2019年2月19日に放送された「マツコの知らない世界」を見ました。
今回は、「こしょうの世界」と「電柱の世界」の2本立てでした。
その中から、「電柱の世界」について、まとめてみました。
出演者・オープニング
出演者は、マツコ・デラックスさん、そして“3歳から電柱にハマった電柱大好き少年”こと、須賀克行さん。
この“少年”というキャッチフレーズに食いつくマツコさん。
実際登場してみると・・・・列記とした26歳の男性なんですが、童顔の可愛らしい顔に、第一声は思わず「生えてない?」でした(笑)
普段電柱に見向きもしない私たちですが、一体どんな世界が広がっているのでしょうか。
全国のレトロ電柱を追い続けた須賀さんが、その素晴らしい世界を熱く語ってくれます。
須賀さんは何だか可愛らしいキャラで、初め、正面ではなく何故かマツコさんの方を向いて座ってしまいます。
マツコさんは、嬉しそうに手取り足取り「こっち(向きに)に座るんだよ!」と教えてあげていました。
いつもより、若干ボディタッチが多いような・・・笑
須賀さん曰く、日本は世界有数の電柱大国で、“電柱のある街並みは日本人の原風景だ!”とのことです。
現在日本には、3500本以上の電柱がありますが、どうしてこんなに多いかと言うと、高度経済成長期に電力需要が高まり、地中に電線を通すより電柱の方が安価で済むため、沢山使われているそうです。
身近にあるからこそ、電柱にノスタルジーを感じる人が多いんですね。
マツコさんも同じように、「何かあった時にそばに電柱があったから」「寂しいとき」「夕焼けと電柱の風景」など、ノスタルジーを感じるようです。
初めに、ノスタルジーを感じる電柱のある街並みの代表として紹介してくれたのは、「団地」「商店街」「住宅街」「田んぼ」「工業地帯」「富士山」の電柱のある風景。
確かに、何だか懐かしいような、物悲しいような気分になる写真たちです。
「工業地帯」の電柱として紹介してくれたのは、千葉県木更津の江川海岸の夜景。インスタでもUPする人が多い有名な風景ですね。
そして実は、電柱は電力会社によって形が違うそうなんです。
須賀さんは、電柱を見ただけでどこの電力会社かわかるそうですよ。
電柱に使われる“ガイシ”の形が違ったり、“Dアーム”の形が違ったり・・・須賀さんが一生懸命説明してくれるのですが、そのマニアック過ぎる内容に、マツコさんは「ほぼ何言ってるかわからない」とバッサリ。
ただ、“ガイシ”についてはマツコさんも知っているようで、「ガイシとは、電線を流れる電流が支柱・地面に伝わらないように取り付けられている絶縁具のこと」としっかり説明。
どうしてこんなに詳しいのかと言うと・・・実はこの番組、ガイシを製造している、日本ガイシさんがスポンサーなんだそうです!
そして、須賀さんは趣味が高じて、日本ガイシさんから直接ガイシを購入しているそうなんです!
ガイシを購入するのは、東京電力などの会社だけかと思っていたマツコさんもこれにはびっくり!
須賀さんのコレクションには、植木鉢や模型など様々なガイシがあり、これらを直接購入したり、ヤフオク(!?)で収集したりしているそうです。
不審者扱いしないで!須賀君の苦悩
そんな須賀さん、実は11月10日生まれなんです。
「11月10日」は、“11”を電柱に見立てて、「無電柱化の日」となんだそうです。
一方、次の日「11月11日」は「電柱の日」。
この1日違いには須賀さんも悔しい思いをしているそうで、「次の日に生まれていれば、生年月日から電柱ファンであることが自慢できたんですがねぇ」としみじみ。
マツコさんもしんみりと「残念だな」と同情してました。
そもそも須賀さんが電柱にハマったのは3歳の時。
近所の電柱が、生き物に見えたことがきっかけだそうです。
その電柱の写真を見ながら、何に見えたかマツコさんに考えてもらいます。
何となく耳や口が長い動物に見えたマツコさんが「キリンかな」と答えると・・・
正解はなんと「六つ目モンスター」!
「六つ目モンスター、知らねぇよ!」とマツコさん思わず、声を荒げていました(笑)
そらから15歳から電柱の撮影を始めるのですが、とあるきっかけで21歳の時から1年間、撮影を中断してしまいます。
実は電柱の撮影中に、「おまえ、おかしいんじゃねえか?」と心ない言葉を浴びせられ、傷ついてしまったそうなんです。
うーん、確かに電柱だけを撮っているのって、理解されにくいかもしれませんよね・・・
そんな経験から、須賀さんが編み出した写真撮影の手順があるそうなんです。
ストリートビューで電柱を探す
自分のパソコンに「撮影済」「今後行きたい」「送電線」などをGoogleマップに記録して、撮影計画を立てているそうです。
須賀さんのマップを見ても分かる通り、現在都心は、景観や防災の観点から無電柱化が進んでいて、電柱スポットは少ないのですが、一方、杉並区や中野区など、住宅街には古い電柱なども多く残っているそうです。
休日の早朝に撮影に行く
以前の苦い経験から、人通りの多い撮影が苦手になった須賀さんは、早朝に行くそうです。
「人通りがない事を確認してから撮影する」「撮影をしたら素早く立ち去る」と決めているようなんですが・・・
なんだかその動きが若干怪しい・・・笑
マツコさんも同じ様に感じたらしく、「自分の趣味をコソコソしているのは腹立たしいだろ?」「何か言われたら、堂々と『電柱が好きなんです』と言えばいいんだよ」と熱いエールを送っていました!
撮影した電柱の模型作り
撮影が終わると、自宅にあるセロハンテープやコピー用紙、アルミホイルなどを使って電柱模型を作るそうなんです。
実は、この模型作りも小学1年生の時から初めて20年以上続けていて、全部で500体以上あり、コレクション部屋に保管しているそう。
その部屋がスゴイ!!
須賀さんの自宅は、家族4人で住んでいる一軒家。
その5部屋中、2部屋をコレクション部屋としていて、手作り電柱模型で埋め尽くされているんです・・・
圧巻、というか唖然・・・・
マツコさんもその様子に「迷惑な家族」「好感が持てなくなってきた」と若干ひいてる様子・・・
須賀さんご家族はと言うと、須賀さんの電柱好きが新聞に載ってからは認めてくれているそうです。
やっぱり家族の応援(!?)がないと、ここまで出来ませんよね~
そのうち200体をスタジオに持ってきてくれたのですが、マツコさんは「こんなに作る意味あるの?」と素朴な疑問をぶつけていました。
すると、須賀さんの壮大な夢が・・・
「将来は電柱博物館を作ろうと考えている」!!!
夢に向かって頑張っている途中なんですね!
大正・昭和の産業遺産 町に残る!お宝レトロ電柱
須賀さんが電柱を魅力的だと感じる理由には、「1本として同じモノはない」「1本1本個性がある」ということもあるそうです。
確かに電柱は、その立地や、電線の方向などによって1本1本異なるので、マツコさん曰く「オートクチュールと同じ」なんですよね。
その中でも魅力を感じる、歴史を感じさせる電柱を紹介しています。
まず初めは、函館市にある、“日本最古のコンクリート電柱”。
木製が主流だった大正12年に、この地区で火災が多かったため、コンクリートの電柱を作ったそうです。
今の丸いタイプとはことあり、四角柱の電柱は確かに歴史を感じますね。
続いては、足尾銅山にある、昭和初期の木製電柱。
昭和初期は、まだ一般家庭に電気は普及されていない時代ですが、足尾銅山や富岡製糸場のように、国策で作られた大きな工場に電力を供給させるために、建てられた電柱のようです。
ちなみに、富岡製糸場の電柱は、須賀さんのお母さんが撮ってきてくれた写真のようですが、それを見て「ウハウハですね」という気分になったそうです・・・笑
最後に、電柱大好きな須賀さんが、最も愛する電柱パーツ紹介しています。
それは、電柱の個性を生み出す電柱の顔、碍子(ガイシ)!
ガイシの魅力は、年代や地域によって形や材質が全くことなること、だそうです。
ガイシは陶器製の物が多いのですが、須賀さんもお世話になっている日本ガイシは、日本陶器(現ノリタケカンパニーリミテド)から独立して出来た会社だそうです。
そんな“ガイシ大ファン”の須賀さんに、番組からプレゼントが!
なんと、スポンサーの日本ガイシ社内にある、ガイシファンの憧れ「ガイシ博物館」から、特に貴重な物をスタジオに用意してくれたんです!
これを見て、須賀さんが大興奮するかと思いきや、淡々としている様子。
これにはマツコさんも「?」と思ったようで、
「興奮してるのか?」と聞くと、満面の笑みで「スゴイですよ!これは」と答えていました。
傍から見ると分かりにくいようなんですが、どうやら須賀さん、とっても興奮しているようです(笑)
愛知県小牧市にある、日本社内にある「ガイシ博物館」。
須賀さんが訪れる日も、遠くなさそうですね。
最後に
電柱大好き少年(?)の須賀さんは、まるで電柱のようにぼくとつした純粋な方でしたね。
たかが電柱、されど電柱、色々な歴史があると思うと、見方が変わってきますね。
今回は、「こしょうの世界」と「電柱の世界」の2本立てでした。