2017年12月19日に放送された「マツコの知らない世界」を見ました。
今回は、「大学芋の世界」と「名建築宿の世界」の2本立てでした。
その中から、「名建築宿の世界」について、まとめてみました。
「大学芋の世界」は、こちらをご覧下さい。
出演者・オープニング
出演者は、マツコ・デラックスさん。そして、名建築宿を500軒以上泊まり歩いた男、稲葉なおとさんです。
そもそも名建築宿とは、宿そのものが、24時間鑑賞できる、観光地のことを言うそうです。
有名な観光地は、沢山ありますが、宿なので24時間眺めることが出来、自由に触ることが出来る。自分の家のように、ずっと過ごせることが、ポイントです。
今回は、一度は泊まりたい、名建築宿が続々登場!1人2000円台の超激安宿から、絶景温泉まで、極上の世界へお連れします。
紹介してくれるのは、これまで500軒以上の、名建築宿に泊まり歩いた、紀行作家で一級建築士の、稲葉なおとさんです。
まずは、名建築宿を楽しむ、稲葉さんに密着したVTRからです。
やってきたのは、静岡県御殿場市。稲葉さんオススメの、名建築宿とはどんな所なのでしょうか?
そこは、まるで要塞のような佇まいの、『LaLa GOTENBA ホテル&リゾート』。京都の有名建築家・若林広幸氏が設計した、富士山とのコラボレーションが、日本一美しいと言われる、名建築宿です。
ロビーの大きな窓から、富士山がお出迎えしてくれています。チェックイン前にいる1時間ほどロビーを鑑賞するのが、稲葉流です。
それを終えて、ようやくチェックインしたかと思えば、部屋変更をお願い。「1部屋違えば全然違うんで!」と、より美しい景色が見えるお部屋に、変更してもらっていました。
部屋に入って、まずやることは、余計なものを片付けることです。建築家が置いた物でないものは、できるだけ片付けてしまうと、空気清浄機や、ティッシュなども、全てバスルームにまとめていました。
部屋のものを整理し、ここで一息つくのかと思いきや、今度は館内巡りです。
黙々と、建築家こだわりのポイントを、撮影しています。ソファーやドアノブなど、館内を回ると、続いて部屋で写真撮影。日没まで、ひたすら撮り続けていました。
すっかり日も暮れた午後8時には、ホテルの外へ出て、次の日に写真を撮るポイントを、決めておくと言います。
稲葉さん曰く、建物が最も美しい瞬間は、日の出前の20分なので、その時間にベストな写真を撮るための、下見をするのです。
結局、ホテルの敷地から、1歩も出ることなく、この日は就寝しました。
次の日、朝5時に起床し、日の出を撮影しに行きます。テンションが上がりまくりの稲葉さんは、めまぐるしく動き回り、写真を撮って、名建築宿巡りは終了しました。
今回撮った写真は、合計で何と2000枚ほど!もう少しゆっくりしたい…。
しかし、できた写真はお見事で、風景とうまく融合していました。
こだわりが凄すぎる!2大巨匠が建築した宿
巨匠の建築家が作って、しかも泊まれる宿を、紹介してくれました。
まず1人目は、世界が認めた戦う建築家・安藤忠雄氏です。
元プロボクサーで、独学で建築を学んだ、天才建築家。表参道ヒルズや、星野リゾートの建築などを、してきた経歴があります。
そんな彼が手がけた、名建築宿が、瀬戸内海地方に数箇所あるそうです。
中でも、稲葉さんオススメなのが、デザインと自然の調和が美しすぎる宿、『TOTOシーウィンド淡路』です。
元々は、TOTOの保養所として作られた宿ですが、一般の方も泊まれるようになったと、知られざる名建築宿だと言います。
崖地に、全室から海が見えるように、建てられた建物は、とても面白いデザイン。屋外エレベーターからは、絶景が見られます。
続いては、日本建築界の偉才・村野藤吾氏です。
日生劇場や、世界平和祈念などを建築した、日本を代表する建築家で、東京の超有名ホテルから、お寺の宿坊まで、多岐に渡ります。その美しい建築様式は、亡くなって30年経った今も、多くの人を魅了し続けているのです。
稲葉さんは、大ファンで、村野建築を見る為に、日本全国を旅したのだとか。
宿は時代のニーズによって、どんどん変わっていくそうで、老朽化など、維持の難しさもあって、取り壊される建物も多いと言います。
そんな、村野建築のオススメ宿が、ホテルに隠された美しすぎる、『ウェスティン都ホテル京都』です。
村野さんが、生涯を通じて増改築を繰り返し、手をかけ続けたホテルで、ポイントポイントに、村野建築が残っていると言います。
まず向かったのは、オススメの鑑賞ポイントがある、西館の吹き抜けの廊下です。ライトがずらりと並び、一番奥に螺旋階段が見える。このコントラストが、素晴らしいです。
また、宴会場にも、知られざるポイントが。それは、天井に隠された、桔梗の花びら模様でした。
そして、稲葉さんが最もイチオシするのは、和室別館・佳水園。数寄屋造りにおいて、戦後の傑作と言われています。障子が斜めでとても特徴的!
佳水園での、1番のオススメは、屋根群で、緩やかな角度で重ねられた屋根は、極力薄く設計され、カミソリのようにシャープです。
稲葉さんは、「子の景色を見る為に、泊まってほしい宿」だと、力説していました。
1度は泊まってほしい!名建築宿ベスト3
まず紹介したのは、山口県の秋吉台にある、世界で最も著名な日本人の1人、磯崎新氏が手がけた、名建築宿です。
超激安で泊まれる名建築宿、『秋吉台国際芸術村』。1泊の値段が、1人2,050円と破格でした!
お部屋も綺麗で、レストランも開放感があって、とても素敵です。
2つ目に紹介したのは、国登録有形文化財になった名建築宿、『十和田ホテル』(青森県十和田市)。必見ポイントは、秋田杉の吹き抜けロビーだと言います。
日本三大美林・秋田杉を使った木造ホテルで、細かな細工が所々に施されています。
雪深いところで、11月~4月まではお客さんが来ないので、クローズしているというこの宿。
しかし、秋田杉の吹き抜けは、息を呑む光景です。80人の宮大工が、腕を競って作ったと言います。
最後は、稲葉さんが、もう一度生涯に1軒だけ泊まるとしたらココ、と言う宿です。
僕が死ぬ前に泊まるならココ!『大正屋』(佐賀県嬉野温泉)。皇居新宮殿の基本設計をした、昭和の名建築家、吉村順三氏が設計したこの宿の、必見ポイントは、全てを計算し尽くした浴場・滝の湯です。
今回紹介された、水晶の間は、和室と洋室2部屋あり、障子は閉められています。お客様が落ち着いて、外を見ようと障子を開けると、見事な庭の緑が見られるのです。襖や大窓など、庭を楽しむ為の工夫が、随所に施されています。
また、必見ポイントである滝の湯は、中継で紹介してくれました。人の目線カメラで、実際に行った気分に浸れるかも?
女将さんにお出迎えされ、お風呂へ。そこに広がる景色は、滝と池。まるで露天風呂に入っているかのように、楽しめます。湯と池の水面を、同じ高さに設計し、滝壺にいる感覚を、味わうこともでき、不思議な感じでした。
感想を聞かれたマツコさんは、「十和田ホテルのロビー見たい」と、気に入った様子で、「雪が溶けたら行きます」と、話していました。
最後に
名建築宿なので、すごくお高いのかな?と思いきや、激安宿もあり、ぜひ泊まって贅沢な時間をゆっくり過ごしてみたいな~と感じました。
今回は、「大学芋の世界」と「名建築宿の世界」の2本立てでした。
「大学芋の世界」は、こちらをご覧下さい。