丸く盛り上がった甲羅が可愛らしいリクガメは、ペットとしてとても人気があるんですよ。
とてもたくさんの種類があって、中にはとても寿命が長かったり、サイズがすごく大きくなる種類も存在しています。
飼育難易度の高い種類もあります。
そのためリクガメを購入する前には、種類ごとの特徴をよく確認しておきましょう。
今回は、初心者さんにおすすめのリクガメを5種類紹介いたします。
それぞれ簡単に特徴をまとめてありますので、是非参考にしてみてくださいね。
リクガメって、どんな生き物なの?
爬虫類網カメ目に分類されているリクガメは、世界各地に広く分布しています。
陸で暮らすカメで、水棲の種類に比べて乾燥に強く高温にも耐えられます。
そのため、草木の少ない環境でも生きることが可能です。
水に入ることは殆どありません。
植物を食べて生きており、エサを求めてアチコチ移動します。
リクガメには、1日に1kmくらい歩く力があるそうです。
活動時間は昼間です。
性格は基本的に温和で、人間によく慣れてくれますよ。
人の手からエサを食べたり、カメの方から近づいて来てくれたりするので、とても可愛らしいです。
大人しくてケンカをしないので、複数で飼育することも出来ます。
他の動物とも上手くやっていけます。
それでは、初心者さんにおすすめの5種類を紹介していきますね。
ヘルマンリクガメ
体長17~20cm、寿命20年くらい、値段2~4万円。
ヨーロッパに生息しているカメです。
飼育難易度が低いこともあり、とても人気のリクガメです。
甲羅にオレンジと黒の模様が入っていて、観賞価値が高いのも魅力です。
体の大きさは生息地によって違っています。
西ヨーロッパは20cmですが、東ヨーロッパは35cmにまでなります。
昼行性ですが、この種類は乾燥が苦手なので冬だけ夜行性になったりもします。
ヒガシヘルマンリクガメは冬眠をしますが、飼育下での冬眠は失敗する可能性が高いようです。
無理に冬眠をさせず、加温して越冬させる方が安心でしょう。
ギリシャリクガメ
体長20~25cm、寿命20年くらい、値段1万5千円くらい。
アフリカ、ヨーロッパ、中東に分布していて、飼育が易しいカメです。
甲羅には美しいギリシャ模様が入っているので、この名前が付けられました。
実はこの模様、生息している地域によって違っているんですよ。
生息域がとても広いので、様々な模様が存在しています。
コレクション性が高いのも魅力ですね。
簡単に繁殖出来るので、安い値段で購入することが出来ます。
比較的飼育しやすいサイズですし、初心者さんにおすすめですよ。
性格は大人しくて臆病ですが、焦らず見守っていれば飼い主さんに慣れてくれます。
ロシアリクガメ(ヨツユビリクガメ)
体長20cm、寿命20~30年、値段1~2万円。
ロシアと西アジアに生息しているリクガメです。
ホルスフィールドリクガメという別名もありますが、正式にはヨツユビリクガメと言います。
その名の通り、指が4本しかありません。
他のリクガメと比べて甲羅の模様は地味ですが、黒い斑点模様が可愛らしいですよ。
リクガメにしては小さいサイズですし、値段も手ごろで飼育が容易なので、初心者さんにおすすめです。
ベランダや庭での飼育も可能ですが、外敵にはくれぐれも注意してくださいね。
また、冬眠中に一定の温度を保つのが大変難しいです。
室内で飼育することをおすすめします。
インドホシガメ
体長35~40cm、寿命25~30年、値段3~10万円。
パキスタンとインドに分布しているリクガメで、40cmまで成長するのでケージ内だけで飼育するのは難しくなります。
運動不足を解消するために大型のケージが必要になります。
カメ用の部屋を作るなどして、自由に歩かせる必要も出てきます。
一気に大きくなるわけではなく、生後5年でも20cmくらいにしかなりません。
ゆっくり成長していきます。
甲羅はモコモコと盛り上がっていて、その一つ一つに星のような模様が入っています。
とても美しいカメで、特にベビー期は模様の境目がハッキリしています。
成長と共に、だんだん色が薄れていきます。
パンケーキリクガメ
体長16~18cm、寿命20年、値段2~4万円。
アフリカに生息するリクガメで、とても面白い特徴があります。
パンケーキリクガメの甲羅は、普段は柔らかくて平らです。
ですが敵に襲われた時には、隙間に逃げ込み引っ張り出されないように甲羅を膨らませます。
大きさは18cmくらいにしかならず、ペットとされているリクガメの中では最小と言えるでしょう。
比較的小さいサイズのケージで飼育出来るので、あまり飼育スペースをとれない人におすすめです。
ただ、パンケーキリクガメはペットとして人気が出てから乱獲が進み、絶滅危惧種に登録されました。
入手するのが困難で、値段も高くなっています。
高温を好むカメで、適温は28~32℃と高めです。
真夏以外はヒーターが必要となってくるでしょう。
温度管理をしっかりすれば、飼育しやすいカメですよ。
リクガメの入手方法
リクガメをお店で探す場合は、ホームセンターよりも爬虫類専門店がおすすめです。
たくさんの種類が揃っていますし、店員さんの知識も豊富だったりします。
ペットの即売会のイベントに参加してみるのも良いでしょう。
珍しい種類が手に入ったりもしますよ。
または、里親募集サイトを見て探すのも良いですね。
寿命が長いこともあり、途中で飼えなくなってしまう人もいます。
そういう人が里親を募集しているので、珍しい種類が見つかる可能性もありますよ。
大抵成体になっているので、今すぐ大きくなったカメを育てたい人にもおすすめです。
最後に
初心者さんにおすすめの、飼育が易しいリクガメを紹介しましたがいかがでしたか?
ゆったりした動きが魅力で、甲羅が美しい種類が多く、癒し効果の高い生き物ですよね。
爬虫類を飼いたいけど、エサに虫を与えることに抵抗がある人にもおすすめですよ。
リクガメのエサは野菜中心なので、虫が苦手な人でも安心ですね。
ただ、寿命が長めなので、最後までお世話が出来るかよく考えてから飼育を決めるようにしましょう。
自分が育てられなくなった場合にどうするかまで決めておくと、安心ですね。
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