みなさんは、琉球犬ってご存知でしょうか?
沖縄県原産の日本犬で、天然記念物にも指定されているんです。
イノシシや鳥の猟で活躍していましたが、今は絶滅寸前だそうです。
ここでは、そんな琉球犬について、歴史や特徴、性格を紹介いたします。
琉球犬の歴史について
琉球犬は、縄文時代に存在していた「縄文犬」の一種だそうです。
トゥラーと呼ばれる虎毛と、アカインと呼ばれる赤毛がいます。
猟犬として活躍していました。
弥生時代になり、渡来人と一緒に弥生犬が入って来ました。
この時、本州の犬は弥生犬の血が多く混ざりました。
しかし沖縄と北海道は影響を受けにくかったことから、縄文犬の血統が維持されているそうです。
研究でも琉球犬と北海道犬は、遺伝子的に近いということが分かっています。
第二次世界大戦の時に、絶滅の危機に陥りました。
その時に生き残った琉球犬を繁殖させ、なんとか絶滅しないで済んでいます。
とても古い時代の遺伝子形質を持っていることもあり、貴重な存在です。
1995年には、沖縄の天然記念物となりました。
琉球犬の身体的特徴は?
体長45~55cm、体重15~20kg
耳の間隔は広めで、立ち耳です。
目は茶色か青色で、尾は半円形の差し尾です。
被毛はダブルコートですが、短毛で密生していないので耐暑性があります。
赤、白、黒、虎などのカラーバリエーションがあります。
四肢の爪が6本あるのが、大きな特徴です。
これは狼や縄文犬に見られるもので、後ろの2本の爪を「狼爪(ろうそう)」といいます。
今では、狼爪がある個体は減少しているそうです。
琉球犬は、どんな性格なの?
古くから猟犬として人間と共に暮らしていた琉球犬は、とても人懐っこい性格をしています。
温和で飼い主に忠実です。
嗅覚に優れ、猟犬らしい勇猛果敢な面を持っています。
そのため、番犬に適した犬だと言えるでしょう。
ただ、現在は沖縄の天然記念物となっていますので、ペットにするのは困難です。
琉球犬保存会に問い合わせてみるしかないです。
もしかしたら、里親募集をしていることもあります。
飼育するための条件は厳しいかも知れませんが、不可能なことではありません。
最後に
沖縄の天然記念物となっている琉球犬について、歴史や特徴、性格を紹介いたしました。
縄文犬の血を引く「琉球犬」は、絶滅寸前の貴重な存在です。
人懐っこい性格をしていますが、天然記念物のためペットにするのは難しいでしょう。
ですが不可能ではありませんよ。
もし興味がありましたら、琉球犬保存会に問い合わせてみましょう。
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