2019年7月5日に放送された「マツコの知らない世界」夏の2時間スペシャルを見ました。
今回は、「サンバの世界」と「軽井沢の世界」、「かき氷の世界」の3本立てでした。
その中から、「サンバの世界」についてまとめました。
「軽井沢の世界」と「かき氷の世界」は、こちらをご覧下さい。
出演者・オープニンニング
出演者は、マツコ・デラックスさん。そして、リオのカーニバルに23年連続で出場しているサンバダンサー、中島洋二さん。
中島さんが、大きな緑のサンバ羽をまとって登場するや否や、「中島洋二???」とマツコさんが突っ込み!
「中島洋二じゃない、“アントニオ”よ!」と言う程、日本人離れした顔立ち(と肉体?)で、どうやらマツコさんは、好みのお顔だったようで、「超アガる!」とご機嫌でスタートしました。
マツコさんのリオのカーバルのイメージは、「リオの人達は、そのために生きている」というもの。
中島さん曰く、「あながち間違っていない。生活の中心にカーニバルがある」とのことですが、日本人の一般的なイメージは、
- ただ陽気に踊っている
- 見た目がエロい
- チャラい
とあまり良くありません・・・
そこで今回は、6万人のプロダンサーが出場し、150万人の観光客がおしよせるリオのカーニバルに通い続けている中島さんが、サンバの“チャラい”イメージを覆します!
そもそもどうして中島さんがサンバにハマったのか、まずはプロフィール紹介。
横浜生まれ埼玉在住の中島さんは、武蔵野美術大学を目指した浪人時代に、学園祭でサンバに出会います。
当時は、「楽しそうだな」「友達出来たらいいな」くらいだったそうですが、その後22歳の時に、本場のリオのカーニバルを見て感動して号泣、24歳で初出場、そこから23年連続出場しているそうです。
マツコさんも気になっている、「どうやって生計をたてているの?」ですが、中島さんのお仕事は、サンバの衣装作り。
サンバの派手さとは程遠い、6畳のワンルームで生活しながら、ほぼ毎日制作しているそうです。
中島さんの衣装は、斬新なデザインと着やすさ、丈夫さで、多くのプロダンサーが愛用している人気のものだそう。1着20~25万、高いもので35万円くらいするそうですよ。
そして23年も通い続けていると、「沢山良い写真を撮って頂ける」ということで、自身のカレンダーも作っています!
更に更に、マツコさんには、自身の写真をプリントしたクッションをプレゼント!
マツコさんは、「車に入れて、常に洋二と共に・・・・」と2人見つめ合っていました(笑)
イメージが180度変わる! サンバの知られざる真実
リオのカーニバルは、ただのお祭りではなく「賞金3億円をかけたプロスポーツ」であり、「世界最大のエンターテイメント」だと中島さんは言います。
トップのSPグループには14チーム、その下にA~Eリーグがあり、それぞれ10以上のチームがカテゴリー分けされて戦っているそうです。(2019年の場合)
中島さんは、SPグループの一つ「ウニドス・タ・チジューカ」に所属しているそうですが、これは例えていうなら、歌舞伎のように子どもの頃から練習や訓練を積んだ世界に、外国人が入るようなもの。
狭き門のサンバの世界で、外国人の中島さんが所属しているというのは、すごい事ですよね~。
そもそもリオのカーニバルが始まったのは18世紀頃。
キリストの復活を記念した「イースター」前の46日間は断食生活となるので、その前の(2~3月の4日間)にハメを外して楽しむ、というのがもともとの姿だそうです。
今では賞金をかけたカーニバルになっているのですが、その審査基準は大きく分けて3つ。
- チームの「テーマ」の表現
- ダンスの表現
- チームの統一感
リオにあるサンバ専用会場「サンボードロモ」という、長さ700mの会場を、1チーム1時間20分かけて、4か所の審査員席に向けてアピールしながら練り歩くそうです。
マツコさんが「1チーム、1時間20分??」と驚いたように、合計10チーム以上踊るわけなので、夜9時から朝まで9~10時間以上のお祭りのようですよ。
1チーム3000人ものダンサーがいる中、特に審査の対象となるのは、「旗を持っている男女のダンサー」「楽器隊の前で踊る女性」「ダンスグループの先頭で踊る女性」などのポジション。
踊りや衣装はもちろんですが、肉体美も審査対象になるので、ブラジルでは男性も女性も(このために)整形は当たり前!だそうです。
チームの統一感を審査する項目としては、「歌詞をメイン歌手だけでなく全員で踊れているか」「楽器隊の演奏が揃っているか」「隊列を崩さずにパレードしているか」など、細かくあるので、何日もかけて練習するそうですよ。
チケットは、約2000円からあるそうですが、貴賓席のような1000万円チケットもあり、マドンナやウィル・スミスが使ったとか。
中島さんは「マツコさんぜひ!」とおススメしていましたね(笑)
中島さんももちろん、審査対象になるようなトップダンサーを目指しているのですが、かなりの狭き門で苦労もあるようで、「(そこまで行けてたら)23年間通わないって!」と正直な気持ちを吐露していましたね・・・苦笑
実は、サンバカーニバル、参加すればするほど赤字になってしまうそうなんです。
1チームの衣装や山車を製作するのに、軽く2~3億かかってしまうので、3億円の賞金をもらってもトントン。
14チームでそれぞれ3億円かかっているとすると、42億円が2日間で消えている豪快なカーニバルなんですね。
中島さんはボソリと「賞金の3億円を引いた39億円を、教育や医療にかけたら良いんじゃねーかな」と思わない事もないそうですが、マツコさんは「それがブラジルの良さよ」とフォローしていましたね(笑)
一番お金がかかるのは、やはり衣装と1チーム5台作る山車。
「3億円で済んでないこともあると思う」という豪華さですが、チケット席数の配分や自治体からの補助も出ているそうです。
そして、これだけの規模のチームを優勝に導くのには、やはりプロ演出家さんがいるそうで、中でも過去10年で4回優勝した優勝請負人と呼ばれる、パウロ・バッホスさんという有名な方もいるそうなんです。
自宅の豪邸で撮ったのか、プール脇で寝そべる姿のパウロさんの写真を見て、マツコさん「ゴリゴリよ」と言ってましたね(笑)
衣装に火をつけたり、水を使ったり、ダンサー全員が全身金塗りになったりと、奇抜な演出が得意。
そして優勝もさせてしまうので、ギャラも年々アップしているとか。
パウロさんのアシスタントでさえ、1000万円ということなんで、本人はいかほどなんでしょうね・・・・
マツコ大興奮! 本場ブラジルが認めたサンバを披露
ここまで、中島さんは「リオのカーニバルは練習を積んでいく」「狭き門なんで」と話をしてきましたが、実は朗報があるそうなんです!
それは「一般の人も、お金を払ったら出場できるよ」というもの(笑)
マツコさんも思わず「ブラジルっていう国はすごいわね~」と苦笑いしていました。
そこで、中島さんが簡単に踊れるサンバをマツコさんに教えてくれます。
- 右足を前へ
- 左足を右足へ寄せる
- 右足を後ろに下げる(これを繰り返し)
ポイントは、腰を動かさずにステップすること。
「とは言っても、百聞は一見に如かずなので」、とサンバダンサーのお姉さんたちも交えてまずは見本をみせることに。
音楽がスタートすると、「フオォ~ホゥ」と雄たけびを上げ、賑やかに踊るダンサーたち。
マツコさんもその輪の中に誘われ、何だか楽しそう!!
踊り終えた感想は・・・
「やっぱり、定期的にサンバ隊に出てもらわないとだめね」と、このエネルギー溢れる雰囲気に圧倒されつつ、パワーをもらったようですね。
最後に
サンバって、私も「陽気に踊っている」イメージでした。でも賞金を狙ったスポーツであり、赤字覚悟(それが当たり前!?)の伝統文化なんですね。踊りは出来ないけど、いつかリオに見に行ってみたいですね(笑)
今回は、「サンバの世界」と「かき氷の世界」、「軽井沢の世界」の3本立てでした。
「軽井沢の世界」と「かき氷の世界」は、こちらをご覧下さい。
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