2019年5月14日に放送された「マツコの知らない世界」を見ました。
今回は、「アスパラガスの世界」と「万年筆インクの世界」の2本立てでした。
その中から、「アスパラガスの世界」についてまとめました。
「万年筆インクの世界」は、こちらをご覧下さい。
出演者・オープニング
出演者は、マツコ・デラックスさん。そして、年間3000本のアスパラガスを食べる男、内山裕史さん。
内山さんが登場した姿を見て「あ~絶対いい人だ~!」とマツコさんは大きく断言。
思わず「童貞じゃないですよね??」とまで聞いていましたが、ご結婚されていました(笑)
内山さんのご実家は、北海道で祖父の代から続くアスパラ農家。
アスパラの季節になると、夕食のおかずには、茹でたアスパラが大皿にドーンと盛られ、7人家族でモリモリ食べていたそうですよ。その数、1日30本!!
味付けは、「マヨネーズがあったり無かったり」、というのを聞いて、「味薄いわね~!」と驚いていましたが、内山さん曰く、「アスパラはそのままでも美味しい」「全然ヨダレでますよ」とのこと。
実はマツコさんは、「メニューにアスパラガスがあったら、絶対頼む」と言う程アスパラ好き。
でも、アスパラガスの年間一人当たりの消費量は“たった3本(100g)”と言われているんです。
その理由の一つとして、「脇役の野菜」と思っている人が多いということ。そして、他の野菜と比べて高いこと。
これはマツコさんも感じているそうで、「(アスパラを)添え物と思っている人も多い」「ブロッコリーが、ようやく最近、脇役野菜から脱却してきたから、もうすぐよ」と慰めていましたね(笑)
春野菜の中では人気のあるアスパラガスですが、主役になれない理由のひとつとして、農家側にも原因があるそうです。
それは、アスパラガスは農家殺しの赤字野菜、ということ(怖い言葉・・・)
それは、アスパラガスは、未だにどういう野菜か解明されていない部分が多く、ある時病気でパッタリ取れなくなる可能性があったり、タネを植えてから3年経たないと収穫できないので(3年目以降は毎年獲れる)、最初の2年はただただお金と労力がかかるだけだったり、というと。
さらに、収穫期間はわずか30~40日間で、収穫は全て腰をかがめた手作業でなければならない野菜であること。
アスパラは収穫までの道のりが結構大変な野菜なんだそうです。
マツコさんも思わず「(品種改良されて)背の高いきな株からニョキニョキ生えたら、腰かがめなくていいのにね~」と言っていました。
マツコさんは、「そんな謎のもの食べてんの?」「おもしろ~気持ち悪い~」と言っていましたが、内山さんは「でも、美味しいし」「ニョキニョキ生えてくるし」という感覚で育てているそうですよ(!?)
最大の魅力は、旨味の奥にある「えぐ味」
アスパラ農家として、色々な種類を取り寄せて食べ、アスパラの美味しさに気付いた内山さんは、「最大の魅力は、旨味の奥にあるえぐ味」だと言います。
これには、多くのアスパラ農家やシェフも共通しているようで、マツコさんに伝えるのですが・・・
マツコさんが「苦みでしょ?」と言うと、「ちょっと違います」と、納得していない様子。
もう一度「でも、やっぱり苦みでしょ?」と言うと、「近いけど、ちょっと違う」と細かく訂正する内山さんに、思わず「アンタやっぱりいい人じゃなかった」と少しムッとしていましたね(笑)
そこで“えぐ味”を感じてもらおうと、一般的なアスパラと内山さん家のアスパラを食べ比べします。
2本のアスパラを試食すると、「えぐ味の前に、甘い!」「美味しいね、オタクの!」と、味の違いにびっくり。
内山さんは“えぐ味”を感じて欲しかったようなのですが、「とにかく甘い」と驚いていましたね。
内山さんのアスパラが美味しい理由は、まず「鮮度が大事」ということ。内山さんは輸送の際も、冷蔵で運ぶなど気をつけているそうです。
また、内山さんの畑は有機物が豊富な泥炭地で、ウイスキーの香り付けにも使われるピートという泥炭なので、美味しいそうですよ。
※内山さんのアスパラガスは、大丸(札幌・東京・神戸・芦屋・京都)などで購入可能です。
アスパラは、農家さんの努力で品種改良が進み、沢山の品種が誕生しているのですが、アスパラの品種って、聞いたことないですよね。
そんなアスパラを盛り上げようと、内山さん曰く「日本で一番のアスパラのイベント」が、香川県で行われているます。
その名も「アスパラ大騒ぎ」・・・(笑)
香川県高松市で7年目を迎えるこのイベントは、地元の人気飲食店がアスパラを使ったメニューを売っていたり、アスパラタオルが売っていたり、本当に“大騒ぎ”している大人気イベントだそうです。
「えぐ味」で厳選!絶品アスパラガス3種
続いては、アスパラの「えぐ味」に特化した美味しい品種を紹介していきます。
アスパラと言えば、春野菜のイメージが強いですが、夏のアスパラもおススメだとか。
その代表格として、“ビール感覚で手が止まらない!のどごし爽やかなえぐ味”の「ウェルカム」(佐賀県)。
ビールは、苦みがあるけれどもグイグイいけますよね。それと同じように、美味しいアスパラだそうです。
いざ試食してみると、「美味しい、確かに爽やか」「ムシャムシャいけるタイプね」と、マツコさんも気に入った様子。
「ウェルカム」は、農協Aコープ(佐賀)や都内の量販店で購入可能ですよ。
内山さんのおススメレシピは、シャキシャキ感覚を生かして、ピーマンの代わりに夏アスパラを使ったチンジャオロースだそうですよ。
ここでアスパラ好きのマツコさんが、好きなレシピを紹介。
マツコさんは、家庭でもよく作られる、「いり卵&アスパラ」が好きなんだそうですが、内山さんは「実は、卵とアスパラ合わせるのあまり好きじゃない・・・・」とボソリ。
マツコさんは、「アンタとは合わないわよ」と怒っちゃいましたね(笑)
次におススメするのは、ホワイトアスパラガス。
“フルボディのワインのように鼻から香る濃厚なえぐ味”が自慢の「ガインリム(北海道)」。
実は、ホワイトアスパラガスというのは、そういう品種があるのではなく、通常のグリーンのアスパラガスを土や黒いビニールなどで日にあてずに育てたものなんです。
通常のアスパラより手間が掛かっているため、お値段も少し高くなっているんですね~。
まず生のまま一口食べると・・・マツコさん、「エグっ」と顔をしかめてしまうくらい、えぐ味が強いそう。
そこで、内山さんおススメの食べ方。
ホワイトアスパラガスにオリーブオイルをかけ、グリルで焼くだけ。
こちらを食べたマツコさは、「あ~うんま!」と嬉しそう。2本ペロリと食べちゃいました。
焼いても残る程の、濃いえぐ味がホワイトアスパラガスの特徴だそうです。
「ガイムリン」は、伊勢丹(新宿)で購入可能ですよ。
次に紹介するのは、“もうすぐ食べられなくなる?幻のアスパラガス”「ラスノーブル」(北海道)。
北海道の「白金アスパラガス生産部会」という一か所でしか生産されておらず、約10年前に種がなくなり、現存しているもので最後、という貴重なアスパラだそうです。
「食べ始めた時は、あっさりしているけれども、最後にすごく味が濃くなる」と、美味しさを噛みしめています。
マツコさんは、この「アスパラガス本来の味、原子の味に近い」ラスノーブル一番のお気に入りだそうです。
内山さんのおススメレシピは、「ラスノーブル寿司」
初めは嫌そうな顔をしていたマツコさんですが、食べたら「ちょっとクセになる」
美瑛選果オンラインストアで購入可能ですよ。
農家の妻直伝!簡単絶品アスパラ飯
最後は、アスパラの消費量を増やしたいアスパラ農家の奥様が、週一でも飽きない美味しいレシピを紹介してくれます。
まずは「アスパラスムージー」
香りをかいて、アスパラ好きのマツコさんでも「おぉ~アスパラだけじゃーん」とのけぞっていました。
実は、フルーツも入っているそうなんですが、やっぱり香りが強いんですね。
材料は、アスパラガス10本、リンゴ1/8ケ、パイナップル1切、ハチミツ大1、水1/2カップ。
実はマツコさん、最近野菜を摂ろうと意識しているようで、「スムージーを飲む女をバカにしてきたけど、飲もうと思っていたのよ」と一気に飲んでました。辛そうだったけど・・・
続いては、アスパラガスのちゃんちゃん焼き。
生鮭とアスパラ、味噌だれ、バター、七味唐辛子をアルミホイルで包み、オーブントースターで焼くだけ。
マツコさんは、アスパラ好きなもんだから、「鮭なくても良い」「アスパラと味噌がいいね」とパクパク食べていました。
最後は、アスパラガスの炊き込みご飯。
鶏肉、人参、油あげ、ひじきなどの五目炊き込みご飯に、炊いた後にアスパラガスを入れて10分蒸らすだけ。
ダシの風味と相まって、爽やかな香りと食感になって美味しいそうですよ。
マツコさんは、アスパラを食べると「野菜を食べてる」という実感が湧きやすいそうです。
「これからはブロッコリーとアスパラ、好きって言いますよ」と言われて、内山さんは思わずガッツポーズでしたね。
最後に
アスパラの丸ごと天ぷらや、焼き鳥屋さんでアスパラ巻など、飲食店では食べるけれども、確かに家では余り食べていないかも・・・。でも今日紹介されたアスパラレシピはどれも美味しそうなんで、一度は試してみたいですね。
今回は、「アスパラの世界」と「万年筆インクの世界」の2本立てでした。
「万年筆インクの世界」は、こちらをご覧下さい。