2019年5月7日に放送された「マツコの知らない世界」を見ました。
今回は、「ごまの世界」と「こけの世界」の2本立てでした。
その中から、「こけの世界」についてまとめました。
「ごまの世界」は、こちらをご覧下さい。
出演者・オープニング
出演者は、マツコ・デラックスさん。そして、365日コケと一緒にいたくて自宅でコケを育てる男、石倉良信さん。
コケは、最近雑貨屋さんでも「コケテラリウム」が並んでいたり、密かなブームとなっていますよね。
でも今回は、紹介してくれる石倉さんのキャラが強すぎて、その魅力が頭に入ってこないかも!!(笑)
スタジオに登場したハイテンションの石倉さんを一目見て、マツコさんは思わず身震い、そして「ちょっと待ってください」と、一息入れさせてもらい、心の準備をします。
石倉さんの恰好は、コーデュロイ地の緑のスーツ。もちろんコケ色。
どこで購入したかと聞けば、「伊勢丹で」だそう。
マツコさん思わず「伊勢丹の信用が落ちたわね・・・」と言ってしまう程、インパクト大です。
石倉さんは、マツコさんが「ありこんさん?」と聞くほど、何となく映画評論家の有村昆さんに似ている、ハイテンションで不思議なキャラクターなんです。
進行のために用意したノートにも”緑“の字がギッシリ。
ジャケットの胸ポケットにも、緑のペンばかり。
マツコさんも思わず「うわぁ~」と引いてました(笑)
今日、石倉さんが伝えたいことは、「コケはもはや主役! コケ無くして日本の絶景なし!」だそうです。
確かに日本の風景にコケは欠かせない存在ですが、“主役”と言われると・・・??
そこで、CG加工でコケを消した一枚の写真を出し、「どこだと思いますか?」とクイズ。
マツコさんは分かるはずもなく、「コケが入るだけでどこだか分かるんですよ!」と、声を大にして石倉さんが言うと、その熱量や喋りに完全引き気味。
「(写真よりも)いい加減、(あなたが)何者か教えて~!」と半分悲鳴を上げていました、(笑)
実はこの写真は屋久島のもので、石倉さんは「コケが幻想的で神秘的な世界を演出している」と言います。
コケの魅力が少しわかったところで、マツコさんは「もう撮れ高十分です!ありがとうございました」と切り上げたくなるほど、石倉さんに圧倒されていますね・・・(笑)
と、ようやくここでプロフィール紹介。
石倉さんは50歳、職業は俳優をしているそうです。
年齢を知ったマツコさんは、「50歳!!」「ようやくモヤモヤが一個晴れたけど、晴れたら晴れたで不快・・・」と大騒ぎ。
俳優業については意外だったようで、石倉さんも自虐的に「もっとインチキ臭いものだと思ってました?」と聞くと、「だってヤバ度ランキング、歴代トップ5位に入るくらいですよ」とバッサリ、(笑)
二十歳の頃から小劇場を主に俳優業をしている石倉さんですが、35歳の時にホームセンターでコケと出会います。
そして、紅葉もコケがあることで一段と引き立つ事に気づき、脇役稼業の自分とリンクして、コケにハマっていったそうです。
と、この話を熱く語るのですが、マツコさんは「この話を5分の1で出来たら、売れると思う」と、またまたバッサリ、(笑)
そして現在は、主役級のコケのグッズも製作しているそうです。
スタジオに持ってきたのは、リングやネックレス、スマホカバーなど。
普段それらを身に着けている石倉さんの写真を見て、マツコさんは何だか嬉しそうに「ヤバいやつね」と言ってましたね。
今が見頃!全国のコケスポット!
15年間“コケ友”と、全国のコケスポットを巡っている石倉さんから、これから見頃を迎えるコケスポットを紹介してくれます。
まず一つ目は、鎌倉にある妙法寺。
普段は地元の方に愛されている、静かなお寺なのですが、コケマニアの間で“聖地”と呼ばれる場所があるそうです。
それが本堂の先の、仁王門の奥の空間。なんと、石の階段にびっしりとコケが生えています!
生息しているのは「コツボゴケ」という透明感のある種類のコケ。
階段に使われている鎌倉石(現在は採掘されていない石)が、柔らかく良く水を吸う性質のため、コケが生えやすいそうです。
ここは、コケを守るために立ち入り禁止になっているそうですが、柵の外からは見学可能だそうですよ。
鎌倉では他にも、重要文化財の一条恵観山荘で、美しいコケが見られます。
約60種類のコケが生息していて、一つの場所でこれだけ沢山の種類が見られるのは珍しく、庭師さんが管理しているので、とても綺麗だそうです。
紹介VTRに、初めは石倉さんが紹介ナレーションを付けていたのですが、徐々にヒートアップして話が止まらず、VTRとズレてきてしまい・・・・
マツコさんも「(VTRの)入りは良かったのに・・・・」と残念そうでしたね。
続いては、石倉さんが発見した奇跡の壁、宮城県石巻市のコケの壁。
場所は、仙台駅から車で1時間半ほどの、「苔浦」というバス停から更に山道を進んだ場所。
一見なんの変哲もない、茶色っぽい石の壁に見えるのですが・・・
実はこの壁、水をかけると一変するそうなんです!
生憎撮影の日は晴れていたので、番組で散水車を用意。
マツコさんは「無駄な経費使っているな~」「雨の日に行けばよかった」とブツブツ文句言っています。
壁に水をかけると、茶色かった壁が一気に緑色に変化しました!
この壁に生息しているコケはハマキゴケがほとんどなんですが、その特徴は、乾くと緑色の葉が巻き上がるため、下の茶色い葉が表面に出て、濡れると緑の葉が出てくるそうなんです。
石倉さんは、「この場所にはいろんなミラクルが起こっているんです!」と言い、「急すぎない斜面」「日当たりの良い立地」で素晴らしいコケ壁が出来上がっているそうですよ。
ついつい話し過ぎちゃう石倉さんは思わず、コケと自分を重ねていたのか、「今日は僕主役ですから」と言ってしまいますが、マツコさんはしっかりと「主役はコケでしょ。本音が出たわね」と突っ込んでいました、(笑)
驚きの生態!コケの知られざる真実
私たちの身近にあるコケですが、実は「コケは死なない!」と石倉さんは言います。
コケは、表面に見える部分は“葉”で、その下に“仮根(かこん)”というのがあるそうですが、その仮根は土や石などに掴まることは出来ても水は吸い上げないんです。
つまり、葉から水や養分を摂っているので、雨が降らない時は葉を小さくして休眠することで長く生きられるんだそうです。
なので、最近流行の「コケテラリウム」も、週に1回ほど水をあげれば、保水力が高いコケは大丈夫なんだそうですよ。
陽を当てた方が光合成をして育つのですが、室内でLEDライトの光量だけでも生きていけるそうです。
ただし、「コケは死なない」と断言してしまうと、種類にもよるそうなので・・・・
フリップボードに「“ほぼ”コケは死なない」と修正していましたね。
続いては、石倉さんおススメの“美しいコケ”を紹介していきます。
コケというと、石に張り付いているものばかりを想像してしまいますが、例えば「コウヤノマンネングサ」というのは、日本に自生しているコケの中では最も大型で、小さなヤシの木に見えるのでテラリウムにも人気だそうです。
他にも「クジャクゴケ」のように、葉の形が、クジャクが羽を広げたように見えるタイプもあります。
約2万種類あるコケの中でも、街中でよく見かけ、石倉さんが一番大好きだというのは「ギンゴケ」だそうです。
これを手に乗せ、マツコさんにルーペで見てもらうと・・・
「マツコさんがギンゴケ見てくれてる~すごい嬉しい~」と大喜び。
葉の先が銀色になっているギンゴケを見たマツコさんが、「雪をかぶったような感じ」と言うと、石倉さんは「いい表現だ~」と、語尾にハートマークついていましたね、(笑)
更に、ライトアップするとその表情も変わるようで、マツコさんが「雪が振りかけの蔵王みたい」というと、「嬉しい!!」と大はしゃぎするもんだから、「言わなきゃよかった・・・」とボソリ。
街の景色を変える!!驚きのコケスポット
全国のコケスポットを巡っている石倉さんですが、街で見かけるコケのアートに名前を付けるのも、楽しみの一つだそうです。
例えば、「コケのナイアガラ」。
ブロック塀の一面にコケが生えて、「滝の様だ」と言います。
続いては、「コケダクジ」。
マツコさんは、「あみだくじ?」とすぐにピンときたみたいです。
四角いブロックとブロックの隙間にコケが生えて、まるであみだくじのように遊べるので、ついついあみだくじしてしまうんだとか・・・
続いて、排水溝の蓋の隙間にコケが生えて、何かブロック模様に見えるようなんですが・・・
マツコさんは、またもやすぐ分かったようですが、「分かったけど、言わない~」とちょっとイジワル。
すると石倉さん、「このやりとり楽しい~」と大喜び(笑)
答えは「コケリス」(テトリス)でした。
続いては、コケが真直ぐ3本に生えている写真。
どうやら「コケダス」(アディダス)のようですが、マツコさんは単純過ぎるネーミングに何だかがっかりしていましたね、(笑)
石倉さんのキャラが強烈に残ってしまう回でしたが、コケの新たな魅力もちょっと分かりましたね。
最後に
苔というと、何となくジメっとしたイメージでしたが、鮮やかな緑色と紅葉のコラボレーションは確かに素敵ですね。
街中でよく見かける「コケダクジ」、今度見かけたらついやってしまいそうですね。
今回は、「ごまの世界」と「こけの世界」の2本立てでした。
「ごまの世界」は、こちらをご覧下さい。