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ちょっと贅沢な和食器散策!鎌倉で気に入りの和食器を見つけませんか?

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歴史と文化の街、鎌倉を訪れる楽しみの一つとしてあげられるのがショッピングとランチという方も多いことでしょう。

街中には星の数ほどの土産店、雑貨店、カフェ、レストランがひしめいています。

折角鎌倉に行くのだったら、一般的な観光スポットばかりでなく、時には雰囲気のある街並みを堪能しながら上質なものに触れてみたいと思いませんか?!

今回は、大人が楽しめるちょっと贅沢な和食器の旅にご案内します。

目次

スタートは、鎌倉駅西口

出発は地元の人達からは「裏駅」と呼ばれる鎌倉駅西口です。

裏駅は小町通りや鶴岡八幡宮の玄関口となる東口に比べるとこぢんまりしていて、観光客向け店舗に混じって地元密着の書店、クリーニング店、美容室、生花店、不動産屋などが点在、鎌倉に住む人たちの生活を垣間見れるようなのんびりとした空気が漂っています。

駅ロータリーを右手から前方に進み、スーパーマーケットの紀ノ国屋方面へ向かいます。

紀ノ国屋の前に交差点があるのでそこを渡ったら右折し、来客用駐車場の角を左折。

瀟洒な竹垣を擁した住宅の間を道なりに進むと綱廣小路と呼ばれる道に出ます。

ここを左に曲がり、周囲の緑と前方に見える山の風景を楽しみながら歩きましょう。

暫くすると左手にいつも行列している甘味処、雲母(きらら)が現れ、その先にトンネルが見えてきます。

関連ランキング:甘味処 | 鎌倉駅和田塚駅

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佐助隧道と呼ばれるトンネルです。

もやい工芸

佐助隧道を抜けて数分歩くと右手に黒い塀に囲われた日本の古民家風の建物が現れます。ここがもやい工芸です。中へ入って並べてある器や工芸品を眺めていると、東京駒場にある日本民藝館を思い出します。

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「民藝」とは1920年代半ばに柳宗悦・河井寛次郎・浜田庄司によって名づけられた「民衆的工芸」を略したものです。当時の工芸界は華美な装飾を施した観賞用の作品が主流でしたが、柳たちは名もない職人による日常の生活用具「民藝」には美術品に負けない用に即した美があることを提唱しました。

もやい工芸のホームページには「良い手仕事の品は熟達した手技によって、親切に、堅牢につくられ、簡潔な美しさがそなわっています」とあります。

こちらで扱っているのは日本の職人によって作られた手仕事の品々。

少々無骨とも思える器たちは、どこか温かみがあり、日々のくらしの中でちょっと手荒に扱ってもそれを受け止めてくれる大らかさを感じます。

夏椿

2018年3月末に東京の世田谷から移転してきた人気のうつわ店、夏椿。

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世田谷では日本家屋の味わいを生かした店づくりでしたので、いったいどんな店舗になるのだろうと思っていましたが、移転前の雰囲気はそのまま、山の緑を背景にさらにしっとりと味わい深い外観となっていました。

玄関で履物を脱いで板敷の廊下へ上がると、鎌倉のおばあちゃんの家に遊びに来たような錯覚に襲われます。

柔らかい印象の白い左官仕上げの壁と、温かみのある昔懐かしい木製の展示棚。

そこに並べられた器は、どれもシンプルで凛とした佇まいです。

あまりに陳腐な表現ですが、センスがいいという言葉が本当にしっくりくるお店です。

sahan

夏椿をあとにし、のんびりと鎌倉駅へ戻ります。

行きと同じ道を戻ってもよし、地図を見ながら他のルートを選んでも楽しいと思います。

「裏駅」には電話ボックスがあるのでその脇道を進み、線路沿いを数分歩くと水色に縁どられた硝子扉が現れます。扉を開けトントンと細い階段を上った先にあるのが美味しい定食がいただけるsahanです。

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店内は無駄なものをそぎ落とした静謐な空間。

ここに来るたび何とはなしに修道院に入り込んだような気分になります。

sahanでは入り口での会計のあと鳥の形をした小さな番号札を渡され、テーブルに着いたら番号が呼ばれるまで待つ、呼ばれたら自分でテーブルに運ぶ、というカジュアルなフードコート的システムを取り入れています。

修道院風と庶民的システムの心理的ギャップ、そこがまた意外で面白いところなのです。

温かみのある和食器に盛られて供されるのは、どれも手が込んでいてよそ行き気分になれる料理達。温かなお茶も添えられています。

「ごはんの定食」と「パンの定食」の週替わりとなっていて、別会計でケーキやコーヒーなどの飲み物もチョイス可能です。

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窓際に沿って鎌倉駅を眺められるカウンターがあるため、一人で訪れる女性客が多いのもこの店の特徴となっています。

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うつわ祥見 KAMAKURA

sahanを出て左方向に進むとすぐに横須賀線の踏切があり、そこを渡ってしばらく歩くと小町通りに出ます。通りを右手に折れて1分程のところにあるのがちょっと雰囲気のある雑居ビル「コトブキハウス」。

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トンネルのような通路を抜けるとパティオ風の空間が現れ、左手前の階段を上ると、うつわ祥見 KAMAKURAに到着です。

うつわ祥見は2002年、湘南モノレール沿いの片瀬山駅から歩ける場所に開店し、その後鎌倉の御成通りにも店を展開、今回ご紹介するのは昨年12月に小町通りに新規オープンした「うつわ祥見」という名前では3つ目のお店となります。

店主さんのブログによれば、こちらは“「時」と「おくりもの」をテーマにしたうつわのコンセプトショップ&ギャラリー”とのこと。

御成通りの店と比べると広々としていて、真っ白い箱のようなモダン空間。

そこに黒を基調とした家具が並べられ、美術品のように器が展示されています。

夏椿と同じくどれもシンプルな和食器。ですが、こちらの器はなぜかいつも「男前」という言葉を連想させます。

人で溢れかえる小町通りと、静かできりりとした空気感溢れるギャラリーの対比。

心地よい緊張感と共に、背筋がすっと伸びる感覚を味わえることでしょう。

最後に

ものの少ない暮らしが注目を浴びるようになって久しいですが、やはり「道具」とは日々生活する上で必要不可欠なものです。

そんな暮らしの必需品が、自分の好みに合わせて選び抜かれたものであるならば、これほど幸せなことはないですね。

そしてお気に入りの器を手に取るたびに、鎌倉の緑あふれる風景を想い出すとしたら、より重層的に使う楽しみを増してくれることでしょう。

あなたも今週末、鎌倉へお気に入りの一点を探しに出掛けてみては如何でしょうか?!

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