれていたり、可愛らしい木のデザインだったりと、親しみをもてます。触り心地も、日本人が違和感なく使えそうで、かなり大きなサイズでも遊牧民の日常が描かれたものは、45万円と、ほかの産地よりかは、お手頃なお値段です。
素材は、飼っている羊の毛を、手で紡いで糸にして、草木で染めて色をつけます。だから、可愛くて、使っていくうちに、味が出てくるのです。
そう考えると、手間暇かけて作られたギャッベは、高くないと言えそうです。
1枚1枚のデザインに、意味が込められ、お部屋にこれが敷いてあるだけで、オシャレに決まりそうですね。
もう1枚の、イトスギがデザインされたギャッベは、300×203cmとサイズもかなり大きく、最高級品と言われているもので、お値段は170万円でした。
他にも、レインボーのギャッベは、40万円。これは、カラフルでもそんなに色が主張してないので、使いやすそう!
超超高価!幻のペルシャ絨毯
ここからは、大熊さんの実家がやっている、絨毯ギャラリーの、秘蔵の1枚を、紹介してもらいます。これは、買うものではなく、見る専門のようです。
登場したのは、『第一次世界大戦の絨毯』で、当時の元首の顔が、織り込まれています。日本の大正天皇も、綺麗に描かれていました。この絨毯は、第一次世界大戦当時、イギリスの王室に納めるために、おられたと言われています。
もし、マツコさんが気に入って、買うわとなれば…251×156cmで3000万!マツコさんは、即答で「結構です」と、断りました。
収録後、マツコさんは、遊牧民の日常が描かれたギャッベが、忘れられないと言い、なんと購入決定!!「買わされたわ結局~!」と、ボヤいていましたが、嬉しそうなマツコさんの笑顔で終了しました。
最後に
確かに高くて、デザインも好みじゃない…と思っていたペルシャ絨毯の、見方がガラリと変わりました。
一生使えるものと思えば、それだけの価値があるものばかりで、遊牧民が作ったものなんかは、デザインも可愛くて、実際に色々な絨毯を見てみたくなりました。