2019年5月21日に放送された「マツコの知らない世界」を見ました。
今回は、「フライパンの世界」と「アジサイの世界」の2本立てでした。
その中から、「フライパンの世界」についてまとめました。
「アジサイの世界」は、こちらをご覧下さい。
出演者・オープニング
出演者は、マツコ・デラックスさん。そして、自宅で40種類のフライパンを使い分ける飯田結太さん。
飯田さんは、3年前に「おろし金の世界」で登場した、合羽橋の調理道具店主さんですが、最近はフライパンにどっぷりハマってしまったとか。
毎日のように、自宅にあるフライパンを使って、「温度の上がり方」「どんな味わいになるか」を研究しているそうです。
そして、ある結論に至ったそうなんですが、それを説明する会話がまるで漫才のよう(笑)
飯田さん「ぼくは、恋愛の相談をされたことは、人生で一回もない」
マツコさん「そりゃそうでしょ」
飯田さん「ただ、フライパンの相談は毎日される」
マツコさん「そりゃそうでしょ!フライパン売ってんだから」
飯田さん「もしかしたら、女子は恋愛と同じくらいフライパンに悩んでいるのではないか?」
マツコさん「いや違う!お前だから、きいてくるんだよ!」
とまあ、女性が恋愛同じくらいフライパンについて悩んでいるかについては、よく分かりませんが、マツコさんも「前回のよりちょっといいかな~」くらいのフライパンにしか出会ったことがないそうです。
スタジオには、飯田さんが日々研究しているフライパン40種類を持ってきてくれました。
色や材質、大きさ、様々なものがありますが、マツコさんが気になったのは、「気にはなるけど、絶対に目が離せなそうだから“いらない”フライパン」と思った、新潟県フジノスの「エバーグリル 25,000円税抜」。
飯田さんは「めっちゃスゴイんですよ」「意外と目を離しても大丈夫」と言いますが、マツコさんは信じません。(笑)
フライパンは、そもそも“焼く”“炒める”が得意な調理器具で、今日はマツコさんの食の好みをかなえるフライパンを紹介してくれるそうです。
最初は、「鶏肉」。
鶏肉の皮目は“カリカリ”というより、“バリバリ”が好みだというマツコさん。皮目は良く焼いてもらいましょう。
そして中身は、「さっぱり」「ジューシー」「ふわふわ」の3つの食感。
マツコさんは「ふわふわって何?」と興味津々。
確かに、お肉を「ふわふわ」とは表現しないかもしれませんね~。新しい食感だそうです。
実はこの「ふわふわ」食感、先ほどマツコさんが選んだ、「エバーグリル」で焼くそうです。
それを聞いて、思わず「そいつか~」と何故か残念そうなマツコさん(笑)
手に取って「重たい~」と言う様に、フライパンでは珍しい、重たいステンレスを加工したもの。
重たいけれども、丈夫で長く使えるそうですよ。
そして、「さっぱり」食感のお肉が焼けるのは、ベルギーのグリーンパン社製「メイフラワーフライパン 5,500円税抜」。
セラミック加工してあり、本体はアルミで出来ているので、マツコさんも「軽い!」とびっくり。
アルミ製は軽いのが特徴なので、扱いやすいそうです。
「ジューシー」食感のお肉が焼けるのは、ドイツのターク社製「ターククラシックフライパン 20,000円税抜」。
マツコさんも「一番オーソドックス」だという、鉄製のフライパン。
ターク社は、職人が一つ一つ鉄を叩いて作っているフライパンの老舗メーカーです。
そして鶏肉を焼く前に、美味しく焼く方法を紹介。
これまでお肉を焼くときは「強火で表面を焼いて旨味を閉じ込める」というのが一般的でしたが、最近は「弱火でゆっくり焼き上げる」方が美味しい、と言われているそうなんです。
その理由は、お肉に含まれているアミノ酸が旨味成分に変わるのが60~80℃なので、その時間が長いほど美味しくなるそうなんです。
そしてお肉の食感をきめるのは、フライパンの熱の伝導率の違いよるそうです。
「その違いを、サーモグラフィーを使って見てみましょう」と飯田さんが言うと・・・
「うわ~もったいない! サーモグラフィーは借りるのが高いのよ~!!」とマツコさん叫びます(笑)
サーモグラフィーで点火3分後のそれぞれの温度を見比べると、確かに「さっぱり」食感のアルミ製は全体的に赤く(熱く)なっていて、「ジューシー」食感の鉄製は中心部が赤く(熱く)なっています。そして「ふわふわ」食感のステンレス製は、赤い(熱い)部分はなく、全体的に青っぽい(冷たい)まま。
熱の伝導率の違いが、
アルミ製:熱の伝わり方が早いので、旨味が抜けやすい
鉄製:熱がゆっくり伝わり旨味が強くなる
ステンレス製:ゆっくりじっくり熱が伝わるので、水分が抜けず蒸し焼きのようになりふわふわな味わいになる
と食感の違いを生み出すようです。
お肉を焼いている間に、マツコさんがスタジオ内に何かを発見します。
「あそこに、すごい輩(やから)がいるんですけど・・・」と飯田さんにボソッと言うと、「彼は、僕が勝手にフライパン界のラストサムライと呼んでいる」、エバーグリーンを作った人、佐藤友昭さんでした!
エバーグリーンを作った株式会社フジノスは、新潟県燕市の調理器具製造メーカーで、日本で初めてIH対応の鍋やフライパンを作ったパイオニアなんです。
人が好さそうな佐藤さんの笑顔を見て、マツコさんも思わず「次の課題は重さ。これを克服できたら主婦層にもいけると思う」とリクエスト。佐藤さんも笑顔で「挑戦してみます」とのこと。
今後に期待しましょう!
いよいよ肉が焼き上がりました!
まずは「さっぱり」を試食するマツコさん、「確かにさっぱりしている」と納得。
次は「ジューシー」。「あー確かにジューシー」「なにこれー。全然違うわ」とジューシーさに驚きつつ、期待通りの食感を感じてしまった自分に「ムカつく」と言ってました(笑)
最後は「ふわふわ」。
一口食べて、「ふわふわか?」と言っていましたが、「一番弾力がある」と感じたようです。
「スーパーの安い肉が高級なお肉になったみたい」「一番味がする」と、美味しさを感じつつ、「“ぶりんぶりん”じゃない?」と“ふわふわ”は納得していなかったみたいですね(笑)
しんなりorシャキシャキ 究極の野菜炒めフライパン
続いては、野菜炒めに合うフライパンを紹介します。
マツコさんに、「しんなり」か「シャキシャキ」か、好みを確認しますが、「その日の気分よね~」と、どちらとも好きなようです(笑)
しんなり野菜炒めが出来やすいのは、チタン製の長谷元「純チタン木柄フライパン 16,000円税抜」。
軽くて、熱の伝導率が早いそうです。
シャキシャキ野菜炒めが出来やすいのは、ステンレス製の宮崎製作所「ジオ・プロダクト ソテーパン15,000円税抜」。
少々重さがあり、熱伝導率は遅いそうです。
作る前に、美味しい野菜炒めを作る方法も紹介。
よく言われている「強火で豪快にフライパンを振る」は大間違いで、「弱火で時々そっと混ぜる」というのがポイントだそうです。
野菜の細胞壁にあるペクチンは、70~80℃で崩壊し、崩壊してしまうと野菜の水分や旨味が流れ出します。
なので、ペクチンを崩壊させるかさせないか、が食感や美味しさの決め手になるそうです。
それでは、早速飯田さんとマツコさんで野菜炒めを作ります。
マツコさん、割烹着を着て小料理屋の女将みたいですね(笑)
まず初めに、「フライパンに火をつけずに、野菜を入れましょう」と飯田さんが言うと、マツコさんは「嫌だ」と拒否! 確かに、こんな作り方見た事ありませんよね!?
それでも、しぶしぶ作り始めるマツコさんですが、更に「上から油をかけて、野菜となじませます」と言われると、「気持ち悪い~」と言ってました。
その後弱火で、約10分。1分に一回ほどかき混ぜる程度でじっくり炒めたものを、食べ比べてみます。
まず「しんなり」を食べると、「これがしんなり?私の中ではシャキシャキの方」と、いつもの野菜炒めとは違っていた様子。
続いて「シャキシャキ」を味わうと、「この対決は“シャキシャキ”の方が美味しい」と断言。
”シャキシャキ”フライパンで作った野菜炒めは、低温で炒めるために水分が抜けず、蒸し野菜に近い状態になり、旨味を含んだ水分が残っているので、美味しく感じるそうです。
マツコさんは「温野菜サラダに近い」と言って、ムシャムシャ食べていました(笑)
女性が悩む料理No.1 卵焼きが絶品なフライパン
次は、多くの主婦が悩んでいるという、「卵焼き」フライパン。
それを聞いてマツコさんは、「そんなに皆出来ないの。愚かだわ~」と自信ありげ。
「(卵焼きを)巻けないと思ってるから負けないんだよ。そうじゃない、巻くんだよ!!」と力強く言い切ります。
卵焼きも、フライパンによって「カリトロ」「トロふわ」「ふわふわ」の食感で作れるというのです。
「ふわふわ」が作れるのは、熱伝導率が早い銅製。丸新銅器「卵焼器関西型 4,500円税抜」
型すぐに固まって水分が逃げないのでフワフワになるそうです。
「カリトロ」が作れるのは、熱伝導率が遅い鉄製。リバーライト「極 JAPANたまご焼き 4,000円税抜」
水分が抜けやすいため表面は固まって、中はまだ半熟でトロっとするそうです。
まず「ふわふわ」を試食すると、「美味しい!」「しっかりふわふわ」と美味しさを噛みしめています。
続いて「カリトロ」を試食すると、「外側に香ばしさが残っていて、中がトロっとする」「私、鉄が好きだな~」と「カリトロ」卵焼きがマツコさんのお好み食感だったようです。
最後に
フライパンの材質一つで、こんなに食感が違うんですね。そしてお肉も野菜炒めも低温で炒める、というのが目から鱗でした。鶏肉のソテー、早く試してみたいですね。
今回は、「フライパンの世界」と「アジサイの世界」の2本立てでした。
「アジサイの世界」は、こちらをご覧下さい。