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西郷どん 第17回「西郷入水」のあらすじとネタバレと感想。

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前回の第16回、尊敬する藩主の島津斉彬(渡辺謙さん)の死を知った吉之助(鈴木亮平さん)は、斉彬の意志を継ぐべく行動します。

近衛忠煕(国広富之さん)に働きかけ朝廷から勅許をもらい、水戸藩主・徳川斉昭(伊武雅刀さん)や一橋慶喜(松田翔太さん)に挙兵を依頼。

しかし大老・井伊直弼(佐野史郎さん)は幕府に逆らう者たちを次々に弾圧。徳川斉昭や一橋慶喜も蟄居させられ、身動きが取れない状態に。

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弾圧の手は、橋本左内(風間俊介さん)や月照(尾上菊之助さん)、吉之助にも及びます。月照と吉之助は、薩摩に逃げることに…。

前回の第16回「斉彬の遺言」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第17回「西郷入水」のあらすじと感想です。

目次

薩摩へ

山の中を歩いて、なんとか熊本まで逃げた吉之助、月照、有村俊斎(高橋光臣さん)の3人。お使い僧だと偽装して、薩摩の厳しい関所を切り抜けました。雨の中、吉之助の家にたどり着きます。体力を消耗した月照を休ませながら、しばらく吉之助の家に匿うことに。

斉彬の死後、薩摩に斉彬の父・斉興(鹿賀丈史さん)が帰ってきました。斉彬の義弟・久光(青木崇高さん)は斉興と対面します。斉彬は亡くなる前に、久光の息子の茂久(中島来星くん)を次期藩主にするよう、遺言を残していました。弱りきった斉彬は「我らの家督争いを面白がっておる連中が家中にはまだ大勢おる」「それを抑え、茂久を支えられるのはお前しかおらん」と久光に藩を託したのです。

久光は斉興に、斉彬の遺言を伝えます。そして「いずれは兄上の御無念を晴らしたかち思っておいもす」と、京へ挙兵したい旨も宣言。すると斉興は「あっはっはっは!」と何故か高笑い…真意はどこにあるのでしょうか。

天璋院と幾島

江戸では、篤姫が落飾して「天璋院」と名を改めました。新しい将軍・家茂は、家定の養子なので、天璋院と家茂は親子の間柄になります。天璋院と対面した家茂は「母上は私が徳川の家を継ぐことをよく思っておられなかったと聞きました」「私は母上を信じることができませぬ」と言って立ち去ります。策士の井伊は、2人が近づかないよう、家茂に何か吹き込んだようです…。

天璋院の教育係・幾島(南野陽子)は、自分たちの役目は一橋慶喜を将軍にすることだった、勝負に敗れた今は「いっそ、おいとまを頂戴致しましょう」と、薩摩に帰ることを勧めます。しかし天璋院は「それに私の帰るべき家はもう薩摩ではない。私のお家は…徳川じゃ」と、江戸に残ると言います。幾島は「古来、戦に敗れた者が咎を受けるのは当たり前のこと。御大老様にもこれで少しは示しがつきましょう」と、汚名を被って辞職し、京に帰ることに…。涙で見送る天璋院。幾島も、ふすまを閉めた後に静かに涙するのでした。

斉彬の遺言どおり、茂久が藩主となって久光が後見に。それをお披露目するために一堂が揃った席に、斉興が登場。「わしからも頼んど。我らこいからは新しか殿を皆で支え、御公儀に恭順の意を示す」と、宣言しました。久光は「ないを言わるっと…話が違いもす!」と驚きますが、斉興が「島津家は今や取り潰しの目に遭うやもしれんとじゃ。」「借金500万両の薩摩を立て直したのは誰ち思う!?こんわしじゃ!皆の者、心配致すな」と言うと、家臣たちも賛同。斉興は藩の実権を取り戻しました。

日向送り

月照と吉之助は、日向送りが決まります。日向送りとは、日向まで追放して処刑することを意味します。見殺しにはできないと、直訴しようとする郷中の仲間たち。吉之助はそれを抑えながら「とりあえず飲まんね」と、酒を勧めます。運命を受け入れている様子…。しかし正助は「おいはまだ諦めんど!」と諦めません。

吉之助は月照に「遠か薩摩まで数百里も旅してもろうたどん…月照様をお救いすっこつは、かないもはんじゃした」と手をついて頭を下げます。月照は「私の命は、とうに預けてますよって」と、穏やかに死を受け入れたのです。

気力を削がれたような表情で、書庫の隅で1人囲碁をする久光。正助が訪ねて「西郷と月照様をお救い頂けもはんか!」と頼み込みますが、久光は「おいにはどげんすっこつもできんち言うちょっとが。下がれ」と、断ります。正助はさらに、このままでいいのか、斉彬様の意志を守りたいとは思わないのかと食い下がりますが、久光は「おいをたきつけるとは、無礼千万じゃ!」と大声をあげ、碁石を投げつけてきました。それでも正助は「おいは…諦めんど」と、吉之助を助けようとします。

正助は藩の重臣・山田に頼み込み、斉興に面会できるよう取り計らってもらいます。斉興が「こげんこつまでして西郷の命を救いたかか?」と聞くと、正助はここで西郷を殺めれば斉彬を慕っていた者の恨みを買い、藩の中で争いが起きると説明。斉興は「じゃが、まっこと西郷にできるかの?」と、吉之助の価値を問うと、正助は「私がやらせてみせもす」と、きっぱりと言い切りました。

冬の海に沈む…

そのころ西郷家では、吉之助が江戸風にうなぎを蒲焼にして家族に振る舞っていました。弟たちも使用人の熊吉も、ほっぺが落ちるほど美味いと喜びます。そして家族に今度の役目はちょっと長くなると告げます。

正助が吉之助を訪ね、助かるために1つだけ策があると言います。吉之助が月照を切れば命を助けると、斉興が約束したと言うのです。びっくりした吉之助ですが「よか、切りもそ」と承諾しました。

吉之助と月照を乗せた船が、夜の錦江湾にこぎ出します。季節は冬。月照は寒くないと言いますが「なんぼ修行を積んだ身ぃでも未練ですなぁ。心は死ぬと決めてても、体が生きよう生きようとして…」と震えながら呟きます。そして『大君のためには何かをしからん薩摩の迫門に身は沈むとも』という辞世の句を詠みました。

西郷家に、斉彬からもらった大事な短刀が飾ってあることを知った正助は、吉之助が月照を切らずに死のうとしていることを察します。浜辺から姿の見えない吉之助の船に向って「吉之助さぁ~!死ぬな!死んじゃならんど!」と、叫びました。

船の縁に立ち、月照の手を取る吉之助。吉之助が「月照様、共に参ります」と言うと、「ありがとう。これで長い旅路も安心できます」と月照も答えました。月明かりの下、しっかりと抱き合う2人。そのまま海に飛び込み、暗い水の底に沈んでいきました。

次回は「流人・菊池源吾」、舞台は南の島に。1人生き残った吉之助は「菊池源吾」として南の島に流されます。「オイを殺さんかー!」と叫ぶ吉之助。この島で、吉之助はどのように過ごすのでしょうか?次回も楽しみです。

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