2019年1月29日に放送された「マツコの知らない世界」を見ました。
今回は、「スノードームの世界」と「車内販売の世界」の2本立てでした。
その中から、「スノードームの世界」について、まとめてみました。
出演者・オープニング
出演者は、マツコ・デラックスさん。そして、自宅に3000個のスノードームを飾る男、伊達ヒデユキさんです。
スノードームといえば、古くからお土産品の定番ですが、最近はその傾向が変わってきたようなんです。
人気アパレルブランドが、商品購入者などに贈るノベルティとして採用したり、オシャレ雑貨屋さんにも並んだり、インテリアグッズとして注目を集めてきています。
実はマツコさん、スノードーム屋さんで、ライトが付くスノードームを購入したことをあるそう。
伊達さんも思わず「ロマンティックですね~」と一言。
そもそも、伊達さんは“モテたくて”スノードームを集め始めたそうですが、それ以前は“怪獣オタク”だったそうです。
そして、スノードームを集め始めた事で、「一発逆転の人生」を送っているというのですが・・・
怪獣オタクだった頃の伊達さんは、
- 人に趣味を伝えると薄ら笑い
- 女性に気持ち悪がられる
- 特撮系の雑誌が心の友
- 常に寝不足で隊長不良
といったように、どちらかと言うと地味な生活を送っていたそうです。
でも、スノードームを集め出してからは、
- 趣味を通じて海外にも友人が(出来た)
- スノードームで妻を射止める
- オシャレ雑誌からの取材依頼
- 朝5時起きの健康的な生活
と、結婚もして充実した生活を送っているそうなんです。
マツコさんは“スノードームのお陰”というのが納得いかないらしく、「怪獣オタクと寝不足関係あります?」「(妻を射止めたのは)たまたまなんじゃないの?」と突っ込みを入れつつ、現在と怪獣オタクだった頃の昔の写真を見比べて、「断然(昔の伊達さんの方が)良いと思う」とまで言っていました・・・笑
ただ伊達さんは、実体験から、「怪獣を集める男の家より、スノードームのようなロマンティックなものを集める家に女性も来たいと思うのでは、と自論を展開していました。
そんな伊達さんが、見るだけではないスノードームの楽しみ方を紹介してくれています。
思い出に浸れる観光名所型
スノードームと言えば、旅行先のお土産の定番で、写真以外でも旅の記憶を形として持ち帰って思い出に浸れるアイテムですが、伊達さんはそれだけではないと言います。
会社や私生活で嫌なことがあったら、スノードームのせかいに引きこもって、嫌なことを忘れられるというのです。
そんな素敵な世界が描かれているスノードームを紹介しています。
まずは、エッフェル塔のスノードーム。
ペルツィ社という世界最古のスノードームメーカーが手掛けた物で、雪の舞い落ちるスピードが遅く、ふんわりと舞っているのが特徴です。
普通のスノードームは、精製水にグリセリンを混ぜて速度を調整しているが、紹介したペルツィ社のスノードームは、アルプスの雪解け水を使っているそう。
マツコさんは「なんか意味があるのかしら?」と半信半疑でしたが、一説によると、不純物が少なく透明度も高く、門外不出の技法で作られているため、全ての雪が舞い落ちるまで2分ほどかかる、とのこと。
そもそもスノードームの発祥は、19世紀終わりのパリ万博に、エッフェル塔のスノードームが出品されたのが始まりと言われています。(※諸説あります)
その後、観光地のお土産品として発展してきました。
伊達さん曰く、スノードームの数=観光名所の人気度合い、だと言います。
続いてラスベガスのスノードーム。
多くのスノードームで描かれている街並みは、様々な名所を小さなドームに集めているので実際の位置関係とは異なります。
ですが、このラスベガスのスノードームは、街並みを忠実に再現しているそうです。
伊達さんは、「女性を家に招いた時にスノードームを見せ、じーっと見ている間にそっと肩を抱くなど、よこしまな道具にもなります。」と、その他の使い方も、紹介していました。
マツコもハマる!物語を考えたくなる妄想型
続いて、スノードームのもう一つの楽しみ方として、「妄想型スノードーム」を紹介しています。
妄想型というのは、スノードームの中の世界を頭の中に、勝手にでっち上げるというもの。
まず初めに紹介されたのは、日本のスノードームアーティスト、Ato1snowさんが作った『三本鳥居』と題されたスノードーム。
描かれているのは、鳥居の中で向き合う男女の姿です。
これを見てマツコさんが考えたストーリーは・・・
- 男女はそんなに若くない、不倫の関係。
- 場所は、彼女の地元、北陸。
- 女性は、未亡人の女将。男性は東京のビジネスマン。
- 近所で会うと人の目があるので隣町の神社で密会中。
というもの。
どうやら、「不倫関係」というのは伊達さんも同じようで、伊達さんが考えたストーリーは・・・
- 男女は不倫関係
- 神社は縁切り神社
- 男は不倫相手と縁を切りたくて神社にやってきて、その帰りに女性と遭遇。女性は、男性と妻が別れるよう願掛けしにきていた。
というもの。
小さなスノードームの世界から、これだけの物語が想像できることに、マツコさんも「これはすごい素敵!」と、うっとりスノードームを見つめていました。
次に紹介されたのは、雪ではなくお札が舞うスノードーム。
スノードームの中には、雪以外のお札やハート、髪の毛などが舞うものもあり、なぜそれが舞っているのかを考えされられる物も多いそうです。
マツコさんが考えたストーリーは、
「男性の顔は悲観的な顔ではないので、成功してお金に囲まれて、豪遊生活をしている。」
というもの。
一方伊達さんが考えたストーリーは、
「株を持っていたが暴落してしまい、自棄になってお金を投げ飛ばしている姿。」
それを聞いてマツコさんは、「悲観的に捉えやすいタイプですね?さすが元ひきこもり体質!」といじっていましたね。
続いて紹介したのは、最高峰の妄想型スノードーム。
ウォルター・マーティン&パロマ・ムニョスというアメリカ在住の二人組のアーティストの作品で、スノードームで自分たちの世界を表現しようと活動しています。
この2人が描くスノードームの世界は、メルヘンだが闇を感じる「ダークメルヘン」。
直接買うと30万円程するそうで、また、その芸術性の高さから世界中で展示会が開かれていて、100万円の値が付いたものもあるそうです。
実は、伊達さんもこのアーティストの作品を一つだけ持っています。
タイトルは「Traveler 176」。
雪山を一人の男性が歩いていて、後ろには小屋がある。その扉からはキリンのような動物がそっと男性を見ていて、一方切り株に刺さった斧も描かれている独特の世界。
これを見て、マツコさんが妄想したのは・・・
- 切り株に刺さった斧から、小屋の中では人が1人死んでいる。
- 男性はもめた時に腕をけがして、三角巾をしている。
- その目撃者は、ドアから覗いているキリン。
伊達さんが妄想したのは・・・
- 恋人同士の男性と女性が小屋の中で逢引をしていた。
- 男性は仕事の時間になり、そそくさと身支度をして出て行った所。
- 男性が女性だと思っていた相手は、実はドアから覗いているモンスターだった。
ダークメルヘンの世界に魅せられたマツコさんは、「これは欲しくなる」と興味津々。
ただ、集め出すと大変なことになることも分かっていて、伊達さんから「300種類ほど出している」と聞くと、すんなり「(集めるのは)やめましょう」と諦めていました。
本当にスノードームの中に入りたい!
色々なスノードームを紹介してきた中で、「最後に私が一番したかったことをやらせて頂きたい」と、満を持して伊達さんが言ったのは、「本当のスノードームの中に入りたい」ということ。
それを聞いたマツコさんは、口をあんぐり開けて「それはお手伝い出来ません」ときっぱり。
しかしスタジオには既に用意されている気配があり、スノードームのテーマを聞くと、「幼少期の自分にスノードームの魅力を伝えたい」というもの。
マツコさんが気になっていた金額も「40万円ほど」と、予想を下回っていた様子。
実は、巨大スノードームのサービスを行う企業があるようで、今回はそこに依頼しました。
背景もテーマに合わせて可能で、イベントによっては中によって記念撮影も出来るそうです。
早速伊達さんは中に入り、手紙を読み上げます。
内容は、「怪獣オタクは女性にもてないぞ。早くスノードームに魅力に気づいて楽しい人生を送りなさい」というもの。
スノードームの中に入る、という夢がかなった伊達さんの満面の笑顔で、番組は終了しました。
最後に
お土産の一つとしか考えていなかった、スノードームですが、スノードームアーティストがいたり、妄想したり、知らない楽しみ方があるのが分かりました。
今度じっくりと見てみたいですね。
今回は、「スノードームの世界」と「車内販売の世界」の2本立てでした。