独特な香りを持つハーブは、古くから料理やお茶、薬、美容など、色々なシーンで利用されてきました。
肉や魚の臭みを消したり、リラックスしたい時にお茶として飲んだり、種類によって使われ方も様々です。
そんなハーブは花が綺麗な種類も多く、庭に植えて観賞するだけでも十分楽しめます。
今回はたくさんの種類があるハーブの中から、特に花が綺麗な種類を紹介していきたいと思います。
ラベンダー
ハーブの代名詞とも言えるラベンダーは、シソ科の常緑低木に分類されています。
地中海沿岸原産なので、乾燥した気候を好みます。
たくさんの種類があってそれぞれ耐寒性や耐暑性が違っているので、栽培する際には品種ごとの特徴を確認しましょう。
リラックス効果や鎮痛効果などが期待出来るハーブで、アロマテラピーの世界では万能の精油とも言われています。
ボリジ
ムラサキ科の一年草に分類されています。
鮮やかなブルーの花が美しく、星の形をしていて可愛らしいです。
白花の品種もあるので、両方植えてみても楽しいでしょう。
うつむき加減で控えめな印象の花ですが、ボリジ自体の性質はとても強健で育てやすいです。
初心者さんでも、問題なく種から育てることが出来るでしょう。
大きくなるので、株間は50cmくらい開けると良いです。
カモミール
キク科に分類されるハーブで、品種によって一年草や多年草があります。
5~9月に、白い花を咲かせます。
カモミールには、リンゴのような甘くて爽やかな香りがあります。
ハーブティとして人気が高く、ほかにもポプリや入浴剤などに利用されています。
とても丈夫な植物なので、蒸れないようにしておけば秋まで花を咲かせてくれます。
ナスタチウム
ノウゼンハレン科に分類される一年草で、キンレンカとも呼ばれています。
辛味のある花や果実、種子、葉は食用とされています。
植えておくとアブラムシが寄りつかないとされ、コンパニオンプランツとしても利用されています。
ナスタチウムは元々つる性の植物ですが、よく見かけるのは矮性品種が多いですね。
出荷の時に大きくないように矮化剤処理がされていることが多いためで、買ってからしばらくすると急に伸び始めたりするようです。
開花時期は初夏~秋ですが、真夏の暑さで枯れることもあります。
オレガノ
シソ科に分類される、地中海原産の多年草です。
花薄荷とも呼ばれていて、小さくて可愛らしい花を咲かせます。
たくさんの種類があり、大きくオリガヌム類、マヨラナ類、アマラクス類の3つに分けられています。
種類によって葉や花の感じ、香りまで違っています。
とても丈夫なハーブで、我が家の庭でもどんどん増えています。
アーティチョーク
キク科の多年草で、とても背の高いハーブです。
チョウセンアザミの仲間で特徴的な葉っぱをしていますが、トゲはありません。
草丈が2mくらいにまでなり、上の方に直径15cmくらいの大きな花を咲かせます。
アザミに似た花で、とにかく大きいので見応えがあります。
アーティチョークの蕾は食用にもされていますが、その大きな蕾を見たらきっと咲かせてみたくなることでしょう。
育てる時には、過保護にしないようにしましょう。
肥料はそれほど必要としないので、与え過ぎに注意してくださいね。
エキナセア
キク科のハーブで、ネイティブインディアンが薬用として利用していたそうです。
現在よく流通している品種は、観賞用に改良されたものなので薬効は無いので気を付けましょう。
もしハーブティなどにしたいのなら、薬効があるかどうか品種を確認してから購入しましょう。
夏~秋が開花時期で、花色には赤やピンク、黄色、オレンジ、グリーンなど、様々なカラーバリエーションがあります。
品種改良によって、草丈にも変化が出て来ました。
草丈が100cm以上の品種もあれば、30~50cmくらいの品種も存在します。
植える場所によって品種を考えると良さそうですね。
コーンフラワー
キク科の一年草です。
日本ではヤグルマギクと呼ばれ、とても馴染みのあるハーブです。
以前はヤグルマソウとも言われていましたが、ユキノシタ科の矢車草と区別するために、こちらはヤグルマギクと呼ばれるようになりました。
アントシアニンを豊富に含む花は、綺麗なブルーが印象的です。
他にも、ピンクや白の花色もあります。
草丈は1mくらいにまでなりますが、矮性種であればそんなに大きくなりません。
マロウ
アオイ科に分類される宿根草で、ハーブティとして人気があります。
マロウの花をハーブティにすると、青いお茶になります。
それだけでも綺麗なんですが、レモンを加えると途端にピンク色に変わるんです。
色の変化を楽しみながら、素敵なティータイムが過ごせそうですよね。
いくつもの種類があり、草丈は30~200cmと幅があります。
カレンジュラ
キク科に分類されるハーブで、キンセンカとも呼ばれています。
草丈は10~20cmで、病気になりにくく暑さ寒さにも強いので初心者さんにおすすめのハーブです。
12~5月に開花するので、花の少ない時期を彩ってくれますよ。
光沢のある花びらと、黄色やオレンジの明るい花色で、気分を盛り上げてくれます。
殺菌作用があるハーブで、皮膚の炎症を抑えるなどの効果もあるので「皮膚のガードマン」と呼ばれたりもします。
ただ、全ての品種に薬効があるわけではありません。
最後に
たくさんの種類があるハーブの中から、特に花が綺麗な種類を集めてみましたが、いかがでしたか?
香りの良いハーブは、料理やお茶、薬など色々なことに利用されていますが、ただ花を観賞するという楽しみ方もあります。
今回紹介した種類は、どれも見ごたえのある花を咲かせる種類ばかりです。
また、丈夫で育てやすいものを集めたので、初心者さんも安心して育てられることでしょう。
ただし、観賞目的に改良された品種には効果や効能が無いものもあります。
ハーブティなどにするのなら、効果効能がある品種かどうか確認をしてから購入すると良いでしょう。
今回紹介した以外にも、花が綺麗なハーブはたくさん存在します。
もし興味のあるハーブがあったら是非育ててみてくださいね。
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