情熱的な雰囲気を持つ赤い花は、花壇や寄せ植えの主役的存在ですよね。
葉のグリーンと補色関係ということもあり、咲いているとパッと目が行ったりします。
そんな赤い花をガーデニングに取り入れてみたい人のために、今回は赤い花を咲かせる植物を集めてみました。
気になる植物があったら、是非育ててみてくださいね。
それでは季節毎に分けて、一気に紹介していきますね。
春に咲く赤い花
ウメ
バラ科サクラ属に分類される、落葉高木です。
開花時期は2~3月。まだまだ野の花が少ない時期に赤や白の花を多数咲かせます。
花はとても良い香りを放ち、日本人に昔から愛されて来ました。
元々は中国の植物で、日本入って来たのは薬用としてだったそうです。
花と香り、実も楽しめるウメは、今では日本全国で栽培されています。
梅園などの梅は樹高が3~5mくらいに揃えられていますが、放っておくと10mくらいまで生長します。
ツバキ
ツバキ科ツバキ属に分類される、常緑高木です。
日本や台湾原産の植物で、日本人に古くから親しまれてきました。
なんと縄文時代の遺跡からも、ツバキの種が発見されているそうです。
ツバキは園芸品種も多く、今では海外でも人気が高まってきているようです。
お肌や髪のケアに使われる「椿油」は、ツバキの種子から採取することが出来ます。
また、ツバキの木はとても強度が高いので彫刻や漆器に使われたりしています。
花の色には、赤の他に白やピンク、混色があります。
アネモネ
キンポウゲ科アネモネ属に分類される、多年草です。
鮮やかな赤色の花を咲かせるので、私も好きな植物です。
赤だけではなく、青や紫、白、ピンクなどカラーバリエーションが豊富です。
3~5月に咲く直径10cmくらいの大きな花は、とても存在感があります。
園芸店で入手しやすく、春を代表する花と言っても良いでしょう。
とにかく人気の高いアネモネですから、品種改良も盛んです。
どんどん新品種が増えているので、毎年楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
最近では、パステル調の優しい色合いの品種も出ているそうです。
ラナンキュラス
キンポウゲ科キンポウゲ属に分類される、球根植物です。
キンポウゲの仲間だけあり、ラナンキュラスもアネモネと並んで存在感のある花だと思います。
ラナンキュラスの葉がカエルの足に似ていることから、「rana」(ラテン語でカエルの意味)が名前の由来になっています。
透けるような薄い花弁が、多数重なり合いボリュームたっぷりの花を作り上げています。
品種改良が盛んで、毎年新しい品種が登場しています。
同じ赤色でも、濃い赤や鮮やかな赤、ピンクに近い赤など、バリエーション豊富です。
チューリップ
ユリ科チューリップ属に分類される、球根植物です。
トルコ原産の、春を代表する花です。
歌にもあるように、赤や白や黄色など様々なカラーがあります。
長く伸ばした花茎の先に、色とりどりの花を咲かせる様子は見ているだけでウキウキしてきますね。
チューリップも品種改良が盛んで、新しい色や咲き方が次々と登場しています。
お洒落なフリンジ咲きや八重咲きの品種もあります。
バラ
バラ科バラ属に分類される、花の女王とも呼ばれる植物です。
とても古い歴史があり、愛と美の象徴として愛されて来ました。
華やかに咲き誇る赤いバラは、とても情熱的で美しいものです。
つる性のバラや、大きくならないミニバラなど、たくさんの品種が存在しています。
品種によって育て方の難易度が違っているので、購入する時にはよく確認をした方が良いです。
初心者さんは、病気に強い品種を選ぶようにしましょう。
また、香りが殆ど無いバラも多く存在するので、香りを求めているのならその辺りも確認しておきましょう。
夏に咲く赤い花
カーネーション
ナデシコ科ナデシコ属に分類される、多年草です。
開花時期は4~6月と9~10月です。
母の日の贈り物として定着している、馴染みのある花ですよね。
品種改良が盛んに進み、今では赤以外にも随分色数が増えました。
ナデシコ科の仲間らしく、ギザギザの花弁がとても可愛らしいです。
実は、丸弁咲きやスター咲きといった、ギザギザ以外の花弁の品種もあるんですよ。
日本に入って来たのは江戸時代ですが、ヨーロッパでは17世紀に既に300種類以上もの品種が存在していたそうです。
高温多湿を嫌うので、日当たりの良い場所で管理しましょう。
風通しが悪いと、病害虫が発生してしまいます。
チロリアンランプ
アオイ科イチビ属に分類される、つる性植物です。
まるで提灯のような花を、多数ぶら下げる様子がとても可愛らしいです。
鮮やかな赤と黄色のコントラストも美しく、人気の植物です。
フェンスなどに這わせて育てます。
開花時期は5~9月です。
インパチェンス
ツリフネソウ科ツリフネソウ属に分類される、一年草です。
アフリカ原産なので、高温多湿な日本の暑さにも強いです。
開花時期は5~11月で、真夏の一番暑い時期でも元気いっぱいにたくさんの花を咲かせてくれますよ。
花色は赤以外に、ピンク、白、オレンジなどがあります。
挿してどんどん増やせるので、私も夏には毎年植えています。
品種改良がどんどん進み、一重咲きだけではなく八重咲きやバラ咲きなどもあります。
丈夫で半日陰でも育ってくれますが、乾燥に弱いので水切れに注意しましょう。
ハイビスカス
アオイ科フヨウ属に分類される、熱帯地方原産の植物です。
南国を思わせる鮮やかで大きな花は、カラーバリエーションが豊富で開花期間が長いのも魅力です。
5~10月が開花時期です。
寒さに弱いので冬は室内に入れた方が良いですが、暖地なら屋外で越冬可能です。
たくさんの品種が存在していて、大きい花だけではなく小さめの花を咲かせるタイプもあります。
葉の濃いグリーンも美しいですよ。
秋、冬に咲く赤い花
キク
キク科キク属の宿根草です。
日本独自の菊を和菊と呼び、海外で改良が進んだ菊を洋菊と呼んでいます。
開花時期は9~10月で、秋を代表する花と言えるでしょう。
幾重にも重なり合って咲く花弁が美しく、品種がかなり多く色数も豊富なのが魅力。
草丈や咲き方も品種によって随分違うので、庭の雰囲気に合わせて選ぶと良いでしょう。
シクラメン
サクラソウ科シクラメン属に分類される、多年草です。
真っ赤な花色が美しく、冬の花壇を華やかにしてくれますよ。
赤い以外にも、ピンクや白があります。
品種が豊富で、大輪咲きや芳香性のもの、花壇向けの小さいタイプまで様々です。
パンジー、ビオラ
スミレ科スミレ属に分類される、一年草です。
10~5月が開花時期で、花の少ない季節に咲き乱れてくれる貴重な花です。
パンジーとビオラは、サイズによって区別されていましたが、最近では中間の大きさの品種も登場して見分けにくくなってきました。
真っ赤な花から、濃いピンクや紫っぽい赤など、様々な赤い花を楽しめますよ。
咲き終わった花はどんどん取り除いていきましょう。
新しい花が次々と咲いてくれます。
最後に
赤い花を咲かせる植物を紹介しましたが、いかがでしたか?
チューリップやバラ、ハイビスカスなど、お馴染みの花をたくさん集めてみました。
様々な色の花が存在していますが、やはり緑と補色関係にある赤い花には存在感がありますね。
赤は美しいだけでなく、力強さも感じる色です。
元気になりたい時にもおすすめですよ。
今回紹介したのは、どれも入手しやすく丈夫な植物ばかり。
もし何か赤い花を育ててみたくなったら、是非参考にしてみてくださいね。
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