2017年10月31日に放送された「マツコの知らない世界」を見ました。
今回は、「マンガ飯の世界」と、「お神輿の世界」の2本立てでした。
その中から、「マンガ飯の世界」について、まとめてみました。
「お神輿の世界」は、こちらをご覧下さい。
出演者・オープニング
出演者は、マツコ・デラックスさん。そして、今度こそ「美味しい」と言わせたい主婦、梅本ゆうこさんです。
みなさんは子供の頃、マンガに登場する料理を、実際に食べたいと思ったことはありませんか?
そんな、マンガ飯の再現にハマってしまったのが、2度目の登場、マンガ大好き主婦の、梅本ゆうこさんです。
前回は、お風呂の中でローストビーフを作るなど…マンガ飯の再現のためなら、何でもしてしまう、まさにマンガ飯の女王。これまで作ったマンガ飯は、なんと400種類以上!
そんな彼女が、楽しく作れて、しかも美味しい。明日作れる、絶品マンガ飯をご紹介します!
そして、前回のリベンジ、マツコさんに酷評された、ブラックカレーの改良版が登場します。
梅本さんが、スタジオに現れるなり、前回との見た目の違いに、驚くマツコさん。サブカル上がりの様な、雰囲気の見た目から、パールのピアスにワンピースを着こなす、エレガントな姿に、イメージが変わっていました。
美味しんぼ・味っ子・深夜食堂…グルメマンガ進化の歴史!
まずは、今グルメマンガが、すごく盛り上がっているという事を、紹介してくれます。
グルメマンガは、年々増え続けていて、年表を見ると、1970年代には6作品。80年代は、17作品。90年代には、32作品。2000年代は、78作品と、確かにその数がグーンと伸びています。
80年代は、”美味しんぼ”や、”クッキングパパ”など、今でも有名なマンガが、生まれた年代です。
90年代に入ると、最近ドラマで人気の、”孤独のグルメ”が、登場します。当時では、斬新なストーリーでした。
2000年代では、料理が細分化されて、カレー専門のマンガ、”華麗なる食卓”や、イタリア料理の題材にした、”バンビーノ!”などが、人気でした。
そして、2010年代。現在はと言うと、2017年の時点で、なんと207作品も出ていました。
どうして、2010年代に入って、これだけ増えたかというと、1.主人公の職業が多様化したことと、2.料理のジャンルが細分化されたことだと、梅本さんは言います。
1.は、元々料理人や、料理好きのお父さんが主人公だった、料理マンガが、最近では、刑事や棋士、漁師やヤクザ。登山女子や人魚姫など、ガチャガチャした設定の作品が、数多くあります。
登山女子は、山ガールが流行った2015年から、現在も連載中の”山と食欲と私”というマンガで、自称「単独登山女子」の主人公が、山登りをしながらアウトドア飯を作るストーリー。梅本さんは、そこに出てくる”豪快オイルサーディン丼”という、飯ごうで炊いたご飯に、オイルサーディンを乗せるマンガ飯を、作った事があるそうです。
今年から連載している、”人魚姫のごめんねごはん”というマンガは、人間に釣られた友人・鰹男を弔うため、人魚姫のエラは、居酒屋へ行きますが、食べずに帰ろうとしてしまいます。しかし、店員に煽られて、食べてみると、美味しくて、魚の味にハマってしまうという、ユニークなストーリーです。マツコさんは、「ヤバいですね」と、若干引き気味のリアクションでした。
そんな中、梅本さんが最もオススメの、マンガ飯が、流れの土木作業員が作るオトコ飯”ドカコック”に出てくると言います。
絵を見てみると、”北斗の拳”のタッチに似ているような…それもそのはず、ドカコックの作者・渡辺保裕先生は、北斗の拳の原哲夫先生の、元アシスタントなのだそうです。料理を、土木用語で表現しているのも、読者にウケています。
ここに登場する、オススメのマンガ飯が、《横浜ド開港ロードカレー》です。
見た目はチーズが乗った、美味しそうなカレーの様ですが。食べてみると、グリーンピースが決めての、シウマイをモチーフにしたカレーでした。
横浜と言えばシウマイという事で、マッシュしたシウマイに、ソースとカレー粉を加え、ルーを作り、ごはんの上に掛けて、チーズで横断歩道とセンターラインに見立てた線を飾れば、完成です。
味的には、そんなに美味しくないそうです。
2.の、料理ジャンルの細分化については、スイーツやスープ。精進料理や、燻製。発酵食品や、ギャンブル場飯など、こちらも様々です。
スープを専門とするマンガ”オリオリスープ”の中の、《エスニック風スープカレーうどん》を再現していた梅本さん。見た目がオシャレで、美味しそうでした。
そして、今回は、マツコさんがコンビニ好きという事で、コンビニグルメを仰天アレンジする、”コンビニお嬢さま”というマンガを、紹介してくれました。
高校生のお嬢さまの主人公が、周りには内緒で、変装をしてこっそりと近くのコンビニに通って、コンビニグルメをアレンジするマンガです。
例えば、茶わん蒸し×鮭おにぎりで、《茶わん蒸し雑炊》や、スナック菓子×おでんの《スナック菓子揚げおでん》と言った、チャレンジメニューが多い、この作品の梅本さんイチオシが、《わらび餅フォンデュ団子》です。
わらび餅を溶かし、お団子につけて食べます。お団子の正体は、醤油せんべいを砕いて練ったものです。わらび餅と羊かんを溶かして、ソースにしています。ひとくち食べて、一言、「美味しくない」と、ガッカリのマツコさん。味がしないようです。しかし、作った本人、梅本さんは、美味しいと食べていました。見た目は確かに、味が薄そうに感じました。
改良を重ねて半年!新生!ブラックカレー
今年1月の放送で、マツコさんに酷評された、ブラックカレーですが、もうマズいなんて言わせない!と、リベンジをするようです。
”包丁人味平”に出てくる、《ブラックカレー》は、コールタールのようにまっ黒なのが特徴で、一度味わえば、もう一度味わいたくなる中毒性も、持っていると言います。
そこから、梅本さんが考案したレシピは、スパイス・タマネギ・小麦粉を炒め、焙煎するように、黒くする方法でした。こうして、3日間かけて作った、梅本流ブラックカレーが登場し、試食してみますが、「不味いです」と、惨敗。1.焦がしすぎで、2.何かが圧倒的に足りてない。3.最後にゴミみたいな味がすると、散々な言われようでした。
前回の出演以降、カレー研究科への取材や、本格スパイスの調査など、試作を続けること6か月。生まれ変わった、ブラックカレーとは一体?
まずは、スパイスを炒めて、香りを出します。そこに、タマネギを加え、飴色になるまで炒めます。前回の反省を活かし、タマネギの炒め時間を、3日から30分に短縮。かなりの時短です。
トマトの水煮缶を加え、旨みをアップし、ここで、最大のポイント、黒さを出す食材が登場します。それは、ブラックココアパウダーです。主にお菓子などに用いられますが、カレーに入れても違和感なく使えると言います。
そして出来上がったものが、スタジオに登場します。その前に、ブラックカレーを食べたいという、サプライズゲストが!”包丁人味平”の作者・ビッグ錠先生です。
まずは、3人で旧ブラックカレーを試食してみます。
ひとくち食べた、ビッグ錠先生の、「うんめぇ〜」という反応に、驚くマツコさんでしたが、「全部は食べられない」と、やはり無理だったようです。
マツコさんも、顔をしかめ、その表情だけで、不味さが伝わりました。
続いて、新生ブラックカレーの登場です。黒くて、サラサラのルーが、前回とは違うと言いますが、味はどうでしょうか?
まずは、ビッグ錠先生が、食べてみると、首をかしげて「カレーって感じじゃない」と、納得いかない様子。それを見たマツコさんは、「3回目やるんですか?」と、食べる前から顔がこわばっていました。
マツコさんも食べてみると、感想に納得し、「イタリア料理みたい」だと話しました。パスタに和えると美味しそうだとも話し、トマトの強い酸味を感じたようです。
これを作る過程で、スタッフに味見してもらい、色々な意見をもらったので、梅本さん自身、何が正解か全くわからないまま、作っていたと言います。結局は、前の方がよかったという、まさかの結末でした。
マンガ飯の限界に挑戦!火の玉チャーハン
最後に梅本さんが、どうしても作ってみたいマンガ飯として、紹介したのが、”スーパーくいしん坊”です。偶然に、こちらもビッグ錠先生の作品です。
大きなお寿司を作って、ハープで一気に一口サイズに切ったり、大量の麺を湯切りする時に、洗濯機を使うなど、斬新な調理法が、数々出てきます。
その中でも、梅本さんのやってみたかったマンガ飯が、《火の玉チャーハン》です。作者のビッグ錠先生が、誰もやらないと思って描いているという、そのマンガ飯を、今回スタジオで実演してみることに。
登場したのは、火の玉チャーハン専用に作った、特製鉄球鍋!
- 天井から、10mのワイヤーで吊り下げた鍋に、具材を入れ…。
- 巨大コンロの上で、回転させながら加熱する仕組みです。
鍋に丁寧に油を引く梅本さんは、リハーサルで大惨事になったと、少し緊張気味でした。回転させた鍋が、横になってしまい、隙間からチャーハンがこぼれる失敗だったようです。卵が半熟で、卵かけご飯が、体中にかかってしまったと言います。悲惨だったでしょうね。
ここで、火の玉チャーハンの作り方が、紹介されました。誰も真似する人は、いないとは思いますが。
- ご飯・具材・調味料を混ぜる
- 鉄球鍋の中に入れる
- 飛び出ないように密閉する
- ガスコンロの上に吊るす
- 20回ほどワイヤーを回す
- 火をつけて炒める
果たしてどうなるのでしょうか。
いい感じに回転して、パチパチ音がなっているようです。火を消して、開けてみると、固まって、なかなか落ちてきません。しかし、出来てはいるようで、食べてみると、「美味しい」と、ちゃんとチャーハンになっていて、「普通すぎるくらい普通」という感想でした。
梅本さんは、リハーサルが地獄だったと語り、本番は上手くいって、満足そうな表情を見せて、終了でした。
最後に
ユニークなものばかりで、なかなか真似してみようと思うものは無かったですが、ある意味”夢”を叶えられていて、素晴らしいなと思いました。
今回は、「マンガ飯の世界」と「お神輿の世界」の2本立てでした。
「お神輿の世界」は、こちらをご覧ください。