2018年1月16日に放送された「マツコの知らない世界」を見ました。
今回は、「梅干しの世界」と「デリバリーグルメの世界」の2本立てでした。
その中から、「梅干しの世界」について、まとめてみました。
「デリバリーグルメの世界」は、こちらをご覧下さい。
出演者・オープニング
出演者は、マツコ・デラックスさん。そして、全国300種類の梅干しを食べ歩いた男、竹内順平さんです。
登場するなり、お土産をマツコさんに渡した、竹内さん。手作りの3種類の梅干しです。
漬けたのは、すべて同じ梅で、塩が違うとどれくらい味が変わるか、試してみたものだそうです。
見た目は三者三様です。フランスの塩、インカの塩、梅塩(=梅から出るエキスを乾燥させた塩)の3つを、食べ比べてみました。
まずは、フランスの塩。少し食べた瞬間に、顔を歪めるマツコさん。相当酸っぱいようです。
それよりもさらにハードだという、インカの塩は、泣きそうな顔になりながら、食べていました。
最後に梅塩は、少し癖がある味だと言いますが、こちらもやっぱり、ハードだったようです。
竹内さんは、ユニークな梅干しを探し、全国に紹介するという、お仕事をしています。梅干しにのめり込んだきっかけと言って、出した写真には、竹内さんと、落語家の立川志の輔さんの姿が。実は、竹内さんは、志の輔さんの息子さんなのだそうです。
正月疲れや、寒さ疲れをしがちな、今の時期にピッタリなのが、梅干しです。酸っぱいあの味で、癒されませんか?
そんな世界を語るのは、落語会の大物、立川志の輔さんの長男・竹内順平さんです。
日本中を周り、300種類もの梅干しを食べ歩き、全国に紹介してきた、梅干しプロデューサー。
今回、”酸っぱくて硬い”をくつがえす、最新の梅干しをご紹介してくれます。
まずは、竹内さんのプロフィールからです。
落語界の大物の長男として生まれ、子供の頃は、寝る前に毎日父の落語を聞いていたという竹内さんですが、大学時代に、弟子入りを希望するも、断られること3回。泣く泣く諦め、24歳の時、「梅干しに関わる仕事をする」と、直感で決めて、梅干しを知る旅に出ました。
しかし、梅の実を採って置いておいたら、勝手に梅干しになると思っていたくらい、梅干しに関する知識がなかったそうです。そのため、全国の梅干しに関わる人々を訪ねて、梅干しを食べ歩く旅をしました。
そこで、「この食材本当に面白いな」と感じ、26歳で梅干しの魅力を伝える会社を、設立しました。
先日も、東京にあるコレド室町で、『立ち喰い梅干屋』というイベントを、開催したと言います。全国から厳選した、15種類の梅干しを、紹介したのだそう。
また、若者向けに、梅干しの付け方教室の、ワークショップを開くなどの活動をしていると話しました。
ここで、竹内さんが、梅干しプロデューサーとして、”日本各地のユニークな梅干しを、全国に伝えたい”と、思いを発表します。梅干しの概念を超えたものが、何種類もあるので、今回紹介してくれるそうです。
今梅干し業界が危ない!最新事情
まず、食べてほしい梅干しとして、『杉田梅』(延楽梅花堂)を紹介します。昔ながらの、酸っぱくてしょっぱい梅干しです。
少しつまんだだけでも、「うぉー!」と叫んでしまうほど、酸っぱい様子ですが、「でも美味しい」と、納得していました。
こちらの梅干しは、強烈な酸味と、梅本来の豊かな風味が味わえる1品です。
ご飯を用意してもらい、一緒に食べてみると「うまい!!」と、思わず叫んだマツコさんでした。でもやっぱり酸っぱそう!
77歳の女性職員が、たったひとりで手作りしている、こちらの梅干し。希少な杉田梅を、ひと粒ずつ丁寧に、塩でもみ込みます。そうすることで、梅の表面が塩を吸収し、深い酸味が生まれるのです。
1粒約250円~350円する高級品ですが、それだけ手間暇が、かかっているということですね。
和食の代表である梅干しは、一体どのくらいの歴史があるのでしょうか?…答えは1000年。梅干しの化石を、見たことがあるマツコさんは、見事正解していました。
1000年も時が経っているのに、梅干しはほとんど、進化をしていないと言います。50年ほど前に、はちみつ梅と言われる、酸味をマイルドにした梅干しが出てからは、急速に進化を遂げたのだそうです。食べやすくて、美味しいですよね、はちみつ梅。
しかし、今梅干しが置かれている状況は、あまりいいものではありません。
年齢別の、1世帯あたりの年間梅干し購入金額の、グラフを見てみると、20代では500円分も買っていないほか、70歳以上でも、1500円ほどと、なかなか厳しい状態です。
だからこそ、梅干し屋さんは、どうやったら若い人達に食べてもらえるかを考えて、「はちみつ梅」を作り出したようです。1000年の歴史があっても、進化し続けているんですね。
全国から厳選した 絶品!最新梅干しをご紹介
竹内さんが食べてきた、300種類の中から選んだ、”酸っぱくて硬い”をくつがえす、最新梅干しを、紹介してくれます。
まずは、しっかり酸っぱいのに新しい『石川一号』(吉田屋)です。
甘みがほとんどなく、すっきりした酸味が特徴で、「酸っぱさのわりにしょっぱくない」ところが、すごいところだと、竹内さんは言います。
一般的な梅干しは、塩分が22%程度なのに対し、石川一号は10%と低め。美味しくて、健康的な梅干しを作りたいという、生産者の思いが込められています。無添加なのも、嬉しいところです。
続いては、小さいのに刺激的な味、『辛小梅』(福島農園)です。
酸味と、唐辛子の辛みを組み合わせた、ユニークな味が特徴で、小さくて真っ赤な見た目からは、想像出来ない刺激的な味です。
生産者の方は、45歳までサラリーマンでしたが、梅干し好きが高じて、転職したのだそうです。小さくて可愛いので、キャラ弁のアクセントに使ったら、華やかになりそうですね。
次に紹介したのは、まろやかな酸味に癒される、『燻製梅』(TE kara TE)です。
竹内さん主催の、梅干しイベントで、常に人気No.1だという、この燻製梅は、皮が薄く、煙が通りやすい梅を取り寄せて使っています。桜チップで、2時間かけてスモークすると、梅干しの鋭い酸味が和らいで、新感覚の美味しさが、味わえると言います。
いろんな梅干しを、食べてきたマツコさんですが、最初に食べた、『杉田梅』が、一番インパクトがあり、「どれもそれを超えられなかった」と言うと、「しくじったかな~」と悔しがっていた、竹内さんでした。
そんな竹内さんは、梅味のお菓子も好きだそうで、”しっかり梅干し味”のお菓子が、今熱いと言います。
持ち歩いて楽しめる!最新梅干しお菓子3選
梅干し業界の進化は、今やお菓子にも及びます。そんな中、今回は、竹内さん選りすぐりの、本格的な梅干し味のお菓子を、紹介してもらいます。
最初は、『梅札』(紀州ほそ川)です。
梅干し屋さんが、作っているお菓子で、マツコさんは、「食べられる梅ガム」と表現。その名の通り、赤い梅色で、札状になっているのですが、梅果汁を贅沢に使った、豊かで優しい甘みが特徴のお菓子です。
2番目は、『梅ぼし純』(アサヒグループ食品)です。
タブレット型の梅干しで、小さな粒でガチな梅干しが、感じられるそうです。梅干し果肉と、しそだけで作られた、まさに梅干しそのものです。マツコさんも、びっくりしていました。
3つ目は、『まるで梅ぼしの種』(ノーベル製菓)です。
文字通り、梅干しの種を食べているかのような感覚を味わえる、梅干し好きにはたまらないお菓子のようです。
いろんな商品がありますね。
酸っぱいだけじゃない!最新ユニーク梅干し
最近では、変わり種の梅干しが、続々登場していると言います。
トマトの果汁で漬けた、『とまと梅』(JA紀州)や、梅をシャーベットのように凍らせた、『アイス梅』(トノハタ)。ピューレにした梅に、チーズを練りこんだ、『梅チーズトリュフ仕立て』(勝僖梅)など、その進化は、とどまることを知りません。
という訳で、ここからは、斬新なアイデアの梅干しを、紹介してもらいます。
まずは、コクのある不思議な美味しさ、『キムチ梅』(不動農園)です。
キムチの香りと、旨みが特徴で、「一瞬梅干しかどうかわからない」と、マツコさん話します。
濃厚なキムチ風味ですが、しっかりと梅干しの味もするのが、魅力のひとつです。オリジナルのキムチ液を開発し、梅干しの味が引き立つように、工夫しているそうです。
ご飯に合いそうで、美味しそうです。
そして、もっとこのキムチ梅を、美味しく食べる方法が、”ワサビをのせる”です。「漬け丼を食べているみたい」な感覚になると、マツコさんは話しました。
続いて紹介したのは、絶妙なイタリアン風味、『オリーブオイル梅』(中田食品)です。
梅干し=日本という概念を、覆した1品で、匂いは完全にオリーブだそうですが、食べるとしっかり梅干しなのだそう。
パスタに混ぜても美味しいし、オリーブオイル梅と、モッツァレラチーズを合わせた、カプレーゼにしても、美味しくいただけると言います。
今回は、おすすめの食べ方として、”クリームチーズをのせる”食べ方で、試食していました。
梅干しを食べていることを忘れるほど、絶妙なイタリアン風味だそうです。
竹内さんは、将来落語家になる夢を少し見つつも、今は梅一本で勝負する!と、意気込んで、終了しました。
最後に
見ているだけで、ヨダレが出てくる回でした。
なかなか梅干しだけを、買う機会は減りましたが、変わり種梅にも是非挑戦してみたいです。