2019年3月5日に放送された「マツコの知らない世界」を見ました。
今回は、「こけしの世界」と「ドライフルーツの世界」の2本立てでした。
その中から、「こけしの世界」について、まとめてみました。
「ドライフルーツの世界」は、こちらをご覧下さい。
出演者・オープニング
出演者は、マツコ・デラックスさんと、3,000本のこけしと暮らす兄妹、渡辺純さん、麻依子さん。
実は最近、こけしが国内外で話題になっていると知ってましたか?
国内では、ドラマのインテリアで使われ話題になったり、海外では、インテリアのパリコレと言われる『メゾン・エ・オブジェ2017 January』で、オシャレインテリアとして注目されるなど、人気が高まっているそうなんです。
(ちなみに、『メゾン・エ・オブジェ2017 January』に出品されたのは、桜井こけし店の『Kaguya』)
今回は、そんなこけしに魅了された渡辺兄弟が、自宅に飾りたくなる魅力的なこけしを紹介しています。
早速、スタジオに持ってきた人気のこけしを紹介。
ポップなこけしに、マツコさんも「あら可愛い~」と食いついていましたね。どうやら嫌いじゃない様子。
まず一つ目は、「アフロなこけ」
宮城県石巻市の職人さんが作っていて、ドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」で使用され注目され、人気があるそうです。
続いて、卯三郎こけし。
全日本こけしコンクールで、計85個の賞を獲得していて、「ミッフィーこけし」や「バカボンのパパこけし」など、キャラクターとコラボしたものも人気だそうです。
続いて、玩愚庵こけし屋。
平成27年内閣総理大臣賞を受賞した、こけし職人、鈴木明さん(宮城県仙台市)が作っていて、スイーツこけしシリーズの、「パンケーキこけし」「バウムクーヘンこけし」などがあります。
伝統的なこけしとは一味違って、見た目も可愛らしいポップなこけしが最近話題となっていますが、こけし兄妹としては、言いたいことがあるそうなんです。
それはズバリ、「可愛いだけで止まらなで・・・その先にある真の魅力を知ってほしい!」とのこと。
「フランス人形は“洋ラン・バラ”、こけしは“名もなき野の花”」だけど、その奥深さを知ってほしい、と兄妹は言いたいそうです。
でもマツコさん、思わず「意外と自己主張強いですよ!」と突っ込んでいましたね(笑)
と、ここで、スタジオの後ろに飾られている等身大のこけしに話が及びます。
マツコさんは、「美術さんがんばったんだな~」と思っていたようなんですが・・・・
実はこれ、宮城県鳴子市で毎年9月に開催される『全国こけしまつり』で使われるもので、中に人が入って練り歩くこけしなんです!!
お祭りでは、鳴子音頭に合わせて沢山のこけし達が練り歩くそうですよ! ちょっと怖い・・・笑
現在千葉県で、洋服屋さんを営んでいる渡辺兄妹。こけしにはまったのは、妹さんが先のようです。
兄妹は新潟出身なのですが、妹さんが東北旅行のお土産で買ったこけしをきっかけにハマりだし、2009年頃からこけし職人巡りを始めます。
そして、ここ5年やっている休日の楽しみが・・・・「こけし散歩」??
何かというと、こけしをジップロックに入れて持ち歩き、出向いた先で記念撮影をするというもの。
なんか、聞くだけだと近寄り難い・・・・
マツコさんも「じゃあ、あまり深くは聞かない方がいいわね・・・」とボソリ(笑)
一方お兄さんは、妹さんの影響で文献などを調べていると、創世記のこけしに興味がいくようになり、そのコレクションには、大正後期~昭和初期の古品こけしが多数あるそうです。
そして、「ぼく、洋服屋で洋服好きなんで・・・」と、こけしの洋服作りもしているらしい・・・これも何だか近寄り難い・・・笑
東北の県民性が出た 素朴なこけし6選
兄妹が、こけしを知る上で押さえて欲しいジャンルが“伝統こけし”だそうです。
伝統こけしとは、江戸後期に東北6県で誕生したとされるこけしで、それぞれの県民性がでた素朴なものが多いよう。
そこで、東北6県こけし当てクイズにマツコさんが挑戦!
Q1. 青森県津軽系のこけしは? 土地柄ヒントは「方言にコンプレックスがあり人見知り」
初めは「それヒントになるの?」と文句を言っていたマツコさんでしたが、見事正解!!
確かに、そのこけしの顔は素朴で、褒め言葉として“土臭い”純朴な印象。
Q2. 秋田県木地山系こけしは? 土地柄ヒントは「ファッションに敏感」
なんと、これも見事に正解!
こけしにも、他のものとは異なり、見事な着物模様が描かれています。
Q3. 福島県土湯系こけしは? 土地柄ヒントは「交通の中心地で繁栄した文化が表れた姿」
そして、これも正解!
土湯は、江戸時代に東北の交通の中心地だったそうで、文化的にも繁栄していたそうです。
Q4. 宮城県鳴子系こけしは? 土地柄ヒントは「温泉地として栄えたため朗らかで明るい人柄」
これも正解!
次々と正解するマツコさんに、兄妹も「こわい~」とビックリしていましたね。
鳴子系のこけしは、水木という白い良い木を使っているそうで、格式も高いこけしと言われているそうです。
Q5. 山形県蔵王系こけしは? 土地柄ヒントは「真面目で肥満率が1位」
蔵王ではひな祭り用にこけしが作られたため、倒れにくいように重量感に富んだ太い胴が特徴。
マツコさん、これも正解!
Q6. 最後に残ったのは岩手県南部系こけし。赤ちゃんのおしゃぶりが起源とされて、頭部がクラクラと動くのが特徴。県民性としては、「寡黙で無理に飾らない」があるそうですよ。
見事に全部正解したマツコさん、スゴイですね!
売り切れ続出!本人型こけし3選
次は、渡辺兄妹も注目している「本人型こけし」を紹介しています。
「本人型こけし」とは、伝統の技術を職人が独自に進化させたスタイル。
まず初めは、一筆書きだから出る予測できない表情が魅力の、「荒川洋一 本人型」。
福島県土湯系こけしには、歌舞伎役者を模したような目の周りの赤い化粧をした「たこ坊主」と言われるこけしがあり、それをベースにしているそうです。
マツコさんが食いついたのは、山彦(やまびこ)というちょっと変わった形のこけし。
実はこれ、農作業中に小さな子どもがいなくならないように、カゴに入れて待たせていた姿を模したもの。
「文鎮とかにも使えそう」とマツコさんも気に入った様子。
東北には、“おちゃっこ”といって、客人がお腹一杯になるまで食事を出してもてなす文化があるそうで、農家も営んでいる荒川さんが出してくれる料理を平らげないと、こけしは買えないそうですよ(笑)
その料理の量は、客人の体系を見て決めるそうで、マツコさんは「私が言ったら大変じゃないのよ~!」といってましたね・・・笑
続いては、神羅万象、独自の世界を表現できる「阿部木の実 本人型」。
2年に1回、京王百貨店で個展を開催していて、毎回即完するほど人気があるそうです。
どこかもの悲しさの残る表情が特徴の、秋田県木地山系を継承する女性の職人さんで、“こけし界の妖精”と言われていて、その作品にも独特のメルヘン世界が漂っています。
独特の形や模様に、マツコさんも「(エミール)ガレみたいね」と魅了されていました。
次は、こけし界一の美人を創り出す、「佐藤栄太郎 木地人形」。
これは、お兄さんの純さんも大好きで自慢のコレクションだそうですが、佐藤さんが19歳の時に造った作品は「19歳栄太郎」と言われ、とても人気が高いそうです。
胴体の木目模様と整った顔立ちが特徴の宮城県遠刈田系をベースにし、天平時代の女性の美をプラスた”本人型“は、マツコさんも思わず「眉毛とか、神がかってる」とうっとりするほどの美人さん。
放送翌日3/6~3/12まで伊勢丹新宿店にて、25年振りに「佐藤栄太郎こけし・木地人形展」開催されるそうで、
今回はそこから借りてきたそうなんですが・・・
なんと大きいもので、一体130万円!
でも兄妹は、「マツコさん部屋の玄関にあったら、似合う」とお勧めしていましたね(笑)
伝説の職人が作る 究極のこけし
最後に兄妹が勧めたのは、30年間ホラ穴で作り続けた、「生ける伝説の職人 今晃」。
“ホラ穴”と聞いて、マツコさんはびっくり!
「今時そんな人いるの!?」と、相当驚いた様子。
今はホラ穴からは出てきているようなんですが、以前は沢の水を引いて、いらなくなったこけしの木片で鍋を炊いて、お風呂もない中、ご夫婦で暮らしていたというのです!
そんな今さんの作品は、こけしファンの間では絶大な人気で、今さんのこけしだけを載せた写真集があったり、ファンクラブがあったりと、正に生ける伝説!
そんな今さんが作る究極のこけしを見て、マツコさんはうっとり・・・・
そして、ある一体を手に取って、「今日イチなんですけど」と惚れこんでしまった様子。
実はマツコさんが手にしたこけしは、一昨日妹さんが秋田県で購入した、今さんの最新こけし。
「(あなたから)買うわ」と言っていましたが、妹さんは、マツコさんがその魅力にハマってくれたことが嬉しいようでプレゼントすると言っていました。
お気に入りのこけしを見つめながら、「癒されるわ」「超可愛くない?」「ヤバくない?」と魅了されていました。
最後に
昨今のこけしブームを知らなかった私は、ちょっと古臭いイメージしかありませんでしたが、ポップな物は確かに可愛い。部屋に飾りたくなる魅力的なこけしが沢山ありましたね。
今回は、「ドライフルーツの世界」と「こけしの世界」の2本立てでした。
「ドライフルーツの世界」は、こちらをご覧下さい。