2019年2月5日に放送された「マツコの知らない世界」を見ました。
今回は、「空中サーカスの世界」と「美しすぎる!池の世界」の2本立てでした。
その中から、「美しすぎる!池の世界」について、まとめてみました。
「空中サーカスの世界」は、こちらをご覧下さい。
出演者・オープニング
出演者は、マツコ・デラックスさん。そして、東大出身・全国7000か所の池をデータ化する男、市原千尋さんです。
「今日は池に行く作業着で着ました!」と意気揚々と登場すると市原さん。
それを見てマツコさんは、「自分なりのルールがある感じね」と冷めた一言・・・笑
今回は、全国に20万か所ある池の中から、人気の池や市原さん厳選の池を紹介します。
まずは、全国のインスタ映えする人気の池を紹介。
一つ目は、長野県の御射鹿池(みしゃかいけ)。
日本画家・東山魁夷の『緑響く』のモチーフにもなった有名な池です。
紹介された御射鹿池の空からの映像を見て、市原さんは思わず「ほおぉー!」と声をあげて興奮してしまいます。
相当な池好きなんですね・・・笑
緑に囲まれた御射鹿池はとても美しく、季節によって表情が変わり、アクオスのCMにも使われた絶景なんです。
二つ目は、埼玉県の宮沢池
自然公園内にある憩いの溜池で、人気の理由は夜。
チームラボが手掛けた池一面のイルミネーションが幻想的な姿を見せてくれるので、女性に人気だとか。
三つ目は、山形県の丸池様
山岳信仰の関係で“様”が付いていたようですが、最近取れてしまったそうです。
山形県の最高峰、鳥海山の山麓にある池で、伏流水が湧き水となって満たされています。
家の底にある木が腐らないので、ガラス細工のように木が見えるところが素晴らしい池。
その他、世界的にも有名な、北海道の「白金青い池」など、インスタ映えする若者に人気の池が、日本には沢山あるそうです。
そんな池には驚きの事実が・・・
多くの人が「池は自然のもの」と思っていますが、実は99%人工的に造られているそうなんです!
これにはマツコさんも、思わず声が裏返って「えっ!? 池は自然のものではないの?」と驚き。
ただこの定義は難しいようで、”塩沢湖”など観光地化するために池の名前に愛称として“湖”と名付けた湖もあったり、白駒の池のように、天然の湖を“池”と呼んだりしていることから、一口に言えないようです。
そこでマツコさんが突っ込んで、「沼と池と湖の違いは?」と聞くと、市原さんは「あ~いいですね~」と、話したくてたまらない様子・・・笑
ちなみに「沼は、自然で出来たもので、水深5m未満」「湖は、自然で出来たもので、水深5m以上」と定義されているそうです。
ただし北関東地方では、溜池を“沼”と呼ぶこともあるので、もはや定義なし!と言っていい状態.
更にマツコさんが「潟もありますよね??」と突っ込むと、「もっと行きます?」と満面の笑みで「堰もありますしね・・・」と話し出す始末・・・もちろん、ここからは細かすぎるのでカットされていました(笑)
そんな市原さん、日本で3番目に池が多い香川県出身。
地図好きのマツコさんも、香川に池が多い事は知っているようで、「満濃池とかありますよね~」と話を振ると、市原さんは「やだなぁ~」と、嬉しくてたまらない様子。
ただ、地図好きのマツコさんは、大阪の泉州の方に溜池が多いという事も知っているので、「それと比べると、香川弱いかな・・・」と言うと、「いやいや、香川のうどんが美味しいのは、いい池があるから!」と香川の池を強く推していました。
市原さんが池の魅力にハマったのは中学生の時。
池の霊的な気配に撮りつかれて、ハマりだしたそうです。
市原さんは、「池には目に見えない、気配・匂い・ざわめき」があると信じているようで、「初めて池に行くときは、心を閉ざしていく」「池にナメて近づくのは良くない」と考えているそうです。
そんな市原さんにマツコさんは一言、「そうなると、ちょっと距離置きたいわね・・・」笑
市原的萌え池(1) 人の努力が詰まった2選
市原さんは池を訪れる際、その歴史と背景を徹底取材し、自作イラストで記録しています。(このイラストが上手い!)
次は、その記録の中から、市原さんが萌える「人の努力が詰まった池」を二つ紹介します。
一つ目は、長野県御牧原野池群。
御牧原は大小異なる池が200か所もあるんですが、一見普通の池の風景。ただ、市原さん曰く「悪魔的地形に造られた努力の結晶」だそうです。
市原さんのイラスを見て、「えっ? 河岸段丘の上に(池が)あるの!?」と驚くマツコさん。
すると市原さんは、「実は、これを色んな人に説明しても、家族にもなかなか分かってもらえなかった」という悲しい過去があったようで、マツコさんの気付きに喜びを感じていました。
諸説ありますが、御牧原野池群の歴史ははこうです。
御牧原台地は、江戸時代まで放牧地として繁栄していたが、そこに田んぼを作りたいという人が出てきて、水を引こうと考えた。だが、周囲にある千曲川は標高差のため使用できない。そこで、蓼科山にある標高1530mの女神湖から約20Kmかけて水を引くことにした。
1本1本パイプをつなぎ、10年かけて御牧原に水を引き、サイフォン方式を使って台地全体に水を行き渡らせることが出来た。
というもの。
昔の人は、重機もなく手作業でこれらの作業を行っていたので、マツコさんもあらためて「すごいわね~」「もっとありがたがらないと」と言っていましたね。
次に紹介したのは、兵庫県淡路島の路谷池。
路谷池は一見地味な池に見えるのですが、市原さんは、50年間この池を守ってきた田主の井戸さんの努力に萌えています。
田主とは、池や水の堤防を管理する人のこと。
田主の仕事は、
- 田植えをやる時には、日の出前に池の栓をあける
- 堤防のひび割れチェックや草刈り作業
- 3日以上かけて、池の水を全部抜いて泥掃除
などの、過酷な仕事内容だそうです。
現在は、池の水の量を調整するのに4本のパイプとハンドルを使っていますが、それが出来る以前は、なんと木の栓を使っていたとか!
つまり、水を放出する際には、池を泳いで木の栓を抜く作業が、田主の一大任務だったんですね。
市原的萌え池(2) 池ミステリーサークル
市原さんが萌える池に、謎めいた形のミステリーサークルもあるそうです。
それを聞いて、すかさずマツコさんは「木更津のやつ?」と質問。
千葉県木更津にある、まるで魚の目のような形をした浸透実験池(現在は立ち入り禁止)など、全国にある謎めいた形の池にも、市原さんは萌えるそうです。
最初に紹介したのは、兵庫県昆陽池。
公園の中にある憩いの池なんですが、上空から見ると、日本列島に見える!
伊丹空港が近くにあるので、地域のシンボルになるよう、飛行機の上から見てもらおうと作ったそうです。
次は、埼玉の元溜。
地図で見ると、なんとインベーダーの形に見える!
市原さんが「すごくないですか!?」と興奮している一方、マツコさんが冷静に、「もともと越谷にあった鴨場の跡ですよね?」と突っ込むと、「またきたぁ~・・・・」とマツコさんの知識にちょっとガックリ気味。
鴨場とは、野生のカモを捕まえるために出来た人口池のことで、元溜の場合、鴨を引き込む水路を17本造ったことで、インベーダーに見えるようになったんです。
数年に一度しか見られない伝説の池
最後に市原さんがおススメするのは、数年に一度しか見られない伝説の池、高知県池山池です。
池山の山頂に現れる幻の池は、普段は水が無いけれども、数年に一度水が溜まり絶景が見られると言われているのです。
市原さんはこの池を見ようと高知県に足を運びました。
現地の人に聞き込みをしても、「26年振りに水を見た」など、なかなか見られない池ということがよくわかります。
山頂を目指して、3時間はかかる険しい道を登っていく市原さん。
道なき道をひたすら進み、倒木をくぐり、スタートして4時間ほど経った時、突然市原さんが走りだしました!
「池、近くないですか!?」と池の気配を感じたよう。
大興奮の市原さんの先にあるのは・・・・なんと幻の池があったのです!!
「信じられない! 麓でもみんな無理無理と言われていたのに・・・」と絶句。
ただ残念ながら、完全に水が溜まった状態ではなく、雨が降っていたため絶景は拝めませんでした。
でも、普段は池の姿もないのに、なんと幸運な市原さんなんでしょう!
その後スタッフが手に入れた、完全に水が溜まった状態の池山池の映像は、水面が鏡のようになり、周りの木々を写した絶景でした。
最後に
「池」と聞くと、何となく身近過ぎて景色を楽しむものではない印象でしたが、実はこんなに奥深かったんですね。
若葉の季節や紅葉、これから池散策も楽しみに加えたいと思います。
今回は、「空中サーカスの世界」と「美しすぎる!池の世界」の2本立てでした。
「空中サーカスの世界」は、こちらをご覧下さい。