2019年4月16日に放送された「マツコの知らない世界」を見ました。
今回は、「茶碗の世界」と「サメの世界」の2本立てでした。
その中から、「茶碗の世界」についてまとめました。
「サメの世界」は、こちらをご覧下さい。
出演者・オープニング
出演者は、マツコ・デラックスさん。そして、茶碗を変えたら人生が劇的に変わった、田辺玲子さん。
茶碗で人生を変えたひとなんているんでしょうか??
田辺さんの紹介文を読みながら、マツコさんも「んー、本当?」と懐疑的な様子。
登場した田辺さんを見て、何かを納得したマツコさんは、「あ~なるほど。人種が違う」と一言。
見た目も可愛らしく、真面目そうにも見える田辺さんを見て、「ちゃんとした上で茶碗なのね」と、受け入れたようです。
早速田辺さんは、自分の人生を変えてくれた茶碗を出し、どういう変化があったか教えてくれました。
実はもともと、食が細く、食べる事も苦手だった田辺さん。
仕事が忙しい頃は、どんどん食べない方向に行ってしまい、とうとう体重が38㎏になってしまったそうです。
そんな時、運命の茶碗に出会い、ご飯が食べられるようになったそうです。
田辺さんの運命の茶碗とは「粉引きへら目めしわん」(古谷信男 作)
マツコさんは、茶碗よりも「食べないコツを教えていただけます?」とそっちにも興味があるよう(笑)。
田辺さんの運命の茶碗を手に取ったマツコさんは、正直に「失礼だけど、何が運命を変えたのか分からない」と言っていました。
確かに、素敵な茶碗ではあるけれど、人生を変えるほどかと言われると・・・・
田辺さん曰く、茶碗にある「ろくろ目」が指にフィットする感じ、高台(茶碗の底部分)の可愛らしさが手にピッタリ、とのこと。
それを聞いたマツコさんは、「私も自分の手に合ったやつをみつけたら、田辺さんと同じ感情が芽生えるわよね」と分かったようですが・・・・「面倒臭い作業ね」と言っちゃいました(苦笑)
全国の作家から厳選! 食感でご飯が美味しくなる茶碗
田辺さんは、「触感のいい茶碗を使うと、ご飯がグッと美味しくなる」とマツコさんに伝えたいそうですが、マツコさん的には「これ以上食べたくないんですけど・・・」と困ってましたね・・・(笑)
田辺さんは、お茶碗は他の食器とは違う“人生のお供”、と考えているそうです。
世の中には、量産されているお茶碗も沢山ありますが、田辺さんがおススメするのは作家もののお茶碗。
ここから、田辺さんが厳選した、作家もののお茶碗を紹介していきます。
まず初めは、「粉引飯碗 山田隆太郎作」(5,400円税込)。
歪みをデザインに生かした陶器で、大地を感じるゴツゴツした触感が特徴。
手に取ったマツコさんは、「私のようなガサツなオカマが、こんな趣のある茶碗でご飯を食べたら、逆に落ち着かないんじゃないか」と感じたようです。
そこで、この茶碗に盛ったご飯と、いつものお茶碗に盛ったご飯を食べ比べてみます。
マツコさんは、「不思議なんだけど、(粉引飯椀で食べると)かまどで炊いたご飯を食べている感じ」と同じお米なのに、味の違いを感じるた事に、びっくりしている様子。
田辺さん曰く、このお茶碗で食べると、ご飯が“甘く”感じるというのです。
その理由として、「ゴツゴツした土のような触感が水田や自然をイメージさせるから」と言います。
田辺さんの予想通りの反応をしてしまった自分が信じられないらしく、マツコさんは「何かイヤだわ」と納得いっていませんでしたね(笑)。
続いて紹介したのは、「緑白釉碗(ゆうわん) 土井善男作」(4,320円税込)。
薄くて軽い磁器で、ツルツルでスベスベな触感が特徴です。
でもいざ試食してみると・・・「これは繊細だな。さっきほど分かりやすくない」と何度も試食を繰り返し、その結果、「(緑泊釉椀の方は)あっさりしている。飲み込みやすい」と感じたようです。
実は田辺さんも、こちらで食べると「やわらかく」感じるそうです。
マツコさん、今回も狙い通りの感想を言ってしまいました!!
ツルスベで硬質な触感が、ご飯のやわらかさを引き立てるので、そう感じるそうです。
マツコさんはどうしても納得いかないようで、「いやこれ、洗脳かな??」「私そんなに、影響されやすいオカマだった!?」と自分が信じられない様子。
味を感じるメカニズムとしては、味覚と視覚だけでなく、“触覚”も影響するそうなので、やはり茶碗によって味も変わってくる、というのは起こりうるんですね。
続いては、「めし椀 岡崎慧佑作」(4,752円税込)。
気持ちが落ち着く、ドライな触感の最高峰と言わしめる茶碗です。
見た目は、錆びた石のようなデザインの陶器なので、マツコさんも「これだけ見たら、美味しく食べれるとは思えない」と感じたようです。
早速試食してみると、「これが(今までで)一番甘く感じる」とマツコさんは感じたようです。
田辺さんは、ドライな触感とのギャップで、口に入れた時の水分が引き立ち「みずみずしく」感じるそうです。
マツコさんも、「お米の成分をジュワっと感じたから、甘く感じたんだわ」と、徐々に触感によって味が変わることを納得してきた様子。
3つのお茶碗で試食し、まんまと味の違いを感じてしまった事に「悔しいわ~ヤダ~」「ロハス女に言われると(笑)」と言ってましたね。
続いてのおススメは、自分の手で作った茶碗です。
自分で茶碗を作ることで、美味しさも自分次第、味もオンリーワンになり、「思い通りの味」でご飯が食べられると言うのです。
お手伝いしてくれる作家さんは、先ほどの「めし椀」を作った岡崎さん。
田辺さんから、「どんな茶碗が作りたいか」と聞かれて、マツコさんは「おかわりをしなくなる茶碗」だとボソリ。
どんな大きなお茶碗で食べても、おかわりしてしまうクセがあるそうな・・・・(笑)
マツコさんが、岡崎さんに「どうしたらいいの?」と聞くと、岡崎さんは「大きいお茶碗作れば大丈夫です」とアッサリ突き放したお返事(笑)
最初は、片方の手を茶碗の外側に添え、もう片方の手を内側に入れて、カーブを付け口径を広げていく作業を行います。
何度かトライしますが、マツコさんは出来が満足いかないようで、「もっと独創的なものを作るにはどうしたらいい?」と聞くと、「焼き上がれば独創的になるので、大丈夫」と、またまた突き放したアッサリ回答・・・
その受け答えに田辺さんもスタジオも爆笑!
岡崎さんの独特の雰囲気に、マツコさんも「この野郎・・・」、何故か「正式に浣腸するぞ」と言ってました(笑)
「もうすこし広げたい」とマツコさんが言うと、岡崎さんは、さりげなく広げようとします。
それを見たマツコさんが「先生がやっちゃってる」と言うもんだから、岡崎さんは「やってないです、やってないです」「ちょっと濡らしただけ」と、あくまでマツコさんオリジナルを強調する姿、面白いですね。
ろくろから切り離したお茶碗を見て、丼のような大きさに不安気味のマツコさん。
でも粘土は窯で焼くことで約12%は縮むそうなので、岡崎さんも田辺さんも「調度良いお茶碗になりますよ」と聞いて一安心。
仕上がりは、先ほどの「めし椀」と同様の仕上げを行ってくれるそうです。
色は、黒、緑、青があるそうで、マツコさんが「何が良いとおもう?」と聞くと、岡崎さんは「お好きな色でいいいと思います」とまたまたアッサリ回答・・・
その反応も突き放した感じなもんだから、「お前、(色は)どっちでも良いとおもってんだろー!」と睨んでいました(笑)。
結局、好きな黒で注文しました。
美味しさの秘密が満載!有名チェーンの触感がいい茶碗
「お茶碗の触感で、ご飯の美味しさが違う」という事実は、どうやら飲食店でも活かされているようで、大手外食チェーン3店のお茶碗を紹介しています。
まずは、マツコさんも大好きな「やよい軒」。
新宿2丁目のやよい軒では、いつも電気釜の横を定位置に、相当通ったようです。
そのやよい軒のお茶碗の特徴は・・・
- すべらない気配りがされているので、茶碗をもったまま、おかずをどんどん食べ勧められる。
- 口径が狭くて深さがあるので、片手でもちやすい
とのこと。
若い男性に人気のやよい軒では、お代わりを沢山してもらおうと、少し小さ目にも思えるお茶碗を使っているそうです。
マツコさんは、この小さ目のお茶碗に、まるで漫画のように縦長にご飯を大盛りにして食べていたそうですよ(笑)。
続いて大戸屋のお茶碗の特徴は・・・
- 家庭的なイメージを出す丸みのあるお茶碗
- 手の湾曲に合わせてカーブをつけ持ちやすい。
女性でも扱いやすいよう考えられているそうです。
最後は、吉野家。
牛丼の値段をリーズナブルに抑えているが、丼を有田焼でつくり高級感を持たせています。
また、高台を男性の指に合わせて高めに作っているので、かきこみやすい特徴があるそうです。
〇〇を盛ると美味しい!ご飯ものそれぞれのおススメ茶碗
次に紹介するのは、ご飯だけでなく“盛るもの”との相性で美味しさが際立つお茶碗です。
まずは、「刷毛目めし椀 光藤佐作」(5,400円税込)
このお茶碗の特徴は、口径が小さ目で深さがあること。
これにおススメなのは「納豆ご飯」だと、田辺さんは言います。
その理由は、深さがあるので熱が逃げにくく、アツアツで美味しい納豆ご飯におススメ、とのことです。
納豆ご飯は、多くの人が“かきこんで”食べますよね。
そんな時も、口径が小さいので口の周りが汚れにくい利点もあるそうです。
続いては、「たたらば椀 蜂谷隆之作」(12,960円税込)
漆で出来ているこのお茶碗は、その特徴である「熱をとおしにくい」を活かして、アツアツお茶漬けがおススメだそうです。
早速お茶漬けを食べるマツコさん。
熱くてびっくりしていましたが、それもそのはず。「持った時に熱が伝わってこなかったから、思ったより熱かった」そうです。
さらに、漆は唇との触感がよいので、かきこむと心地よいと感じるほどだそうですよ。
マツコさんは気に入ったようで、「お茶漬けは、漆の椀で食べる事をおすすめします!」と断言していました。
最後に
料理の盛り付けなどで味が変わるとは思っていましたが、お椀一つでも味が違うなんて驚きですね。
一生物の茶碗をいつか手に入れてみたいですね。
今回は、「茶碗の世界」と「サメの世界」の2本立てでした。
「サメの世界」は、こちらをご覧下さい。