肉料理やスープ、サラダなど、幅広い料理で活躍するセロリ。
独特な香りがあり好き嫌いがハッキリ分かれますが、私は大好きです。
セロリにはビタミンやミネラルが豊富に含まれていて、血圧を下げる効果もあるんですよ。
香り成分には気持ちを落ち着かせる働きがあるので、気分をスッキリさせる効果もあります。
そんなセロリは、プランターで栽培することも可能です。
今回は、セロリの特徴や栽培する時のポイント、おすすめのレシピについてまとめてみました。
セロリって、どんな野菜なの?
セリ科オランダミツバ属に分類される、一年草または二年草です。
原産地はヨーロッパから地中海沿岸です。
クセのある強い香りが特徴で、茎、葉、実を食べることが出来ます。
和名のオランダミツバは、セロリがオランダ船から伝わったことに由来しています。
草丈約30~75cmで、淡色野菜として扱われています。
とても古くから人間の生活に密着していて、古代ギリシャで祭りに使われたり、ミイラの首飾りにされたり、薬としても利用されていました。
セロリの健康効果
セロリには、健康を維持するための栄養素がたっぷり含まれています。
どんな効果が期待出来るか、まとめてみました。
疲労回復
エネルギー代謝に関係するビタミンB1とビタミンB2が含まれているので、疲労を回復する効果があります。
高血圧予防
体内の塩分を調整してくれるカリウムが含まれているので、塩分の摂り過ぎが心配な人におすすめです。
高血圧やむくみの予防にもなります。
便秘を予防
食物繊維が豊富なので、便秘の改善・予防に役立ちます。
善玉菌のエサにもなるので、腸内環境を良くする働きもありますよ。
また、食後に血糖値が急上昇するのを予防したり、コレステロールを下げる働きもあります。
骨を丈夫にする
健康な骨を作るには、カルシウムが必要です。
セロリにはカルシウムも含まれているので、骨粗しょう症の予防にもなりますよ。
美容効果
ビタミンCの働きにより、お肌を健やかに保つことが出来ます。
抗酸化作用で、細胞の老化を防ぐ働きもあります。
ビタミンCが不足すると倦怠感や疲労感につながります。
セロリをプランターで栽培するポイント
セロリは家庭のプランターでも栽培することが出来ます。
ポイントを押さえていれば、初心者さんも育てられるので挑戦してみてくださいね。
栽培環境
セロリは地中海沿岸原産なので、15~20℃くらいが適しています。
日本の夏は暑過ぎるので、遮光したり風通しの良い場所で育てるようにしましょう。
土
セロリ栽培には、土作りが重要です。
地植えの場合は、前もって地面に石灰や肥料を混ぜる必要があります。
ですがプランターの場合なら、市販の野菜用培養土を使えば簡単ですよ。
タキイの「花と野菜の土」は、袋で栽培することも出来るので便利です。
プランターの大きさ
プランターは、横幅が60cmで深いタイプがおすすめです。
セロリの根は下に向かって深く伸びるからです。
このサイズで、小さい株なら3株育てられます。
水の与え方
水やりは、絶対に忘れないでくださいね。
セロリは湿った土が好きなので、乾燥させると弱ってしまいます。
他の野菜に比べて、多めに水を欲しがります。
肥料
植え付け2週間後から肥料を与え始めます。
液体肥料を週に1回、化成肥料を3週間に1回のペースです。
肥料が好きなので、大きく育てるために忘れずに行いましょう。
種まきと植え付けの方法について
種まき
気温が15~20℃の時期が適しているので、セロリの種まきは5~6月にしましょう。
苗を育てる期間が長く、1.5~2か月くらい掛かります。
育苗トレーに蒔くのがおすすめです。
蒔き方は「すじまき」です。
湿らせた土に5cmの深さの溝をつけたら、そこに5cm間隔で蒔いていきましょう。
土を薄くかぶせて、水をたっぷり与えたら日陰で管理します。
2週間くらいで発芽するので、本葉が2~3枚になったらポットに移します。
更に、本場が7~9枚になったら、プランターに定着させましょう。
植え付け
セロリの根は、下に向かって真っすぐ伸びるタイプです。
このタイプの植物は、絶対に根を傷つけないようにしてくださいね。
植え付けの際には根に触らないよう、慎重に優しく扱いましょう。
植える深さは、若干浅めが良いでしょう。
株間は30~40cmにします。
真夏の高温が苦手なので、遮光してあげるようにしましょう。
セロリの品種について
セロリにはいくつもの品種があります。
色によって分類されているので、それをまとめてみました。
セロリ(中間種)
お店でよく見るセロリが、中間種です。
薄緑色をしていて、主にコーネル619という品種が売られています。
この品種はスジが強くなく、サラダとして食べやすいです。
40cmくらいで、茎は厚みがあります。花も食べられます。
グリーンセロリ(緑色種)
緑色の茎をしている品種で、肉厚なのが特徴です。
強い香りも特徴で、欧米で人気の高い品種です。
コーネルよりも小さいので、ミニセロリとも呼ばれています。
ホワイトセロリ(白色種)
茎が白いセロリで、ミニホワイトという品種が有名です。
柔らかくて香りのクセも弱めなので、食べやすい品種です。
見た目が三つ葉とよく似ていて、そのままサラダとして食べるのに向いています。
スプラウトセロリ(サラダセロリ)
色々な野菜のスプラウトが人気ですが、セロリのスプラウトも美味しいですよ。
スプラウトというのは、発芽した後の苗の状態を指します。
まだ茎や葉が柔らかい状態なので、食べやすいです。
セロリを使った、おすすめレシピ
セロリを美味しく食べられるレシピを紹介します。
セロリとツナと塩昆布
材料
- セロリ 1本
- ツナ缶 1缶
- 塩昆布 8g
- いりごま 小さじ1
作り方
- セロリの硬い部分をピーラーで剥いてから、薄切りにする。
- ポリ袋に、いりごま以外の材料を入れて袋の上から揉む。
- 最後にいりごまを振りかけて、出来上がり。
セロリとささみのマリネ
材料
- セロリ 1本
- ささみ 2本
- タレ
- レモン汁 大さじ3
- はちみつ 大さじ1
- オリーブオイル 大さじ1
- 塩 小さじ2/3
- コショウ 少々
作り方
- ささみに酒小さじ2をかけ、ラップをして電子レンジ(600W)で3分加熱。
- セロリの茎をピーラーで剥いたら、薄切りにして塩をふって5分おき水気を絞っておく。
- セロリの葉をざく切りにしておく。
- 最後に全部の材料を混ぜて、出来上がり。
最後に
セロリを上手に育てるポイントをまとめてみましたが、いかがでしたか?
セロリの特徴や、おすすめのレシピも紹介しました。
強くてクセのある香りが特徴のセロリは、健康や美容に役立つ栄養素が豊富に含まれています。
もし苦手でなければ、積極的に摂り入れていきたい食材ですね。
プランターでも栽培出来るので、庭が無い人も安心ですよ。
品種によって食感も違ってくるので、色々食べ比べてみるのも楽しそうですね。
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