神奈川県の三浦半島の先端の方に、小網代の森と呼ばれる場所があります。
「奇跡の自然」とも呼ばれる、生物の多様性に満ちた素晴らしい森です。
森林から海までの完結した自然環境が残されているのは、首都圏では小網代の森だけ。
豊かな自然を感じながら、動植物たちを観察してみませんか?
ここでは、小網代の森の特徴や魅力、アクセス方法についてご紹介いたします。
小網代の森って、どんな所なの?
神奈川県三浦市にある小網代の森は、約70haの緑地です。
関東地方で唯一、源流から森林、湿地、干潟、海までの連続した自然が残されている貴重な場所です。
アカテガニやチゴガニなど、たくさんの種類のカニが生息していることで有名ですよ。
絶滅危惧種の生物も多く、2500種以上の生物が確認されているんですよ。
このような自然環境は全国的にも珍しく、首都圏では唯一小網代の森だけなんです。
小網代の森を散策してみよう
源流から河口まで、約1.6kmの散策路を歩いてみましょう。
途中、たくさんの動植物を目にする事でしょう。
岩の隙間を覗けば、大きなアカテガニがいるかも。
約60~90分で歩けますよ。
小網代の森へのアクセス方法
周囲に駐車場がないので、交通機関を利用しましょう。
京浜急行三崎口駅下車したら、駅前のバス停へ向かってください。
1番乗り場から油壷行、または2番乗り場から三崎東岡、三崎港行に乗ります。
「引橋」バス停で下車したら、そこからすぐ散策路がスタートしています。
森林の清々しい空気を楽しみながら、気持ち良く歩けます。
私のようにカニ観察が目的で行く場合は、小網代湾の方から入って行く事も出来ますよ。
その場合には、油壷行のバスに乗り「シーボニア入り口」で下車して下さいね。
湿地の景色を楽しもう
森の中をしばらく歩くと今度は湿地が広がります。
座って休憩出来る「えのきテラス」があるので、疲れたら休みましょう。
ただし屋根が無いので、夏場は厳しいです。
小網代湾で、カニを探してみよう
湿地が終わると、今度は美しい干潟が見えて来ます。
穏やかな小網代湾には、たくさんのカニが生息していますよ。
満月の夜にはアカテガニの大行進が見られますし、チゴガニのダンスも可愛らしいです。
ハクセンシオマネキを見た時は、その美しさに感動しました。
最後に
豊かな自然環境の残る、三浦市小網代の森。
首都圏とは思えない程の生物の多様性には、驚くばかりです。
昔は本当に人の手の入っていない自然だけが広がっていましたが、今は遊歩道が出来て歩くのも楽になりました。
お年寄りや子供も、楽しく散歩をする事が出来ますよ。
ただ、自販機が無いので、夏場に行った時に喉が渇いて大変な思いをした事があります。
飲み物を多めに持って行った方が良いでしょう。
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