2019年3月12日に放送された「マツコの知らない世界」を見ました。
今回は、「箱根の世界」と「昭和家電の世界」の2本立てでした。
その中から、「昭和家電の世界」について、まとめてみました。
「箱根の世界」は、こちらをご覧下さい。
出演者・オープニング
出演者は、マツコ・デラックスさんと、昭和家電に7,000円万円つぎ込んだ男、富永潤さん。
マツコさんは、昭和が懐かしいのか、いつもより何だか興奮気味でしたね(笑)
スタジオにコレクションの一部を持ってきてくれた富永さんが、「思い入れのあるものありますか?」と聞くと、マツコさんは、ラジカセやウォークマンに食いつきます。
更にポットは、小さいころ自宅にあったようで、「かなり懐かしい」とも。
そして思い出したように、「黄緑家電ブームあったよね?」と質問すると、富永さん、「ありました~!」と満面の笑顔。
昭和50年代に黄緑色の家電が流行し、マツコさんの家では黄緑が多かったそうですよ。
マツコさんが懐かしむ、それらの家電は、どうやら全て東芝製だったようです。
何故かと言うと、昔は家電量販店のような大きな店はなく、いわゆる“街の電気屋さん”から購入することがほとんど。
そうすうと、その電気屋さんが扱うメーカーの商品しか買えないので、「私の家は東芝が多い」「僕のうちは日立ばかり」という状況になっていたのです。
超貴重だけどおバカ!? 日本初のリモコンテレビ
富永さん曰く、「昭和家電はおバカで愛くるしい」ところが魅力だそうです。
今のように完成された家電ではなく、まだまだ試行錯誤の最中で、チャレンジ精神溢れる物が多いそうですよ。
そこで、富永さんがとても貴重なテレビを持ってきてくれました。
四角いテレビ画面の上に、なんだかアンテナのような物が乗っかっています・・・
「わかった!!」「私これ、実物みたかったんだよね~」とマツコさんはとても楽しそう。
そうです、こちらは日本初のリモコンテレビなんです!!
昭和34年、皇太子殿下のご成婚パレードを見るために、購買意欲が湧くことを考え、ビクターが画期的なテレビとして開発販売した「ビクター 光リモコンテレビ(当時の価格で72,000円)」。
でもそのリモコンの形は、マツコさんも思わず「この形にすることは無いわよね」と言ってしまうピストルの様な形。
実際に電源も入るそうで、「映るの!?」とマツコさん興奮気味。
真空管なので温まるまで大分時間がかかり、やっと自身の顔が映し出されると、「スゴイわ! ちょっと感動!」「こんなに鮮明だったの!?」と画質にも興奮!
リモコンとはいっても、今のようにチャンネル選択をするのではなく、アンテナの右に光を当てると右に回り、左に当てると左に回るタイプ。
まるで、シューティングゲームみたいですね。
実はこのテレビ、開発したビクターも持っていないので、(おそらく)日本で一台しかない“超”貴重なテレビらしいですよ。
ただ、富永さん曰く“愛くるしいポイント”というか、欠点もあって、光の加減で誤反応してしまうそうなんです。
マツコさんも思わず「おバカよね(笑)」と言っていました。
富永さんが、昭和家電を集め始めたのは、30歳の頃。
それから、7,000万円をつぎ込み、約1万点もの昭和家電をコレクションしているそうです。
7,000万円をつぎ込むなんて、どんな金持ちかと思いきや、声を大にして「決して金持ちではないんですよ!」と強調しています。
一袋5本のスティックパンを1週間で食べたり、切り詰めて切り詰めての生活のようです・・・・
マツコさんは、バッサリ「だから、異常者だって!」と言っていました(笑)
自らのコレクションを、映画やドラマで、昭和の雰囲気を出す時の小道具として貸出などもしているそうです。
昭和の裏側がわかる!? テレビの驚き進化
富永さんは、「昭和という時代が一番にじみ出ているのが、テレビ」と感じているそうです。
色々な電化製品がある中、少しずつ少しずつ、テレビは進化し続けていて、時代を反映しているようなんです。
まず、国産第一号テレビとして発売されたのが、「シャープ 国産第一号テレビ(14インチ)」。
富永さんのコレクションには、これよりもっと貴重な17インチ版があります。
そこで気になるのがお値段・・・
当時は、高卒公務員の初任給5,400円の時代で、第一号テレビ(14インチ)は、なんと175,000円!!!
現在の価値では、約482万円だそうです!
年収よりも高いテレビだったんですね・・・
今で言う、100インチのテレビを特注するような、富裕層向けということです。
その後、各社からテレビが出そろった昭和34年前後には、付加価値を付けて売り出しているものが多く、「ラジオ付き」「レコードプレーヤー付き」などが出てきました。
その中でも、富永さんが“愛くるしい”という「ワイヤードリモコン テレビ」をスタジオで紹介しています。
ナースコールのように、ながーいワイヤーが付いていて、スイッチON/OFF、ボリューム調整、チャンネル調整などが出来る画期的だったものなんですが・・・
“愛くるしいポイント”は「コードが邪魔!」ということで、なかなか普及しなかったそうです。
その後、リモコンは、光センサーや超音波なども出てくるのですが、色々な欠点があって普及せず、今の赤外線リモコンが出てくるのは随分後のようです。
そして、いよいよ昭和35年にカラーテレビが誕生するのですが、こちらもなかなか普及しません・・・
その理由は、約100キロの重さ(21インチで)と、価格が当時52万円(今の価値で約984万円)!!
マツコさん、目をひん剥いて驚いていました・・・笑
カラーテレビの普及率は、昭和41年0.3%、昭和44年13%、昭和47年61%と徐々に増えるのですが、白黒テレビの家庭も多く、マツコさんも白黒時代が長かったのか、「(テレビ画面に映される)カラーと映し出されるから、ほとんどの人が屈辱的な思いで見ていたわよね」と実感がこもってましたね。
話題の最新家電の元祖!昭和のアイデア家電
富永さんの昭和家電のもう一つの楽しみ方として、アイデアは抜群だけれども、技術が追い付かなかった家電、というのがあるそうです。
まず初めは、昭和35年に発売された、「東芝電気釜 三分割内鍋」。
お味噌汁、煮物、ご飯を一緒に調理できるそうです。
この“一緒に調理できる”というのは利点なんですが、愛くるしいポイントとしては、「におい移りしてしまう」
「全部同じ時間調理してしまう」という点があって、余り美味しくできるとは言えないようです。
現在では、タイガーから「IH炊飯ジャー<炊き立て>tacook」という同時調理可能な炊飯器もあるそうですよ。
続いては、オムツを早く卒業できるようにと発売された「ヘルスベビー」。
オムツにつけて、赤ちゃんがオシッコをすると音がなるので、オムツ離れが早く進むらしいですが・・・
まだ布オムツの時代ですが、愛くるしいポイントとしては、金属を直接赤ちゃんのお尻に当ててしまうこと、だそうです。
つまり、自分の赤ちゃんに電気が流れるということ・・・・恐ろしい。これは普及しないですよね。
どんな音が試してみると、高い超音波のような音が流れます。
しかしマツコさんは、「最近モスキート音が全然聞こえないの!」と涙顔。聞こえなかったそうです(笑)。
現在は、赤ちゃんのおしっこをスマホに知らせる家電、「おむつセンサー(アイキューラボ)」があるそうです。
最後に紹介したのは、当時は画期的だった「ポータブル洗濯機(日立)」(昭和37年発売)
見た目では分かりにくのですが、マツコさんは「アースがあるから」「最近ポータブル洗濯機を見た」ということで、すぐ分かったそうです。
現在は、250gの手の平サイズで、バケツに貼り付けて使う「どこでもUSB洗濯機 ちょこっとウォッシュ(サンコー)」があります。
桶の中に洗濯物を入れて試してみると・・・随分穏やかな水流・・・
マツコさんも思わず「洗える?」と聞いてしまうほど。
この家電の愛くるしいポイントは、「汚れが落ちにくい」ことだそうです。
「流しそうめんにはいいかも!!」と2人で納得していました。
最後に
レトロな昭和家電、当時の開発者たちの努力が見えますよね。結果が伴わないところもまた、成長している証にみえて、確かに“愛くるしい”と感じてしまいます。
今回は、「箱根の世界」と「昭和家電の世界」の2本立てでした。
「箱根の世界」は、こちらをご覧下さい。