カランコエと言えば、花がたくさん咲くことで知られている多肉植物です。
たくさんの種類があり、花色も豊富でコレクション性が高く人気があります。
葉を楽しむタイプもありますが、今回紹介するのは花を楽しむタイプに絞りますね。
丈夫で育てやすく、見応えのある花を咲かせるので初心者さんにもおすすめです。
それでは、カランコエの特徴と栽培のポイント、代表的な品種を紹介していきます。
カランコエって、どんな多肉植物なの?
ベンケイソウ科リュウキュウベンケイ属(カランコエ属)に分類されています。
カランコエは学名で、和名ではリュウキュウベンケイと呼ばれています。
マダガスカル島、東アフリカ、東南アジアなど、広範囲に分布している多肉植物です。
初めて発見されたのはマダガスカル島で、その後ドイツで品種改良がされ始めました。
日本に入って来たのは昭和の初め頃です。
カランコエはとても丈夫で増えやすい、短日植物です。
短日植物というのは、日照時間が短くなると花を咲かせる植物です。
肉厚の葉にはたくさんの水分を溜めこむ事が可能で、乾燥にとても強いです。
葉が地面に落ちると、そこから新しい芽が出て増えていく性質があります。
また、花色や形のバリエーションが豊富なのも魅力です。
品種によって花の大きさも違っているので、色々集めてみるのも楽しいですよ。
鮮やかな色が多いので、見応えがあります。
カランコエには、「幸福を告げる」という花言葉があります。
そのため、贈り物にしたら喜ばれそうですね。
他にも「たくさんの小さな思い出」、「あなたを守る」、「おおらかな心」といった、良い意味の花言葉が揃っています。
カランコエの栽培ポイントについて
カランコエは丈夫で育てやすく、簡単に増やせる多肉植物です。
ですが、ポイントを知らないで育てると枯れてしまう場合もあります。
特に難しいことはないので、一通り読んでみてくださいね。
栽培環境
鉢を置く場所は、季節によって変えるようにします。
春と秋には、日当たりの良い場所に置きましょう。
風通しが良くて雨が掛らない場所が適しています。
蒸れると腐ってしまうことがあるので、気を付けてくださいね。
夏は日差しが強いので、直射日光に当たると葉焼けを起こしてしまいます。
半日陰に移動させたり、簾などで遮光してあげましょう。
高温多湿が苦手なので、蒸れには特に注意してください。
風通しが良い場所に置くことが大切です。
冬は、寒さに弱いカランコエにとって厳しい季節です。
気温が10℃を下回ったら、家の中に入れましょう。
日当りの良い窓辺に置いてあげると良いです。
夜になって窓際が冷えてきたら、今度は部屋の中央に移動してあげると良いでしょう。
その際には、エアコンの風が直接当たらないようにしてあげましょう。
水の与え方
水の与え方にも、ちょっとしたコツがあります。
春~秋には、土が乾いてから水やりをしましょう。
鉢底から水が流れ出すくらい、たっぷり水やりをします。
葉や花に水が掛らないように、株元に水やりをしてくださいね。
そしてまた、土が乾き切るまで待ちます。
カランコエの根は水を吸収しにくいので、頻繁に水を与えていると根腐れを起こしてしまうんです。
真夏は気温が高いので、朝か夕方に水やりをしましょう。
日中に水やりをすると、鉢の中が高温になり枯れてしまいます。
冬は休眠期になるので、水やりは控えるようにします。
気温が15℃より低くなる頃から、水やりを減らしていきます。
10℃以下なら、土が乾いて4~5日経ってから水やりをするくらいで良いでしょう。
5℃を下回るようなら、水やりをストップして耐寒性を高めてあげるのも良いです。
肥料
春、秋にそれぞれ液体肥料を与えましょう。
薄めの液肥を、2週間に1回くらいのペースです。
夏と冬には、肥料を与えないでください。
カランコエの代表的な品種を紹介
カランコエにはたくさんの品種があります。
ここでは、花を楽しむタイプの中から代表的なものだけ紹介していきますね。
ブロスフェルディアナ
カランコエと言えば、一般的にこの品種のことを指します。
1cmくらいのピンクの花をたくさん咲かせるので、とても華やかです。
八重咲きやバラ咲きもあり、見ごたえ抜群です。
和名で、紅弁慶とも呼ばれています。
ウェンディ
こちらも代表的で人気の高いカランコエです。
花は3~5月が見頃で、釣り鐘型の可愛らしい形をしています。
赤紫色に黄色の縁取りが、とてもキュートですよ。
テッサ
オランダで生まれたカランコエで、黄色~オレンジ色の釣り鐘型の花が咲きます。
花数がとても多いので、パッと明るい雰囲気になりますよ。
花は2cmくらいの大きさで、見応えがあります。
パリ
花色の豊富さが特徴の、カランコエ・パリ。
八重咲きの品種で、花がまるでバラのように見えるので「クイーンローズ」という商品名がつけられたりします。
こんもりとたくさん花を咲かせるので、お店にあったら絶対注目しちゃう美しさです。
開花期にはとても豪華な雰囲気になるので、贈り物にしても喜ばれることでしょう。
不死鳥
なんともかっこいいネーミングの品種ですよね。
全体の姿が、羽を広げた鳥のように見えるのが特徴です。
錦蝶と子宝弁慶草の交配種です。
花はとても小さいですが、ベル型で赤く数が多いのでボリューム感があります。
最後に
多肉植物のカランコエについて、特徴や栽培ポイント、代表的品種の紹介をしましたがいかがでしたか?
ここでは花を楽しむタイプだけを紹介しましたが、葉の美しさを楽しむタイプも存在しています。
どちらも育てやすく、初心者さんにもおすすめの多肉植物ですよ。
カランコエは乾燥に強く、高温多湿に弱いです。
栽培する時には風通しの良い場所に置いて、蒸れに注意しましょう。
また、お世話のし過ぎで常に土が湿っている状態だと、根腐れを起こしてしまうので気を付けましょう。
夏の直射日光や冬の低温を避け、様子を見ながら育てていくようにしましょう。
とは言え基本的に丈夫で増やしやすいので、それほど神経質になることはありません。
初めて多肉植物を育てる人にもおすすめですよ。
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