MENU

西郷どん 第18回「流人 菊池源吾」のあらすじとネタバレと感想。

  • URLをコピーしました!

第17回では、幕府に追われた吉之助(鈴木亮平さん)と月照(尾上菊之助さん)は、命からがら薩摩にたどり着いたものの、再び権力を握った斉興(鹿賀丈史さん)によって、日向送り…つまり暗殺命令が下されました。

吉之助の親友・大久保正助(瑛太さん)は斉興に掛け合って、月照を殺せば吉之助の命は助けるという約束を取り付けます。しかし吉之助は月照と共に死ぬ道を選びました。2人で入水し、暗い海に沈んでいったのです。

50ff202ec0c1571836c01b9050b7f65e_s_052218_020445_AM

前回の第17回「西郷入水」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

あわせて読みたい
西郷どん 第17回「西郷入水」のあらすじとネタバレと感想。 前回の第16回、尊敬する藩主の島津斉彬(渡辺謙さん)の死を知った吉之助(鈴木亮平さん)は、斉彬の意志を継ぐべく行動します。近衛忠煕(国広富之さん)に働きかけ朝廷から...

それでは、第18回「流人 菊池源吾」のあらすじと感想です。

目次

サトウキビの島

波打ち際で歌う若い女性。南国風の髷と服装で、そこが薩摩ではなく奄美大島だと分かります。

海に飛び込んだ吉之助は奇跡的に助かりましたが、月照は帰らぬ人となってしまいました。生き残った吉之助は、菊池源吾と名を偽って奄美大島に幽閉されることになりました。

奄美大島は、徳川家康が幕府を開いた頃、武力によって薩摩に制圧されました。以来、薩摩の支配下にあり、年貢として毎年、サトウキビで作った砂糖を納めています。取り立ては厳しく、シマンチュの暮らしは困窮していました。冒頭の若い娘・とぅま(二階堂ふみさん)はこの島の豪農・龍佐民(塚本明さん)の姪。とぅまは腹が減ったと泣く男の子(山下心煌くん)に「タケ、泣くな!」と、歌を歌って慰めます。サトウキビを狩り、搾り器で絞る作業をしながら、とぅまの歌につられて、皆も歌いだします。

吉之助は、龍家の離れを住処として与えられていました。この島に渡る直前、吉之助は斉彬(渡辺謙さん)からもらった短刀を首に当てて死のうとしました。しかし正助に「おはんは死んだらいかん。天がおはんを生かしたとじゃ」と、止められます。吉之助は「天がおいを生かしたち?嘘じゃ」「おいに生きる値打ちなどなか~!」と、木に頭を打ち付け、地面に転がり荒れ狂います。

とぅまはその様子を遠くから見ていました。「アンゴ」とは、薩摩の侍が島にいる間だけ妻とる女性のこと。しかし吉之助はどの女性がきても追い返してしまいます。そこでとぅまが「アンゴにはならないよ」と、妻にはならないけれど世話だけをしにいくことになります。

さつまいもと汁物の食事に出しました。島の女性は、魔除けの入れ墨を手の甲にしています。それを見た吉之助は、「そげな入れ墨の手で作ったもんが食えっか!」と、お膳をなぎ倒していました。

シマンチュの困窮

島には貨幣がなく、黒糖を貨幣代わりに米などと交換して生活しています。しかし交換の歩合は不当なもので、シマンチュの暮らしは薩摩藩の意のままになっていました。まるで植民地ですね…。

明くる日、飢えたタケがこぼれ落ちた砂糖を拾ってなめてしまいました。島代官は「島の砂糖は皆薩摩んもんじゃ!そいを盗み食うのは薩摩のお殿様のもんを盗み取るのと同じこっじゃ!」と、タケとその母親を手打ちにしようとします。

突然現れた吉之助が、役人の棒を掴んで止めます。吉之助は代官の襟元を掴みますが、佐民が「菊池様!そこまでに!悪いんは我々です。お代官様にもしもの事があれば、島ん者全員が罰を受ける事に…」と言うと、吉之助は無言で立ち去っていきました。

とぅまの兄・富堅(高橋努さん)は、あいつは悪いことをしたに違いないと決めつけます。とぅまは薩摩同志で殺し合えばよかったのに、と…。2人とも、薩摩の侍をかなり嫌っています。

斉彬の功罪

翌日、とぅまは吉之助に食事を出しながら「タケをありがとう」とお礼を言います。とぅまは島のことを何も知らない吉之助に「こん島は砂糖の地獄になりよった」「みんな蘭癖の殿様せいだち、あにぃが言ってたよ。殿様が死んだ時は、島中みんな喜んだ。これで地獄のような暮らしも少しはマシになるかち。でも何も変わらない」と、島の現状を訴えます。

吉之助は尊敬する斉彬を悪く言われ「亡き殿は一番に民のこつを思うて国のために、どれだけ尽くされたち思っちょっとじゃ!」と怒りますが、とぅまは「私らは民のうちに入っとらんかったんだ」と、怒りを抑えた顔で呟いて立ち去ります。とぅまは浜辺まで走り、海に向かって「神様ー!」と叫びました。

島に嵐がきます。正助から届いた文には、安政の大獄で多くの者が処罰され、あの橋本左内も処刑されてしまったと書かれていました。最後の最後まで、この国は変わらねばならないと、憂国の念を訴え続けて死んでいった左内。吉之助は涙を流し「ないごて左内どんまで…。殺せ…殺せ!おいを殺さんか!」と嵐の中、叫びました。

蚊の運んだ病

嵐が去った翌朝、道に倒れていた吉之助をとぅまが発見します。吉之助は佐民の家に運ばれました。島の巫女・ユタ(秋山菜津子さん)の見立てによると、蚊が悪さをしたのだと言います。高熱を出して暴れる吉之助を「魂が抜ける!布団をかけろ!」と家族全員で押さえつけます。とぅまも「戻ってこい」と言いながら、胸にしがみついて押さえます。

朝になると吉之助の体調は回復。むっくりと起き上がった吉之助に、佐民がとぅまの作ったソテツの粥を差し出します。佐民はとぅまの事を教えてくれました。とぅまの父は島代官の不正を訴えに薩摩に行ったが、殺されてしまった。そのため、とぅまと兄は、薩摩を憎んでいるのだと。そのとぅまが吉之助の首を掴んで「死ぬな」と看病してくれたのです。

吉之助はとぅまにお礼を言います。吉之助は「おはんらの苦労を何一つ知らんまま、おいは藩の金を湯水のように使うてきた」「とまどん、頼む。おいにこん島の事を教えてくいやんせ」とお願いすると、とぅまは優しい表情になって「分かった、ついてきな」と、吉之助の手を取って駆け出しました。

次回は「愛加那」。

あわせて読みたい
西郷どん 第19回「愛加那」のあらすじとネタバレと感想。 第18回、吉之助(鈴木亮平さん)は幕府から逃れるため、菊池源吾という偽名を使って奄美大島で潜伏生活を送ります。生き残ってしまったことに絶望し荒れ狂う吉之助は、島...

愛加那は、吉之助がとぅまにつけた名前です。

予告では「おいの妻になってくいやんせ」という吉之助のセリフ。しかしとぅまは「菊池様はいつか薩摩に帰る人…」とつぶやくシーンも。「西郷どん」のキャッチコピーに「奄美で愛に目覚め…」とありますね。険悪な2人でしたが、これからどんな関係になっていくのか楽しみです。

[br num=”1″]




この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次