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いだてん~東京オリムピック噺~ 第44回「僕たちの失敗」のあらすじとネタバレと感想。

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前回の第43回では、テレビ寄席でオリムピック噺を披露していた五りん(神木隆之介さん)がオリンピック宣伝部長に抜擢されました。

ジャカルタで開かれるアジア大会に出場するため、日本人選手団が出発。

しかしインドネシア政府が台湾とイスラエル選手の入国を拒否したため、IOCはこの大会を認めないと通達しました。

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事務局の田畑政治(阿部サダヲさん)、東(松重豊さん)、津島(井上順さん)らは、大会に参加するかしないか、決断を迫られます。

前回の第43回「ヘルプ!」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第44回「僕たちの失敗」のあらすじと感想です。

目次

決断

スカルノ大統領とのズブズブの関係を指摘された川島(浅野忠信さん)は開き直り、政治に参加・不参加の決断を迫ります。政治は選手とアジア発展のために「出ますよ」と参加を宣言。「今日本が引き揚げてアジア大会ぶち壊して、その代償として東京オリンピックやって、盛り上げるかね?」「だったら出たほうがいい!絶対!」と言うと、選手から拍手と歓声が沸き起こりました。

日本人選手は好成績を連発。しかし日本のマスコミは、参加を決めたことに対するバッシングばかり報道します。

日本は155個のメダルをとり、総合1位となりました。しかし政治の本当の戦いは帰国してから始まります。政治が飛行機から降りた途端、マスコミに囲まれました。タバコを片手に「今考えてもあれが最善のやり方だったよ」「もっと世界を見てこいよ!」などと偉そうにしゃべる様子が報道され、新聞各社から批判が殺到します。

どこで間違えたんだ?

10月10日に控えた志ん生(ビートたけしさん)と五りんの二人会を前に、娘の美津子(小泉今日子さん)は「大名人・古今亭志ん生との二人会だもん、アンタにもしゃんとしてもらわないとね」と、志ん生のお下がりの黒い羽織を五りんに渡しました。

世間の批判が政治に集中するのを見計らって、川島が動きます。オリンピック準備促進特別委員会を開き、政治と津島を国会に招致しました。議員たちは「だらしがないやつらだ」「田畑さん、あなたの発言がいかにもひどすぎるのです」と非難。田畑は何度も答弁台に立たされ「私の発言の仕方が非常に悪かったと。混乱を来したことは非常に相済まぬと思っております」と謝り続けながら、『どこで間違えたんだ、オレのオリンピック』と、思い出そうとします。

「今後はオリンピックを国家事業と捉え金を出す。その代わり、時には口も出してしっかりと管理する所存です」と川島が発言。そのセリフを聞いて、かつて自分が高橋是清に同じことを言った場面を思い出し、「あ、あん時だ!」と愕然としました。

政治、辞任する

その夜、川島、東、津島の3名が会食し、津島は「私が会長の座を退くことで、今回の騒動の火消しになるのであれば、致し方ない」と、辞任を申し出ます。その代わりと条件を出しました。その条件とは…?

国際陸連から連絡が来て「ジャカルタ問題に関する制裁は、インドネシアのみ。日本を含めた参加国に責任無し!」と岩田(松坂桃李さん)が報告すると、田畑は「はぁーこれで東京オリンピックも安泰か」と、安心します。

政治が上機嫌で懇談会場に行くと、みんな静まり返っていました。東が立ち上がって「田畑さん、津島さん、今日はお二人の責任問題を議論する場なので、ご退出ください」と言い渡します。津島の条件とは、政治も一緒に辞めさせることでした。政治は暴れ「オレが辞めたらオリンピックはどうなるんだよ!」と叫び、男2人に引きずられて部屋の外に追い出されました。残った岩田は「何ですかこれ?」「田畑さんいないで何話すんですか?」と大声を上げます。東は「座ってくれ!岩田!!」と、いつになく激しい声で怒鳴りました。

昭和37年10月2日、田畑は事務総長を解任されました。会見の様子がテレビで流れます。「誰がこのレールを敷いたんだ、私なんだ。だがこのレールを走れない。最後まで走り切ることができないのは、甚だ残念でならない…」と、すすり泣きました。

政治が辞めると、五りんの宣伝部長の仕事もぱったりと来なくなりました。公園のベンチで、志ん生と五りんが稽古をします。帰り際、五りんが一杯誘いますが、志ん生は断りました。「人間てえのは、潮時ってもんがあってな」「明日うまく行かなかったら、それが潮時だ」と真面目に言います。

替り目

二人会当日、五りんは質屋に駆け込み、例の羽織を出して「これ曲げてください」と、店主に頼みます。楽屋には『足袋に出ます』と、旅と足袋をかけた書き置きが残されていました。二人会は独演会に変更され、志ん生が高座に上がります。出囃子で拍手が沸き起こり、志ん生は「えー、酒というものはですね」と『替り目』を演じ始めました。

政治はバー・ローズで連日飲んだくれていました。家に帰ると「おい菊枝ちゃん、酒くれ!」と叫びます。『替り目』の「酒くれ」「いけませんよ、今日は。今日は出さない」「何だい、飲ませねえとは何だい!」というセリフと、政治と菊枝(麻生久美子さん)のやりとりがオーバーラップしました。つまみが何もないので、屋台のおでんを買いに行った菊枝の後ろ姿を見ながら「いい女房だな、ホント」、そこで志ん生の落語に切り替わります。「オレにはもったいねえ、この飲んだくれの世話をしてくれんのは、三千世界広しと言えども女房よりいねえんだ」

政治が「命より大切なオリンピックを取り上げられて、てめえの敷いたレールを知らないやつが走るんだよ。面白くねえよ、ちくしょー!こうなったら思いっきり女房孝行してやろうじゃんね~」と独り言を言っていると、菊枝が「あなた」と呼びかけて、玄関へ促します。そこには『オレのオリンピック』こと国立競技場の模型が置かれていました。灯りを付けると岩田、鶴さん(皆川猿時さん)、森西(角田晃広さん)ら、事務局の4人が立っています。森西が「こんな迷惑なもん、置いてかれちゃ困るよ」、鶴さんが「そうだよ、まーちゃん。ちゃんと完成させないと」とからかいました。政治が「お前ら…オリンピックの顔と顔と顔と顔と…」と、東京五輪音頭の歌詞をつぶやくと「顔!」と4人が政治を指差し、皆で笑いました。

次回、第45話「火の鳥」です。

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菊枝は「もう見てられないんですよ、オリンピックがすべての人だったのに」と悲しみます。

そして東洋の魔女にも解散の危機が…。

そんな時、日本で初めてオリンピックに出場した男・金栗四三が現れます。

「オレはもうオリンピックはやれん。貴様に託してるんだ、オリンピックを!」と言う政治に、サブタイトル「火の鳥」の如く復活のチャンスはあるのでしょうか。

次回も楽しみです!

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