観葉植物を育ててみたいけど室内に土を持ち込みたくないという場合は、水耕栽培がおすすめです。
ヒヤシンスやクロッカスの水耕栽培がメジャーだと思いますが、観葉植物でも同じように育てることが出来るんですよ。
初めての水耕栽培で失敗しないように、具体的なやり方を紹介したいと思います。
また、おすすめの種類についてもまとめてみました。
観葉植物の水耕栽培について
水耕栽培とは、土を使わないで水で育てる方法のことです。
植物が土に求める役割は、次の3つです。
- 栄養や水分を得る
- 土壌生物の住みかとなる
- 植物体を支える
これらの役割を満たしていれば、必ず土を使う必要はないのです。
水耕栽培用の肥料が売られていますし、培地を使えば支えることも可能です。
水耕栽培で気を付けるポイントがいくつかあります。
まず、育てる時期を考えることです。
真夏や真冬は、極端に暑かったり寒かったりするので難易度が高まります。
失敗を少なくするためには、春や秋がおすすめです。
また、植物によって特徴が様々ですので、置く場所にも注意が必要です。
耐陰性が無い植物を、ずっと日陰に置いていると枯れてしまいます。
病気にも気を付けましょう。
水耕栽培で一番なりやすいのが、根腐れです。
水中の酸素量が少ないと根腐れを起こしやすくなるので、水換えを毎日すると良いでしょう。
根腐れの予防としては、根っこを全部水に浸けないで、先っぽだけ浸けるようにする方法もあります。
または、水を循環させることで酸素不足を防ぐのも良いでしょう。
水耕栽培と水栽培って、違うの?
水耕栽培と水栽培は、似たような言葉ですが少し違いがあります。
それぞれの方法について、説明していきますね。
水耕栽培
ハイドロボールを使って育てる方法です。
容器の底に根腐れ防腐剤を入れ、その上にハイドロボールを1/4の高さに入れます。
植物を入れて支えながら、残りのハイドロボールを入れます。
全部入れたら、容器の1/5くらい水を入れます。
水栽培
水だけで育てる方法です。
水を入れた容器に、育てたい観葉植物を挿すだけです。
葉っぱが水に浸からないように、取り除いておきましょう。
水耕栽培におすすめの種類
それでは、水耕栽培をしやすい種類を紹介していきますね。
アイビー
ヘデラとも呼ばれている観葉植物で、ツタ性植物です。
ツルを切って水に挿すだけで根が出るほど、とても丈夫です。
明るい日陰が好きで、水に浸けて数週間で根が出て来ます。
ポトス
ツル性の観葉植物で、インテリアとして昔から大人気です。
とても丈夫で、水耕栽培にぴったりですよ。
茎を切って、水に挿すだけでOKです。
ポトスの耐寒温度は5℃なので、冬に挑戦する場合はこれを下回らないようにしましょう。
おすすめの時期は、春~夏です。
オリヅルラン
細長い葉っぱに白い模様が入る、とてもスタイリッシュな観葉植物です。
ランナーの先に子株が出来る姿が可愛らしいですよ。
買って来たオリズルランの根を水で洗い、浅めの容器に入れて水を張りましょう。
毎日水の交換をするようにします。
シュガーバイン
5枚の葉っぱが、まるで手を広げているように見える観葉植物です。
好きな長さにツルをカットして水に浸けるのですが、その時葉っぱが水に浸からないように取り除いておきましょう。
容器に日が当たると発根しにくいので、置く場所は明るい日陰が適しています。
パキラ
有名な観葉植物で、大きく育った姿が印象的だと思います。
でも、こちらも水耕栽培でコンパクトに育てられるんですよ。
パキラの場合は、ただ水に浸けるだけではなく、ハイドロボールを使った方が良いでしょう。
買ったパキラの根っこを洗って土を落とし、ハイドロボールで自立させます。
小さめの苗を使うと、作業が楽です。
アロマティカス
シソ科のハーブですが、丸い葉っぱが肉厚でまるで多肉植物のようです。
実際、多肉植物として扱われていることもあります。
葉っぱは毛におおわれていて、触ると甘いミントのような香りがします。
丈夫で育てやすく、挿し木でどんどん増やせます。
水耕栽培向きの植物で、水に浸けた後は風通しが良い場所で管理するようにしましょう。
ミリオンバンブー
大人気のミリオンバンブーは、縁起が良い観葉植物として贈り物にもおすすめです。
こちらも水耕栽培がしやすく、丈夫なので初心者さんも簡単に育てられるでしょう。
ミリオンバンブーは、生長期にわき芽をたくさん出します。
そのわき芽を使って、水耕栽培すると良いでしょう。
ガジュマル
精霊が宿る樹として人気のガジュマルは、そのユニークな樹形が魅力の観葉植物です。
多幸の樹とも呼ばれ、縁起が良いとされています。
とても丈夫で水耕栽培に向いている植物です。
こちらもハイドロボールを使うことをおすすめします。
明るい日陰で管理するのがおすすめですが、少しぐらい日陰になっても大丈夫です。
サボテン
乾燥が好きなイメージの強いサボテンですが、水耕栽培で育てられますよ。
私も以前、サボテンの水栽培をしていたことがあります。
サボテンの場合は、水に浸ける前に根っこを乾かす作業が必要となります。
根っこの土を水で流したら、2~3日かけて乾燥させます。
それから水に浸けるようにしましょう。
根っこの先が水に浸かっていれば大丈夫です。
株元まで水に浸かってしまうと根腐れの原因になってしまうので気を付けましょう。
最後に
水耕栽培が出来る観葉植物について、その方法とおすすめの種類を紹介しました。
水耕栽培は水だけで育てる水栽培とは少し違っていて、ハイドロボールを使う方法です。
背の高い植物は。ハイドロボールを使って支えてあげると良いでしょう。
今回紹介した植物は、どれもとても丈夫なものばかりです。
それでもやはり、耐寒温度や真夏の蒸れを気にしながら育てる必要はあります。
また、植物によって好きな環境が違っているので、それも考慮しながら置く場所を考えましょう。
水耕栽培の初心者さんには、春から夏にかけての時期をおすすめします。
見た目にもお洒落な水耕栽培は、インテリアとしてもおすすめですよ。
コメント