2017年11月21日に放送された「マツコの知らない世界」を見ました。
今回は、「地元パンの世界」と「護身術の世界」の2本立てでした。
その中から、「護身術の世界」について、まとめてみました。
「地元パンの世界」は、こちらをご覧下さい。
出演者・オープニング
出演者は、マツコ・デラックスさん。そして、世界中の護身術を知る男、長野峻也さんです。
女性にとって、何かと危険の多い現代。”自分の身は自分で守る”ことが、求められますが、そこで注目を集めているのが、護身術です。
多くの海外セレブが、トレーニングを公開。キックボクシングのジムには、女性が溢れています。イスラエルの護身術、クラヴマガが大流行中で、今、女性達は強さを求めているのです。
今回は、世界中の護身術を知る男、長野峻也さんが、女性に役立つ護身術を、紹介してくれます。
案内人の長野さん、実はスゴい武術研究科で、これまでに、70もの護身術や武術を習得し、現在は、自らの道場を開設しています。全国に200人の弟子をもち、数々の著作もある、護身術界の伝道師なのです。
長野さんが、護身術にハマった経緯は、幼少の頃、いじめられっ子で、護身術を独学で勉強して、克服したことからだと言います。
23歳の時に、平安時代に始まったと伝えられる、忍術流派のひとつ、戸隠流に入門します。
24歳の時、女友達のストーカーを撃退しますが、そのストーカーは、話せばわかる人だったらしく、護身術は使わず。
現在は、ご自身の道場を開設し、お弟子さんに技術を伝えています。
強い女性が大活躍 世界のオススメ護身術
まず、護身術とは、何でもありの負けない武術だと言います。勝たなくていい、負けなければいい。一番は逃げるのがいいですが、身を守るために、取る行動のことと、話しました。
早速、護身術がどんなものなのか、紹介してもらいました。
東京・六本木にある、〈マガジム〉では、イスラエルの護身術、『クラヴマガ』の、実戦的な護身テクニックが学べると、大人気です。元々、戦場で使うために、開発された護身術で、イスラエルには女性の兵士も多いので、男にダメージを与えるが、盛り込まれています。
そのポイントが、急所への攻撃です。女性が、男から身を守るのに、最も効率がいいと言います。
実際に、護身術を使って痴漢を撃退した、防犯カメラの映像が、流れましたが、見事な攻撃。女性は当時27歳で、中国武術の経験者と思われます。エレベーター内で、背後から手を伸ばしてきた男に、顔面パンチ〜金的〜ひざ蹴りの流れがお見事です。
こうやって見ると、やはり結構ガチな方々が多く、実際そうでないとなかなか倒せないということで、女性も格闘技を経験した方がいいと、話していました。
続いて、長野さんは、防御がスゴい護身術動画として、痛みを和らげる画期的な技術、ロシアの『システマ』を紹介します。
最近少し流行ってきているという、このシステマは、隠密作戦を行うと言われている、ロシアの特殊部隊「スペツナズ」が取り入れている武術です。
東京・四谷の〈システマ東京〉では、多くの女性が、システマを学んでいました。
創始者の、ミカエル・リャブコさんは、ロシア軍特殊部隊の出身で、自らが戦闘で得た経験を活かして、システマを作り上げ、護身術界の世界的カリスマと呼ばれています。
このシステマは、常に体の力を抜き、どんな相手にも柔軟に対応する、武術です。中でも最も特徴的なのが、痛みへの対処法。独特の呼吸法で、痛みを体外に逃がします。
さらに、パンチをみぞおちにくらっても、体をくねらせて、痛みを体外に逃がす方法があります。強烈な痛みには、呼吸&くねらせで対応し、痛みを和らげるのです。
呼吸法は、鼻から息を吸い、横隔膜を上げます。そして、口から小刻みに、息を吐き続けるのが、正しいやり方です。痛みを外に出すイメージで、ヨガにも通ずるような、呼吸法でした。
また、日用品を使った護身術動画も、紹介してくれました。身につける、で戦う、東南アジアの『カリ シラット』です。
カリとは、フィリピンの国技で、棒を使って戦う競技のことです。
シラットは、インドネシアの、素手の攻撃を基本とする、伝統武術です。
埼玉県・幸手にある、〈Gosinてらこや〉では、カリ シラットが学べます。棒を使った武術に、関節技を絡めた、この武術は、岡田准一さん主演の映画「SP」のアクションで使用されました。
特徴は、身近な日用品を、武器として使うことです。例えば、タオルや空き缶などを、身を守る道具として、使うのです。
さらに、相手がナイフを持っていた場合には、ベルトを使って身を守って、ロープやターバンを使う技術を応用しています。これは、攻撃と防御、どちらにも使える、効果的なやり方でした。
実際に、長野さんが、お弟子さんを相手に、披露してくれました。
ベルトの使い方は、まず、相手と距離をとって、ベルトを抜きます。殴ってきた腕を、外側にずらし、そのまま巻き付けて、肘を固めて、蹴りなどで攻撃していました。
ベルトは、細くて長いため、相手の首や手首に巻き付けやすく、特に、革製が丈夫でオススメだそうです。
また、パンチの避け方として、こぶしは面積が狭いため、パンチを少し外せば、当たらないと、長野さん話します。相手のパンチを外したときは、自分が攻撃するチャンスなのです。パンチは、こぶしを見るのではなく、体が回るのを見ると、避けやすいと言います。参考になりますね!
世界から集めた 珍しい護身術道具を公開
長野さんが、マツコさんに見て欲しい、護身術道具コレクションを、 公開してくれました。
15800円の傘は、一見普通に見えますが、護身に使える頑丈な傘だそうです。グラスファイバーで作られ、強さと軽さを両立した、護身に使える傘です。
続いて、マツコさんが気になったのは、鉄製の、先が尖った細長い2本の棒に、リングがついた道具。これは、峨嵋刺(がびし)と言って、中国四川省の峨眉山で生まれた道具です。リングに中指を通して握り、相手を攻撃します。女性が作ったと言われており、元々かんざしとして、使われていたと言います。
十字手裏剣は、忍者が使う、代表的な手裏剣です。この使い方としては、投げるというより、握って相手を切るという、やり方だそうです。本物の道具は、迫力があります。
日本が世界に誇る 究極の護身術を生披露
長野さんは、日本が世界に誇る、護身術動画として、相手に触れない究極の護身術、青木宏之さんの『天真体動』を、紹介してくれました。
東京・新宿にある〈天真体動〉という道場に、青木宏之さん、御歳81歳が、いらっしゃいました。世界的な武道家で、護身術界のレジェンドと、呼ばれているそうですが、その究極の秘技が、『遠当て』です。この技は、気を放ち、相手にぶつけることで、触れることなく倒す秘技です。そんな事が本当に可能なのか?と思ってしまいます。
実はこの遠当て、2000年に、その真偽を確かめる、調査が行われたと言います。調査したのは、科学技術庁に所属する、研究機関です。
青木さんが、ひと部屋挟んだ別室にいる相手に、気を放つという実験を行い、相手の脳波を測定すると、その波に、変化が起きることが、判明したのです。論文には、”未知な情報伝達機構の存在が示唆される”と、記されていました。遠当ては、存在する可能性が、あるのです。
そこで、発表された、長野さんの夢は、青木先生の遠当てを、体験したい!ということです。今回特別に、スタジオに青木先生が来ていただき、長野さんの夢を叶えることになりました。
まずは、従えたお弟子さんへ、デモンストレーションを見せてもらいます。遠当ては、相手の攻撃の意志が強いほど、効果的に気をぶつけることが出来るそうです。
お弟子さんが、青木さんに向かって、殴りかかりますが、華麗な身のこなしで、かわして行きます。そして、相手がダメージを受けてきたところに、強い気を送ると、お弟子さんは倒れてしまいました。生で見る遠当てに、固まっていたお二人でしたが、いよいよ長野さんが、体験します。
長野さんは、攻撃する意志があまり出ないということで、レプリカの日本刀をもち、青木さんに向かいます。
しかし、青木さんは、何度も「はいここ!」と、長野さんに声をかけていました。
何のことだかさっぱり分からず、呆気に取られるマツコさんでしたが、青木さんは、相手が動こうとした瞬間に、大きな声で気を放ち、動くキッカケを阻止していたのだそうです。そう考えると、護身術としては、一番素晴らしい技ですよね。
青木さんは、「マツコさんも、さっきからずっと、スタジオで盛り上げたり、まとめたり、笑わせたりしていた技術が素晴らしく、それも、遠当てですよ」と、褒めていました。それに対し、「もっと精進します!」と、気を引き締めていた、マツコさんで、終了しました。
最後に
役に立つ情報がたくさんあって、タメになりました。でも、普段から気にしていないと、とっさに出てこないものですよね。日頃の意識が大切だと思いました。