2019年6月11日に放送された「マツコの知らない世界」を見ました。
今回は、「おみくじの世界」と「ゆで卵の世界」の2本立てでした。
その中から、「おみくじの世界」についてまとめました。
「ゆで卵の世界」は、こちらをご覧下さい。
出演者・オープニンニング
出演者は、マツコ・デラックスさん。そして、占いをやり続けた挙句におみくじにたどりついた女、平野多恵さん。
マツコさんが「薄目で引き気味に見ると、辻本清美さんに見える」と言う平野さん。
平野さんが鮮やかの緑色のシャツで、マツコさんが真っ赤なドレスを着ていたもんだから、思わず「すごい色味になってしまって、スイマセン」とマツコさん謝っていましたね(笑)
早速平野さんから、『平野的おみくじの諸注意』を伝えてもらいます。
一つ目は、おみくじ1回に占うことは一つ、ということ。
恋愛、学問、お金、など色々なことを一気に占う人が多いのですが、「精神集中して一つの事を願いながらすることが大切」と言います。
マツコさんは、「そんなに面倒くさかったのね」と渋い顔(笑)
ただ二つ目は、何回引いてもいい、ということ。
なので、仕事で1回、健康で1回、など引いてOK、というのが平野流引き方だそうです。
ただ全てを同じ所でひくのではなく、神様にも得意分野があるので、天神様だったら学問、縁結びの神様だったら恋愛、と分けて引くのが良いそうです。
そんな平野さん、実は成蹊大学の教授をされていて、マツコさんと同じ年!
幼少から占いが大好きで、姓名判断、手相占い、星占い、こっくりさん、など様々な占いを経験したそうです。
学生時代は、当時流行したインドのサイ・ババに会いたくてインドまで行ったり、文鳥占いを見たくて台湾まで行ったり、かなり行動的。
平野さんは、「文鳥占いに感銘を受けた」と言い、自宅の文鳥も占いが出来るよう仕込んだそうですが、一方マツコさんは「(文鳥占い)あれはヒドイですよ」と、超否的(笑)
そして大学教授になり、学生たちに古典文学に興味をもってもらいたくて、おみくじを研究していたところ、「おみくじってすごい」と気付いたそうなんです。
それは、占い師の人に何かを言われているのではなくて、「自分で選んで自分で解釈している=自分自身が占い師」ということだそうです。
おみくじの勘違いを訂正したい!
おみくじを引いた時、マツコさんも「(最初に見るのは)吉凶が書いてあるところ」をというように、多くの人が、吉凶に惑わされています(!?)よね。
でも平野さん曰く、それは「おみくじの見るところを勘違いしている」というです。
平野的おみくじの見方は、①和歌、②和歌に基づいた解説、③項目 ④吉凶、という順序で大切とのこと。
マツコさんが「項目すらみていない」というと、「それは、あまりにも勿体ない」とさえ言います。
吉凶というのはあくまでも目安で、和歌は神様からのメッセージなので、その内容を自分の悩みに当てはめて考えるのが、おみくじの醍醐味だというのです。
そこで、和歌おみくじのルーツとなる『歌占 萩の八重垣(享保元年写)』を使って、実践してみることに。
平野さんは、なんだかご利益ありそうな古~い本を出してきたんですが、なんとこの本、「ヤフオクで入手したした」と言うもんだから、マツコさんは「本当に古いんですか?」と疑っていましたね(笑)
マツコさんが占いたいのは「TBSとの関係」だそう・・・笑い
まず、精神集中しながら“呪歌(じゅか)”を読み、「天地人」が一文字ずつ書いてある賽を振ります。
そして、その「天地人」の出た組み合わせで和歌が決まります。
その結果、出てきた和歌は「年毎に 生ひそふ松の葉数より なを数そふる 天が喜び」。
意味は・・・毎年生えて増えている松の葉が、更に増えて天が喜んでいる、というもの。
この占いには、松の絵が沢山描かれているのですが、多くは地植えなのに対して、マツコさんが引いた和歌は”盆栽の松“、というのがポイントだと言います。
つまり、小さい鉢(TBS)の中で一杯葉っぱが出て、天(局の方)が喜ばれているのではないか、と平野さんは解釈します。
すると「ま・さ・し・く!」とマツコさんは力強く同意(笑)
「これは私の気持ちではなく、TBSサイドの気持ちを読んだんですね」と、何だか納得した様子。
思い当たる節があったのか、「当たりますね~占いって」とシミジミ言ってました(笑)
最後は、「不愉快極まりない!」と言い捨てていましたが・・・
平野のセレクト 全国各地の心に刺さるおみくじ
全国には沢山の占いがありますが、和歌おみくじの王道とも言えるのが、東京の明治神宮や大阪の住吉神社。
住吉神社は、手漉きの紙の風合いも美しいそうですよ。
- 明治神宮の「大御心」(初穂料100円)
- 住吉大社「おみくじ」(初穂料200円)
一方お寺は漢詩を使ったものが多く、最近では外国の人にも分かりやすいように英語解説付きにしている、浅草寺や、絵で解説している高尾山薬王院なども人気がるそうです。
- 浅草寺「おみくじ」100円
- 高尾山薬王院「絵みくじ」100円
そしてここからは、平野さんが厳選した、心に刺さるおみくじをスタジオに持ってきて紹介していきます。
マツコさんが最初に驚いたのは、可愛らしいホタテ釣りのようなおみくじ。
これは、廣田神社の「津軽弁ホタテおみくじ」、もう一つ「津軽弁りんごおみくじ」もあるそうです。(ともに初穂料500円)
実はこのおみくじ、伊那かっぺいさんが書いたおみくじを神社に奉納して、「神のお告げ」としているんです。
早速、りんごを捥ぐ感じで、再度「TBSとの関係」を占うマツコさん・・・
出てきたお告げは、「何を尻込みしているのだ いつもにこにこ笑顔にしていれば なんの心配もいらないものだ」、とこれにも納得した様子。
続いて、もっとズバッとした言葉が欲しい人におススメなのが、大阪布忍神社「イチハラヒロコの恋みくじ」(初穂料200円)
やっぱり、「TBSとの関係」を占うと・・・
お告げは、「どうにもならない事がある」とあるものだから、スタジオ大爆笑(笑)
続いても、「ハッキリ目が良い」と希望するマツコさんに、水に浮かべてお告げが浮かび上がる、大阪お初天神「恋みくじ」(初穂料200円)。
お告げは「一歩踏み出せば」とあり、マツコさんは、「そうだよね~」「決心しろ、ということね」と更に納得。
次は、瓢箪山稲荷神社「辻占おみくじ」(初穂料300円)。
おみくじの紙の中心に火をつけると、お告げが一つだけ選ばれる、という“やきぬき”ができます。
ジリジリ焼かれた結果、出てきたお告げは「うれしいけれど じゃまがある」。
最後は、伴林氏神社の「万葉神籤」(初穂料200円)
おみくじを引く筒も腰の高さほどあり、おみくじの紙もとても長いタイプです。
出てきた「自然の流れに任せましょう」といお告げに、つい「そんな生っちょろいこといってられないんだよ」とぼやいていましたね(笑)
全国様々な占いがある中、平野さんと大学院生たちで作ったおみくじもあるんです。
東京ときわ台にある、「天祖神社 歌占」(初穂料300円)
16の守り神とのご縁を占うもので、“呪歌(じゅか)”と呼ばれる和歌で祈りを捧げ、弓にかかった短冊を引くスタイルです。
マツコさんがひいたのは、「天手力雄神(アメノタヂカラオ)」。
天岩戸神話の中に、天照大御神が天岩戸に隠れて世界が真っ暗になった時、八百万の神が協力して再び外に出して世界に光が戻る、というのがあるのですが、その時に岩戸をこじ開けたのが「天手力雄神」なんです。
今回TBSとの関係をずっと占ってきたマツコさんですが、一連のお告げから、「『どうにもならないこともある』けれども、『力で道を開ける』んだ」と、納得していました(笑)
まるで占い? 超変わり種おみくじ
おみくじの中でも、宮司さんが直接お告げ教えてくれるものがあるそうなんです。
それは、「辻占判断」。
「辻占判断」とは、古くは万葉集の時代から行われていて、日本では昔から“昼と夜の境目”“道と道の境目”などには、霊魂など神聖なものが行き来すると考えられていて、江戸時代にはこの「辻占」は大流行したそうです。
それが出来るのが、大阪の瓢箪山稲荷神社(見料4,000円~)
まずは、占って欲しいことを記入し、何番目に通った人を観察するか決める、おみくじを引きます。
そして、神社裏手の「占場(うらば)」に立ち、通行人を観察します。
該当する人が通ったら、その様子を宮司さんに伝え、祈祷しお告げをもらう、というやり方。
普段は、四柱推命と合わせて占ってくれるもので、辻占判断は要予約だそうです(午前10時~11時)
実は以前、四柱推命の占いを一度だけしてもらったマツコさん、「35歳から先が見えない」と衝撃的なことを言われたそうです。
「死ぬ」ではなく「無い」とはどういう事か考えたそうですが、この時は本名で占ってもらったそう。
そして、よくよく考えると35歳くらいからは「マツコ」として生きている、ということに気付いたそうです。
「それだけでは何とも言えないけど」と前置きしたうえで、「四柱推命はスゴイ」と言っていましたね。
そして、「TBSとの関係も占ってもらえばよかった・・・」と後悔しているようでした(笑)
最後に
おみくじって、毎年お正月に引いて、皆できゃっきゃ騒いでいましたが、こんなに奥が深かったんですね~。
“何度引いてもよい”ということだったので、これからは占って欲しいものがある時に、ばんばん引いていこうと思いました。
今回は、「おみくじの世界」と「ゆで卵の世界」の2本立てでした。
「ゆで卵の世界」は、こちらをご覧下さい。