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とても良い香りの三大香木の種類と特徴、栽培ポイントについて。

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香りの良い花を咲かせる樹木は色々ありますが、その中でも特に強い香りを放つ3つの種類を三大香木と呼んでいます。

周囲に香りが広がるので、その香りで季節を感じる人も多いようです。

私も好きな香りなので、三大香木の内の一つをシンボルツリーとして育てていますよ。

今回はそんな三大香木について、種類や特徴、栽培のポイントを紹介していきます。

目次

三大香木って、何?

三大香木というのは、香りの良い花を咲かせる3種類の木のことです。

ただ良い香りというだけでなく、その香りがとても強いのが特徴です。

季節ごとに1種類ずつあり、それぞれ次の通りです。

ジンチョウゲ

クチナシ

キンモクセイ

これに早春に咲くロウバイを加えて、「四大香木」と呼ぶこともあります。

三大香木の香りは、その季節を代表する香りと言っても過言ではないでしょう。

街路樹や公園にもよく植えられているので、三大香木の香りで季節を感じる人も多いのではないでしょうか?

庭木としても育てやすく、昔から多くの人に愛されてきました。

それでは一つずつ紹介していきますね。

春・ジンチョウゲ

ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属に分類される、常緑低木です。

樹高は1~1.5mくらいで、コンパクトに樹形を保てるので庭木にもおすすめです。

鉢植えでも育てられますし、室内栽培もOKです。

春に小さな花をたくさん咲かせます。

花の色はパッと見ると白いのですが、外側がピンク色をしています。

密集して咲くので、お花のボールのようでとても可愛らしいです。

花弁が4枚あるように見えますが、実はこれはガクなんです。

花が咲き始めると、とても良い香りが辺りに広がります。

その香りは「沈香」に似ていて、形は丁子(クローブ)に似ているので、合わせて「沈丁花」という名前になりました。

かなり強い香りで、150以上もの成分が含まれているとのことです。

そして、三大香木の中で一番香りが遠くに届くそうです。

ジンチョウゲの栽培ポイント

土は、水はけが良くて水持ちも良いものが適しています。

市販の花木用培養土を使えば良いでしょう。

植え付けるのは、3月下旬~5月上旬または9~10月頃がベストです。

水やりは土の表面が乾いたら、鉢底から水が出るくらいしっかりやりましょう。

肥料は、花が終わった後と9月に、油かすと骨粉を混ぜたものを与えます。

夏・クチナシ

アカネ科クチナシ属に分類される、常緑低木です。

樹高は1~5mくらいで、葉には光沢があるのが特徴です。

クチナシの実が染料として使われているのは有名ですね。

この実は、熟しても裂けることは無いそうです。

そのため「口無し=クチナシ」という名前になったとされています。

花の時期は6~7月で真っ白な花が咲きますが、だんだんクリーム色っぽくなっていき、どんどん黄色が濃くなっていって萎れます。

とても良い香りがするので切り花にしてみたいところですが、花はすぐに終わってしまうし傷が付きやすいので向いていません。

それでもその儚さを承知で、結婚式のブーケに使う人もいるくらい人気の香りです。

香りは、夜になると特に強まります。

アジアが原産のクチナシは、19世紀にヨーロッパにも渡りました。

その素晴らしい香りはヨーロッパでも愛され、香料の原料になったりしたようです。

栽培のポイント

クチナシは、関東以西の地域での栽培が適しています。

庭木として育てたり、鉢植えでコンパクトに育てるのもOKです。

植え付け時期は、春か秋が良いでしょう。

水はけと水持ちの良い土を好むので、植え付ける場所には腐葉土を梳きこんでおくと良いです。

鉢植えの場合は、市販の培養土を使えば大丈夫です。

水やりは、地植えの場合は根付いてしまえばやらなくて大丈夫です。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり与えましょう。

クチナシには肥料控えめで大丈夫です。

肥料の与え過ぎは、病害虫の発生に繋がります。

与える時期は花の後で、緩効性肥料を与えましょう。

「すす病」にかかりやすいので、日当たりと風通しを良くしておきましょう。

葉が黒くなってきたら、その葉を取り除きます。

適度に剪定をして、風通しを良くしましょう。

秋・キンモクセイ

モクセイ科モクセイ属に分類される、常緑小高木です。

三大香木の内、おそらく一番知られている木ではないでしょうか?

風水では金運アップの木とされているので、庭木としての人気も高いです。

私もシンボルツリーとして庭に植えていて、2mくらいの高さに育っています。

秋になると、濃いオレンジ色をした小さい花を無数に咲かせます。

花には強い芳香があり、その香りは遠くの方まで届きます。

ずっと遠くの方まで香るので「千里香」と呼ばれていた時代もあったそうです。

トイレの芳香剤のイメージも強いかも知れませんね。

キンモクセイの花は食用にもなります。

鹿児島では、金木犀の葉でお茶を作るそうです。

中国では、花の砂糖漬けやリキュール作りがされています。

栽培のポイント

日当りと風通しが良い場所で育てます。

排気ガスなどで空気が汚れている場所では、花付きが悪くなるようです。

小さい花がたくさん咲くので、落ちた花を片づけるのが大変かも知れません。

掃除がしやすい場所に植えることをおすすめします。

栽培用土は、市販の花の培養土を使えば良いでしょう。

弱酸性が好きな木なので、もしアルカリ性の土だったらピートモスを混ぜると良いですよ。

最後に

三大香木と呼ばれる木について、種類と特徴、栽培のポイントを紹介しました。

三大香木とは、春のジンチョウゲ、夏のクチナシ、秋のキンモクセイを指します。

どれも香りが強く、花が咲くとすぐに分かるほどです。

とても良い香りで、昔からたくさんの人に愛されてきました。

環境さえ適していれば育てやすい木ばかりで、庭木としても大人気です。

我が家のキンモクセイも、伸び過ぎないように剪定をしているだけですが、虫にも病気にもやられず元気いっぱいです。

街路樹や公園などにも植えられているので、これらの木が植わっているのを見つけたら、是非花の咲く時期にもう一度訪れてみてくださいね。

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