2019年5月14日に放送された「マツコの知らない世界」を見ました。
今回は、「アスパラガスの世界」と「万年筆インクの世界」の2本立てでした。
その中から、「万年筆インクの世界」についてまとめました。
「アスパラガスの世界」は、こちらをご覧下さい。
出演者・オープニング
出演者は、マツコ・デラックスさん。そして、2000種類を使い分ける万年筆インク案内人、武田健さん。
万年筆インクと聞くと、黒かブルーブラックくらいしか思い付かないですよね~。
ところが今では、世界で4000種類の色があり、文具業界でも注目の商品なんだそうですよ。
武田さんが言うには、打ち込みの文字には個性がないけれども、自分らしい色のインクで書いた手書きメッセージをインスタにあげる、というのが多くなってきているそうです。
そうすると「素敵」「カワイイ」て思われますよ、とマツコさんに薦めますが、「もう思われなくていいんで」とバッサリ(笑)。
ただ、マツコさんも万年筆自体は好きなようで、「ちゃんとした人に手紙を書くには、黒かブルーブラックで書いています」とのこと。
そもそも、どうして武田さんが万年筆インクにこだわるかと言うと、万年筆インクで人生が変わった、というのです。
以前長くお付き合いをした恋人と別れてしまった時に、余りのショックから、これまで書いていた日記が書けなくなってしまったそうなんです。
そんな時、書道家の先生から「万年筆で文字を書いてみたら?」と勧められ試してみると、すんなり文字が書けるようになった、という経験があるそうなんです。
そして同じ頃、文具業界でも色々なインクの色が出始め、一気に100色ほど集め始めたことがきっかけだそうです。
万年筆インクへの思い入れが強いので、万年筆を毎日持ち歩いているそうですが・・・
鞄からおもむろに出した万年筆ケースには20本近くあり、インクケースも2個ほど。
マツコさんも「うわ~大変ね~」というほど、荷物かさばってます!(笑)
武田さんも、「財布の中身よりこっちの方が高いので、トイレ行く時とかは、これを持ち歩く」と自虐的に言っていました。
スタジオには、沢山のインクが並べてあるのですが、「これだけでは分からないですよね」ということで、武田さんは“インク見本帳”を手作りしているそうなんです。
名刺サイズの紙に、インクの色が分かるようを分類分けし、ファイリングしています。
「これを作っている時が一番幸せ」というくらい、好きな作業のようですよ・・・(笑)
武田さんの人生を変えた珠玉のインク2品
万年筆インク大好きの武田さんですが、人生のターニングポイントには必ずインクの存在があったそうなんです。
まず一つ目は、イギリスのダイアミン社製「フラミンゴピンク」。
その名の通り、フラミンゴのような鮮やかな朱色味がかったピンク色のインクなのですが、このインクをきっかけに、「バイトから文具ライターになった」経験があるそうです。
当時学生だった武田さんが、奄美大島を旅行中に、南国っぽいなと選んだフラミンゴピンクで書いた日記が、文具雑誌の編集長の目にとまり、「インクのコラムを書いてください」と声をかけてもらって、文具ライター人生が始まったそうなんです。
マツコさんがお試しすると、「(インクの色は)らー油みたいな色ね(笑)」というほど濃く見えたのですが、実際紙に書くと「キレイな色」と感じていました。
次は、PILOT社の、「色彩雫(いろしずく)月夜」。
これは“月夜”の名前の通り、ブルーブラックのインクだそうです。
目上の人への手紙にはブルーブラックが良い、と言われているそうですが、武田さんがこのインクを使ってお礼状などを書いたことで、オリジナルインクの仕事が舞い込んできたそうなんです。
そして、武田さんがプロデュースしたインクは、星座をイメージした12色のインク。
「ZADIACインク ブングボックス 1,836円(税込)」。
おうし座の鮮やかなオレンジ色など沢山ありますが、マツコさんのさそり座の色を見てみると・・・・
「うわーやっぱり、こういう汚い色~」とマツコさん自虐的に言います。
どうやら、「さそり座は、心の中の醜さを表している」と、何か思い当たる節があるようですね、(笑)
密かな楽しみインクを嗅いで回想
実は武田さん、万年筆インクで書くだけでなく、「臭いを嗅ぐ」楽しみもあるというのです。
マツコさんはすぐに「それはちょっと受け入れられない」と、断固拒否!(笑)
そうはいっても、最近は香を付けたインクも出ているようで、おススメのインクを嗅いでみます。
まずは、群馬県館林市の三田三昭堂のオリジナルインク。
早速嗅いでみると、「嗅いだことある匂いだわ~」と、日本人だれもが知っている匂いだそうなんです。
実はこれ、ヒノキの香り。
ヒノキというだけあって、少しグリーンがかった黒のインクだそうです。
「墨インク 檜」
他にもチョコレートの香りや、墨の香りなど色々あるのですが、中でも武田さんの思い入れが強いのは、MONTBLANCのインク。
どうやらマツコさん、「私これ知ってる」「インクの匂いは全くしない、ほぼ香水」という香り。
タバコの匂いの「エリクサーパフューマ― ウッド&タバコ グレー 8,640円(税込)」だそうです。
なぜこれに思い入れが強いかと言うと、今年の冬に人生初めてのインフルエンザにかかってしまった武田さん。普段はタバコを吸うそうなんですが、さすがにインフルエンザ中は吸えません。
そこでこのインクの香りでタバコをかんじながら、タバコが吸えない恨みつらみを日記に書いて、うっぷんを晴らしていたそうです。
マツコさんはそれを聞いて、「本当に辛かったらそんなことは出来ませよ」と突き放していましたね(笑)
インク案内人イチオシ ご当地インク
実は最近、全国のご当地インクというのがあるんです。
例えば、静岡県の「富士宮やきそばオレンジ」、北海道には海をイメージしたブルーの「襟裳岬インク」などなど、500種類以上のご当地インクがあるそうなんです。
その中から、武田さんのおススメを、クイズを交えて紹介していきます。
まずは、岡山県のご当地インクで、色は濃いブルー。
これが何の色かというと・・・・マツコさんは「デニム?」と万年筆で書いて答えます。
武田さんは、「おぉぉ~!すごい~!!」と驚いていました(笑)
岡山県の名産であるデニムをイメージして作った「児島デニム」だそうです。
続いては、大分県のご当地インクで、色は鮮やかな赤。
マツコさんはすぐに「温泉?」と書きますが、惜しい! 正解は「湯上りピンク」そう。
綿棒などで紙に書くと色が薄く見えるので、ピンク色っぽくなるそうですよ。
組み合わせ無限大 オリジナルインク
万年筆インクは、種類によって濃度が違うので混ぜると万年筆に良くない、と言われているのですが、実は最近“混ぜてもOK”のミキシングインクが出ているそうなんです。
「毎日違う色で使えるってこと? すごい!」とマツコさんも興味津々。
インクマニアの間で話題になっているのが、フランス製 カリフォリオ インク。
全36色の好きな色を組み合わせて、自分だけのオリジナルインクが作れるそうです。
そこで、マツコさんもオリジナルインク作りに挑戦!
マツコさんが選んだのは、藍色っぽい「ボン・エスペランス」、紫がかった黒の「ブルゴーニュ」、そして「せっかくやるならエキセントリックな方が面白い」と選んだ、赤紫っぽい「アンドリノープル」の3色。
これらをまずは、「1:1:1」で作ってみると・・・
やっぱり「ドドメ色ね」というような、赤っぽい茶色のような色になりました。
その後、割合を調整して完成した、人生初のオリジナルインク!
早速書いたのは、「命名 土留色」!!
赤でもなく、茶色でもなく、落ち着いた色あいなので、素敵ですよ(笑)
マツコさんは最後、「ここまで言っといてなんだけど、ドドメ色って何?」と自分突っ込みしていました、(笑)
最後に
万年筆、最近使っていないですねー。きっと家のどこかに眠っていると思います・・・(笑)
でもこんなに色々な色があるのなら、久しぶりに手紙でも書いてみたくなりました。
今回は、「アスパラの世界」と「万年筆インクの世界」の2本立てでした。
「アスパラガスの世界」は、こちらをご覧下さい。