ハムスターにはたくさんの種類があり、中でもゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスターは有名ですよね。
まだあまり知名度は高くないですが、ジャンガリアンハムスターによく似た「キャンベルハムスター」という種類もあるんですよ。
小さい体にフワフワの毛並み、そして色数が豊富なのも魅力です。
ジャンガリアンよりも懐きにくいと言われていますが、時間をかければ懐かないわけではありません。
ここでは、そんなキャンベルハムスターについて説明していきたいと思います。
キャンベルハムスターの歴史
キャンベルハムスターが分類されているキヌゲネズミ科の仲間は、中央アジア~北アジアの草原やモンゴルやロシアの半砂漠地帯に生息する動物です。
それがペットとして広まり、日本では1990年代にペットショップで見られるようになりました。
イギリスはもっと早くて、1970年代頃にはペットとして愛されていたそうです。
キャンベルハムスターの身体的特徴
体長7~13cm、体重30~40g
齧歯目ネズミ上科キヌゲネズミ科キヌゲネズミ亜科に分類されています。
和名は、キャンベルキヌゲネズミです。
体が小さいハムスター
キャンベルハムスターの体は小さく、ドワーフハムスターとも言われています。
ドワーフハムスターというのは、小型のハムスターの事を指します。
元々日本では、ハムスターと言えばゴールデンハムスターだったので、後から有名になった小さい種類のハムスターをドワーフハムスターと呼ぶようになったのです。
ドワーフハムスターで有名なのがジャンガリアンハムスターですが、キャンベルハムスターはジャンガリアンハムスターによく似ています。
少しだけ、キャンベルハムスターの方が体が大きいです。
また、オスよりメスの方が体が小さいという特徴があります。
カラーバリエーションがたくさんある
キャンベルハムスターの魅力の一つが、カラーバリエーションの多さです。
大きく分けて2パターンがあります。
1つは「アグーチ」で、背中とお腹で違う色になるタイプです。
もう一つは「セルフ」で、こちらは全身同じ色になるタイプです。
ノーマルカラーは茶色で、それ以外にオレンジやイエロー、ブルーグレー、ブルーフォーン、ベージュなど様々なカラーが存在します。
斑模様の「パイド」と呼ばれる毛色も人気があります。
赤目のイエローなども居て、選ぶ楽しみも大きいですよ。
あまりメジャーではない
今ではペットとして大人気のハムスターですが、日本に輸入され始めたのは1950年代なんです。
ペットとしての歴史は、実はそれほど長くないのです。
それだけでなく、日本で人気の種類であるゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスターの流通量が多く、キャンベルハムスターの存在が陰に隠れてしまっている感じがあります。
私は見た事がありませんが、稀にキャンベルハムスターを「色違いジャンガリアンハムスター」として売っている事があるそうです。
キャンベルハムスターの性格的特徴
キャンベルハムスターは決して凶暴なわけではないのですが、人に慣れにくいと言われています。
人気種のゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスターは、おっとりした性格の子が多く、それらと比べるとどうしても「馴れにくい」という印象があります。
これは臆病な性格からきているもので、環境に慣れるまでは攻撃的になってしまいがちです。
お迎えしたら、少しずつ飼育環境に慣れてもらいましょう。
ゆっくり慣らしていけば、キャンベルハムスターも懐くことが多いようです。
夜に活動する
夜行性の動物なので、夜中に活発に動き回ります。
回し車で走り続けたりするので、寝室に置くとうるさくて眠れない場合があります。
回し車には、サイレントホイールという静音タイプがおすすめですよ。
ケージの下に座蒲団を敷いても、音が少し緩和されます。
ジャンガリアンハムスターとは、どこが違うの?
キャンベルハムスターとジャンガリアンハムスターはよく似ています。
ハムスターをあまり知らない人が見たら、きっと同じに見えることでしょう。
よく似ているので、キャンベルハムスターはジャンガリアンハムスターの亜種だと言われたりもしています。
ショップではジャンガリアンハムスターとしてキャンベルハムスターが売られていることもあるようですが、両者は別々の種類であるということが、1987年頃の論文で発表されています。
ジャンガリアンハムスターとの見た目の違いには、次のようなものがあります。
色
ノーマルカラー同士を比べると、キャンベルハムスターの方が背中の色が茶色っぽい。
お腹の色も違っていて、キャンベルハムスターの方が青みのあるグレー。
どちらの種類にも背中に縦線があるけど、キャンベルハムスターの方がハッキリした色をしていて細い。
耳
耳の大きさや形にも違いがあり、キャンベルハムスターの方が大きく広い形をしている。
耳の先が少し尖っているのも特徴。
飼育の注意点
キャンベルハムスターを飼育する道具は、他の種類のハムスターと同じでOKです。
飼育する際の注意点としては、次のような事があります。
単独飼育が基本
他のハムスターにも言えますが、繁殖スピードが猛烈に速いです。
約生後1ヵ月で繁殖可能になります。
オスとメスを一緒に飼育すると、あっという間にハムスターだらけになってしまいます。
冬は保温をしましょう
ハムスターは、気温が下がってくると疑似冬眠に入ります。
これには大きなリスクがあり、最悪の場合目が覚めない場合もあります。
10℃以下になると、疑似冬眠の状態になってしまいます。
冬でも20~25℃をキープ出来るように、ペット用の保温グッズを活用しましょう。
最後に
キャンベルハムスターについて、歴史や特徴、飼育ポイントを紹介しましたがいかがでしたか?
人気のゴールデンハムスターと比べて、体が小さいのが特徴です。
ジャンガリアンハムスターによく似ていますが、ジャンガリアンよりも懐きにくいです。
ですが焦らずゆっくり環境に慣らす事で、キャンベルハムスターだってベッタリ懐いたりします。
飼育する際には、単独飼育をすることをおすすめします。
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