イエローヘッドモニターは、美しい黄金色のトカゲです。
その体色から、コガネオオトカゲとも呼ばれています。
模様もきれいで観賞価値が高く、ペットとして人気のあるトカゲです。
ただ体のサイズが大きいこともあり、飼育するにはいくつか注意点があります。
今回は、色のキレイなオオトカゲを飼育したい人のために、イエローヘッドモニターの特徴や飼育のポイントについてまとめてみました。
イエローヘッドモニターって、どんなトカゲなの?
オオトカゲ科オオトカゲ属に分類される、トカゲです。
イエローヘッドモニターという名前で呼ばれることが多いですが、正式にはコガネオオトカゲという名前です。
生息地はインドネシアの森林で、水辺付近に生息しています。
子どもの頃は樹上で暮らして、敵から身を守ります。
そのため木登りがしやすいように、爪が発達しているのが特徴です。
昆虫類や、小型の哺乳類や鳥類などを食べています。
体長が120cmくらいにまで成長し、体色や模様が美しいのでとても存在感があります。
尻尾がとても長く、胴体は50cm程度です。
オオトカゲにしては小柄な方なので、オオトカゲを初めて飼う人におすすめです。
寿命は大体20年くらいですが、飼育下では10年くらいです。
広めのケージで飼育し、なるべくストレスを減らしてあげましょう。
イエローヘッドモニターは、体が大きくて強そうに見えますが、性格は大人しいです。
爪が長いので革手袋が必要ですが、ハンドリングをすることも可能ですよ。
人に慣れさせたい場合は、赤ちゃんの頃から育てると良いでしょう。
人慣れしていない大人の個体だと、警戒して暴れ回ったりします。
飼育に必要な道具って、何?
イエローヘッドモニターの飼育には、次のような道具が必要です。
ケージ
体が小さい内から大きなサイズで飼育すると人に慣れにくくなるので、体長に応じて変えていくと良いでしょう。
体長50cmくらいまでなら、60×45×45cmの水槽で飼育出来ます。
体長が60cm以上になったら、90×45×45cmの水槽にしましょう。
大人になると体長は100~120cmくらいになりますから、最終的には120×45×45cmの水槽が必要となります。
これ以上大きな水槽は市販されていないので、特注か自作ということになります。
保温器具
熱帯に生息するトカゲなので、寒さに弱いです。
夜はケージ全体を30℃にキープ出来ると良いでしょう。
昼間は、26℃~28℃の場所と、40℃以上の場所を設けます。
40℃以上の場所はバスキングスポットです。高出力のバスキングライトを用意しましょう。
紫外線ライト
イエローヘッドモニターは日差しが大好きです。
強めの紫外線を照射出来る器具を用意してあげましょう。
紫外線ライトを自動でオンオフしたり、温度調節が出来るサーモスタット(爬虫類用)も用意しましょう。
床材
湿度が高い場所を好むので、霧吹きは毎日行ってくださいね。
床材には、湿度を維持しやすいものを選ぶと良いですよ。
ヤシガラ土やバークチップ、人工芝などが、湿度を維持しやすくておすすめです。
水入れ
イエローヘッドモニターは水中で過ごすこともあるので、水入れには体がすっぽり入るくらいの大きさが必要です。
また、ひっくり返らないくらいの適度な重みがあると良いです。
水中で排泄をすることが多いですが、この水は飲み水にもなるので掃除はこまめにしましょう。
温湿度計
先ほども書きましたが、イエローヘッドモニターを飼育するには、高温と湿度を維持しなくてはいけません。
適切な範囲に維持出来ているか確認しやすいように、温湿度計を用意しましょう。
温度と湿度が一緒に計れる温湿度計と、温度計だけのものを1つずつ用意します。
温度計だけのものは、バスキングスポットに設置します。
温湿度計の方は、バスキングライトと離れた場所に設置して、ケージ全体の温度を確認します。
登り木
小さい内は、樹上で過ごすことも多いです。
流木などを用意して、登れる場所を作ってあげましょう。
成体にとっては、絶対に必要なものではありません。
エサ
野生では、昆虫や小型の哺乳類、鳥類を食べています。
小さい内はコオロギなどの昆虫で満足してくれますが、大人になるとこれだけでは物足りないようです。
ササミや冷凍うずら、マウス、ラット、ドジョウなども補助的に与えてみましょう。
冷凍の場合、しっかり解凍しないと消化不良を起こすので気を付けてくださいね。
35~40℃のお湯で温めてあげると良いでしょう。
与える頻度は、小さい内は1日1回か1日おきに1回、成長してきたら3日に1回にして、成体になったら1~2週間に1回くらいです。
成体になると与える頻度が減るので、可哀想に思ってしまうかも知れませんね。
ですが与え過ぎると肥満になって、色々な病気の原因にもなってしまいます。
カルシウム剤
クル病予防のために、カルシウムを与えましょう。
クル病になると骨に異常が生じ、死んでしまうこともあります。
カルシウム剤は餌と一緒に、必ず与えるようにしましょう。
爪に気を付けて!
イエローヘッドモニターは、木登りが得意なトカゲで爪がとても発達しています。
爪が鋭い上に力もあるので、引っ掻かれると怪我をしてしまいます。
特に体長100cmにもなった成体の爪は、とても危険です。
大人しい性格で人に慣れるトカゲとは言え、急に上から掴まれたり嫌なことをすると暴れます。
ハンドリングに慣れさせたからと言って油断せずに、触られたくなさそうな時は触るのを控えましょう。
最後に
イエローヘッドモニターについて、特徴や飼育に必要な道具などをまとめましたがいかがでしたか?
イエローヘッドモニターはコガネオオトカゲとも呼ばれていて、その名の通り美しい黄色の体色をしています。
斑模様もきれいで、観賞価値の高いトカゲです。
オオトカゲの中ではサイズが小さい方で、性格も大人しく慣れればハンドリング可能です。
そのためオオトカゲの入門種として、人気があります。
ただ、爪がとても鋭いので気を付けなくてはいけません。
ハンドリングの時には、革の手袋を用意しましょう。
小さい頃から育てて、人によく慣れさせておくと安心ですね。
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