2019年2月5日に放送された「マツコの知らない世界」を見ました。
今回は、「空中サーカスの世界」と「美しすぎる!池の世界」の2本立てでした。
その中から、「空中サーカスの世界」について、まとめてみました。
「美しすぎる!池の世界」は、こちらをご覧下さい。
出演者・オープニング
出演者は、マツコ・デラックスさん。そして、サーカスに人生を捧げた女性、谷川郁子さんです。
しょっぱなから、谷川さんの笑顔満点のキャピキャピした様子に引き気味のマツコさん・・・
そんなマツコさんも、「小学校の頃、浅草の国際劇場でボリショイサーカスを見た事がある」とのこと。
ボリショイサーカスは、クマが自転車に乗ったり綱渡りをしたり、動物が人気のロシアのサーカス団なんですが、最近のサーカス事情は少々異なってきたよう。
動物が曲芸をする伝統的なサーカスは衰退傾向にあって、“空中合戦が勃発中”なんだそうです!
昨年ヒットした映画、「グレイテスト・ショーマン」のモデルにもなった、リングリング・ブラザーズ&バーナム&ベイリー・サーカスという、動物をたくさん使っていたサーカス団の廃業や動物愛護の観点から、動物を使ったサーカスは減少傾向にあるようです。
超人的な空中技は、華麗で美しいのは当たり前。
それらをどうやって魅力的見せるのかを、各サーカス団が競っています。
例えば、トランポリン芸。
従来は回転技が多かったのですが、最近ではトランポリンをあえて隠し、幻想的な世界観を演出するなど、オシャレな技が生み出されています。
そんな谷川さん、職業は聞きなれない“サーカストレーナー”???
大阪でサーカスの学校を作って、空中演技を教えているそうです。
実は以前、ご自身もサーカス団で空中ブランコなどの演技をしていたそうで、細身の身体ながら腕にはしっかり筋肉が・・・
現在は、フランスの名門サーカス団で活躍されているご主人と結婚し、大阪とフランスを行き来している毎日だそうです。
そんな谷川さんがときめく、サーカス団を紹介しています。
一つの技に特化 進化した空中サーカス団3選
年間40公演見ている谷川さんがおススメするサーカス団の一つ目は、「レッグス・オン・ザ・ウォール」というオーストラリアのサーカス団です。
レッグス・オン・ザ・ウォール
オーストラリアのサーカス団なのですが、実はオーストラリアは小さい頃からサーカス芸を習っていたり、街中にも空中ブランコが突如出現したり、新進気鋭のサーカス国家なんです。
「レッグス・オン・ザ・ウォール」が得意とするのは、華麗なる空中技と最先端技術の融合。
サーカスの定番“ハーネスワーク”は、身体にハーネスという紐をつけて空中で演技をするもので、従来はぐるぐる回転すること技が多かったのですが、それに一ひねり加えたのがここの魅力。
プロジェクションマッピングとハーネスワークを融合し、テントではなくスクリーンを使った劇場で行っています。
映像を変えることで、まるでビルとビルの間を飛び回ったり、砂漠を滑り降りたり、海の中をダイブしたり、と様々な演出ができ、マツコさんも「オシャレね~」と感嘆した様子。
最近では“シャピトーバー”というバーをサーカステントの横に併設して、お客さんとサーカス団員が一緒に飲食を楽しめる場所を提供している、大人が楽しめるエンターテイメントの一つになっているそうです。
女性に大人気!美しきサーカス団「サーカス・オズ」
こちらも、オーストラリアのサーカス団。1978年に創設され、現在も第一線で活躍しています。
「サーカス・オズ」の魅力は何と言っても、強い女性!
従来の空中ブランコは、男女ペアでやる場合、男性が女性を支える技が多かったのですが、ここはその逆!
鍛え上げた美しい身体をした女性が男性を支える、空中ブランコの技なんです。
その他にも、これまでは男性が行っていた力自慢の技を女性が行うなど、女性の強い魅力を前面に出しているのです。
最初は、「かなりイカツイお姉さんがいたわね・・・」などと突っ込みを入れていたマツコさんですが、その新しい魅力に、「(最近のサーカスは)“空中ブランコ”と聞いて想像するものじゃもはやないのね」と感心していました。
「空中ブランコ」と聞いて日本人の多くが想像するのは、ブランコから手を放して反対側のブランコに飛んでいく“フライングトラピーズ”。
他にも、ブランコを固定した状態で行う“スタティックトラピーズ”や、揺らしながら演技を行う“スインギングトラピーズ”など、沢山の種類があるので、それらを日本に紹介したいと熱く語る谷川さん。
世界トップ級!空中技を極めた「シルクヴォスト」
そこで、3つ目におススメしているのが、「シルクヴォスト」というフランスのサーカス団。
ここは、サーカス先進国フランスの中でも、空中芸NO.1と言われていて、実は谷川さんのご主人が働いているサーカス団でもあるんです。
通常空中ブランコは、演目の最後に行われることが多いのですが、ここでは、なんと1時間ずーっと空中技!
しかも、一度も地面に下りずに行っているんです!!
ブランコを吊るす装置も独創的で、その設営からオープンにして観客を集め、一つのショーとしている所も素晴らしい所だと、谷川さんは熱く語ります。
と、ここで谷川さんのご主人 ブノワさん登場!
1日中空中で過ごしているブノワさんは上半身しか使っていないと言っても過言ではなく、谷川さんは「旦那の身体を紹介したい」とマツコさんに薦めます。
マツコさんも、「女房の前で旦那の身体に触るの!?」と言いながらも、まんざらでもない様子で、広背筋を触らせてもらうと、「うわ! すごい!! ぽこっとしてる!」と驚いていました。
この膨らんだ広背筋のコブは空中トレーニングの賜物。
毎日数時間トレーニングを行い、空中技に磨きをかけているそうです。
退場の際、奥さんの谷川さんにはもちろん、マツコさんにもチュッとキスして去るところが、フランス男性ですよね・・・マツコさんも大喜び??
空中芸を極めたレジェンド
続いて谷川さんがおススメするのが、空中に命を懸けているレジェンドたち。
世界には、サーカス団のオファーを断り続けて、一人で大金を稼ぐソロアーティストもいるそうなんです。
例えば、フランスの名門サーカス団から独立した、タチアナ・モジオ・ボンゴンガさん。
世界最大のサーカスフェスで、2012年に最高金賞を受賞しています。
彼女の空中技は綱渡り。
高さ40メートルで、断崖絶壁でも命綱なし!!
そんなソロアーティストの中でも、谷川さんが紹介したのは、アメリカの「ベロ・ノック」さん、48歳です。
その年、一番注目を浴びた人に贈られるサーカスセレブリティ・オブ・ザ・イヤー受賞した、世界最高峰のアーティストなんです。
彼の素晴らしい技は・・・なんとヘリコプターに釣らしたブランコで、150Mの高さで空中ブランコ!
足首だけで全体重を支える“トーハング”に、更に片足を外した“シングル・トーハング”を行います。
そのあまりに危険な技に、マツコさんは思わず「うわー。ヤダヤダ。全然面白くない・・・」と怖がっていましたね・・・(笑)
実はベロノックさん、静岡県で行われる「大道芸ワールドカップin静岡」の2013年優勝者で、賞金200万円を獲得しています。
この大会、150万人以上の来場者数を誇り、大道芸界では聖地と言われている大会で、開催期間の3日間で1年分を稼ぐ大道芸人さんもいるそうです。
他にも谷川さんの知り合いでは、世界中を旅しながら1年で1000万円以上稼いでいる人もいるほど、大道芸とは夢のある世界なんですねー。
世界に誇る日本のサーカス団
最後に谷川さんがおススメしてくれたのが、日本が誇る老舗「木下大サーカス」!
なんと創立116年だそうです。
これまでずっと海外の最先端サーカスや空中技を見てきたので、日本のサーカスが遅れを取っているのではないかと危惧していたマツコさんは、思わず「良かったー! このまま日本のは出てこないんじゃないかと思ってたー」と一安心。
世界のサーカス動員数ランキングを調べてみると、
1位 リングリングサーカス(アメリカ)
2位 木下大サーカス(日本)
となっていますが、1位のリングリングサーカスは廃業してしまったので、木下大サーカスは現在世界一位の動員数を誇るサーカス団なんです。
そのすごいところは、世界でもなかなか見られないオリジナルの空中芸!
直径3センチ、傾斜角度30度の綱渡りをする“坂綱”や、目隠し空中ブランコなど、世界に負けないスリルが味わえます。
中でも、木下大サーカスが誇る、最も危険な世界唯一のオリジナル技が「空中大車輪」。
遠心力でバランスを保つのが難く、縦回転なので命綱はつけられず、高難度の演目なんです。
谷川さんとご主人も初めて見た技が、“逆立ち大車輪”や“縄跳び大車輪”。
日本のサーカスは、よりアクロバティックな方向で進化を続けているようです。
最後に
サーカスと言えば、家族で見に行くものと思っていましたが、最近はオシャレに進化しているんですね。
ぜひゆっくりと見に行きたいですね。
今回は、「空中サーカスの世界」と「美しすぎる!池の世界」の2本立てでした。
「美しすぎる!池の世界」は、こちらをご覧下さい。